2018年11月09日

◆ クレカの手数料が高いわけ

 クレジットカードを悪用して、カード会社に損失をかける形で利益を得る……という犯罪行為がある。そのせいで、クレジットカードの手数料が上がる。

 ──

 日本のクレジットカードの手数料はやたらと高い。
  → キャッシュレスを促進するべきか?: Open ブログ

 どうしてこんなに高いのか……と疑問に思っていたら、NHK の「ねほりんぱほりん」で、極道(ヤクザ)から抜け出た人(元組長)に話を聞く、という番組があった。





 そこで示された話によると、こういうことがあるそうだ。
 極道の目的は、何よりも金。そのためには、違法行為もする。覚醒剤や拳銃の取引、女をソープに沈める……など。その一環で、(脅した弱い相手に)換金可能な商品をクレジットカードでいっぱい買わせたあとで、その商品を転売する……という手口が紹介されていた。
 特に以前は、ガソリンスタンドでなかばクレカが使い放題ふうだったので、「ガソリンを大量に購入させてから転売する」という手法で、莫大な利益を上げていたそうだ。

 ──

 で、そうやって大量に商品を購入させたあとは、どうするか? 「自己破産させて、踏み倒すことで、カード会社に損失をもたらす」
 という形になるそうだ。そうだろうと予想したあとで、ネットで調べたところ、そうであると確認した。
 利用者からすれば、借金が減る、もしくはゼロになる、ありがたい制度が債務整理と言っていいでしょう。しかし、お金を貸した方の側、つまりクレジットカード会社にとってみては貸したお金が返ってこないのですから、大きな損失を生んでしまう制度と言えます。
( → 債務整理をした方のクレジットカード審査

 つまり、損失はカード会社に行く。(盗難保険ならば、保険会社が負担するが、踏み倒しの場合は、カード会社が損失を負担する。)

 で、カード会社が負担した金は、ツケ回しの形で、カード利用者の負担となる。
 クレジットカードは、与信サービスです。つまり、一時的とは言え、消費者がカード払いしたお金は、カード会社が加盟店に立て替えます。これは、短期的にカードの利用者が借金をしているのと同じなのです。
 カード会社は、立て替え払いしたお金を消費者から利息を上乗せして回収できなければ損をします。場合によっては破産ということにもなりかねません。
 だから、破産するリスクを減らすためにカード会社は、一定割合で立て替え払いしたお金が返ってこないものと想定し、年会費を高めに設定したり、加盟店手数料を多く請求するようにしています。
( → クレジットカードの不正利用は補償されるけど社会的損失が発生している

 ──

 こうして、冒頭で述べたことが説明された。
 つまり、日本のクレジットカードの手数料がやたらと高いのは、理由がある。さもなくば、ヤクザが不当に得た利益の分の損失を、カード会社がかぶってしまうからだ。
 簡単に言えば、カード会社がヤクザに利益許与するから、その分、カードの利用者(購入者・販売店)が、手数料という形で、カード会社に高い金を払っているわけだ。

  購入者・販売店 → カード会社 → 破産者 → ヤクザ


 という形で、金は流れていくわけだ。
 もうちょっと簡単に言えば、カード会社とヤクザがなかば結託する形で、購入者・販売店から高い金をむしり取っているわけだ。
 だから日本のクレジットカード手数料は、やたらと高額なのである。


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「文句あっか?」




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 [ 付記1 ]
 この問題を解決する方法は、二つある。

 (1) 限度額の引き下げ

 限度額をあらかじめ低くしておけば、不正が起こっても、被害の損害を限定することができる。
 ただ、このことは、すでに実現済みであるようだ。信用力の低い人の限度額はもともと低くなっている。
  → クレジットカードの利用限度額をあげる方法まとめ!ショッピング枠が大きいおすすめカードから、上限限度額や利用可能残高の確認方法まで。

 とはいえ、もともと限度額が高めの人が、あるとき突発的に大量の買物をしてから自己破産する……ということも、ないわけではない。
 換金性の高いものを突発的に購入することには、何らかの制限をかける方が良さそうだ。人工知能で何とかなりそうな気もするが。

 (2) デビットカード

 デビットカードならば、もともと不正利用は発生のしようがない。即時に引き落としがされるからだ。つまり、預金通帳の残額の分が限度額となるから、金の取りはぐれは起こりようがないのだ。
 ならばデビットカードの手数料は安くていいはずだ……と思えるのだが、なぜか、日本のデビットカードの手数料は高い。クレジットカードと同程度のレベルだ。
 【 訂正 】 そう思ったのだが、見たページが情報不足だったようだ。あとで調べ直したところ、デビットカードの手数料は格安であるようだ。
  → https://news.cardmics.com/entry/kameiten-fee-matome/
 
 ただし、中国の銀聯カードは例外で、ゼロ同然の低い手数料である。これは、銀聯カードがデビットカードであることも影響しているだろう。

 [ 付記2 ]
 いろいろ考えると、日本でも普及させるべきは、クレジットカードよりは、デビットカードだろう。
 政府は「キャッシュレスの促進」という形で、クレジットカードを普及させようとしているが、どうせなら、デビットカードを普及させるべきだ。これなら不正利用は起こりにくいからだ。

 ただし、ユーザー目線で言うと、現状のデビットカードは使いにくい。たいていのコンビニでは使えない。使えるのはスーパーや大手量販店ぐらいだ。
 銀聯あたりに頼んで、手数料の低いデビットカードを普及させてもらうと良さそうですね。日本の銀行はみんな無能だから。

( ※ 皮肉です。 (^^); )

posted by 管理人 at 23:53| Comment(2) | 一般(雑学)5 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
この法則に忠実に添っているカード会社の代表的なブランドがAMEXですね。
あまりの低い与信に閉口しますが,信用規模が膨大な割にはノンバンクという特性がよく表れています。
Posted by 先生 at 2018年11月09日 21:38
年会費無料のカードも数多くありますから、加盟店に課せられる手数料の負担がより重いのでは。最終的には商品代金に含まれ消費者が負担するわけですど。加盟店手数料の負担に耐えきれずカードの取扱いを止めたり閉業に追い込まれる加盟店、特に飲食店も少なくないはずです。
Posted by 作業員 at 2018年11月09日 22:23
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