2018年11月05日

◆ 役所の無駄遣いをなくすには?

 役所の無駄遣いをなくすには、どうすればいいか? うまい案を示す。

 ──

 お役所の無駄遣いはひどい。前に、パソコン 80台を無駄にした、という一例を取り上げて論じた。
  → お役所仕事の無駄遣い: Open ブログ

 ここで、問題を指摘したあとで、こう結論した。
 「費用対効果を、検証して修正するシステムが必要だ」


 とはいえ、そのようなシステムが必要だとは述べたが、具体的にはどのようなシステムであるかは述べなかった。

 コメント欄では
 「どこが取り組むかが問題かと。会計検査院が最も近い立場にあると考えますが」
 という見解が寄せられたが、話はそこで終わっていた。

 ──

 そこで、本項で、具体的にシステムを提案しよう。次の二重システムだ。
 (1) 該当の省庁内における自主的なチェック体制
   (検出しても処罰はしない。修正すれば済む。)
 (2) 会計検査院による強権的なチェック体制
   (検出したら処罰する。戒告・訓告や減俸など)


 現状では、(1)(2) の折衷案だ。つまり、
 「会計検査院によるチェックがあるが、処罰はない」
 というものだ。これでは、いくら無駄遣いをしても、何も咎められないのだから、誰も反省しないだろう。「ああ、そうですか」と馬耳東風で受け流すだけだ。せいぜい、良心を感じる人が、胸で痛むだけだろうが、そんな人は公務員ではほとんどいないだろう。(いれば、出世できない。)

 そこで、「会計検査院によるチェック」では、必ず処罰をするものとする。莫大な金を無駄にしたのだから、悪意はなくても、無能であることはたしかだ。軽い場合には、戒告・訓告や減俸などで済ませる。しかし重大な場合には、左遷が妥当だろう。首にはしないが、無能ゆえに、降格して別部局に移す。中央政府の課長ならば、地方の課長補佐ぐらいに降格・左遷する。1億円ぐらいの無駄遣いをしたなら、このくらいは当然だ。
  ※ 25万円のパソコンを 80台だと、2000万円だ。

 ただし、である。
 いきなりそうなるとかわいそうだから、事前に省庁内で検査部がチェックしておくといい。「こいつはヤバいぞ」と思える例があれば、会計検査院がチェックする前に、省庁内の検査部がチェックして、無駄を排除する。
 たとえば、パソコンを 80台 も無駄にするという例では、会計検査院が見つけ出す前に、省庁の検査部が見出して、現行体制を改革して、パソコンの無駄をなくしておく。

 無駄をした課長クラスは、指摘されたとき、冷や汗を掻くが、同時に、ほっとする。
 「会計検査院に見つかったら、左遷・降格させられるところだった。だけど、同じ省庁の検査部が見つけてくれたおかげで、会計検査院が来る前に、無駄をなくすことができた。これで左遷・降格させられる恐れはなくなった。助かった」
 というふうに。

 つまり、これまでは、「会計検査院がミスを見つけば見つけること、困ったことになる。会計検査院の仕事を恨む」というふうだったのだが、今後は、「同じ省庁の検査部がミスを見つけば見つけること、命拾いしたことになる。検査部の仕事に感謝する」というふうになる。

 となると、検査部のモティべーションも上がるし、該当の職場の協力も上がる。(ミスが見つかれば見つかるほど、該当の職場は喜ぶ。「命拾いした」と。)
  かくて、無駄遣いという問題点はどんどん発見されて修正されていく。
 かくて、システムがうまく機能する。

 うまい案ですね。 (^^)v
posted by 管理人 at 23:58| Comment(10) | 一般(雑学)5 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
省庁内の検査はおそらく、(決裁ルートに必ず入る)会計・契約部門の専門官あたりが担うのかなと思いますね。パソコンであれ何であれ、発注する"前"に無駄を見つけ、是正させないといけませんので。

そうなると、会計部門と発注原課による戦いになるでしょうね。まあ、そうなる前に、会計部門が内規を作ってしまえば良いのでしょうけど。

会計検査院は、やったこと、お金を使ったことに対する指摘や指導しか出来ませんし。
Posted by 反財務省 at 2018年11月06日 08:46
省庁内検査で問題発覚→会計検査院検査前にもみ消し、隠蔽→会計検査院検査では問題なし→本来の責任者は安泰(もみ消し、隠蔽工作を行うのは親分思いの担当者で忠義を認められて出世でウマー)になりそうな気がします。
会計検査院には、問題発見の技能と公務員としての気概を期待したいところです。
Posted by アラ還オヤジ at 2018年11月06日 11:00
公務員になった なりたがる その時点で あいつ等は 最低の生き物 だ と思う

 異うのかな 物乞いと  
Posted by k at 2018年11月06日 11:41
会計検査院に強権を付与することには同意いたします。こちらが適正であれば、各省庁でのセルフチェックのシステムは自ずと整えられると思います。隠蔽システムが構築されないことを強く願います。

で、同じ成果を上げるなら少ない予算で達成したほうが高効率なわけですから、予算を余らせたことに対してインセンティブがあるようなシステムが導入されることも併せて望みたい処です。費用対効果の評価がお手盛りになってしまう恐れはありますけど。
Posted by 作業員 at 2018年11月06日 14:45
作業員様
>予算を余らせたことに対するインセンティブ
医療について同様な問題がありました。
昔の診療報酬は出来高払いなので不要な治療をして収入を増やす医者がいた。
これを定額払いで、疾患ごとに支払額を決めれば、不要な治療が減ると言うことでしたが、必要な治療もしない医者が現れ、医療の質は低下した、
(あくまで概念ですので、具体的事例やデータはご容赦ください)
なかなか難しいものです。
Posted by アラ還オヤジ at 2018年11月06日 19:59
会計検査院に強権を持たせるのは良いと思うが、条件があると思います。

前提として、会計検査院が当該省庁に対し、本質的な指摘をし、的確な指導ができることが必要です。

少なくとも、重箱の隅をつつくような、しょうもない指摘しかできないような無能検査職員は排除でお願いしたいところ。

会計検査院の職員の質も年々下がっているようですよ。
Posted by 反財務省 at 2018年11月06日 21:14
現在でも、担当者とは別の立場に居る人が検査します。上司だったり、監査部局だったり。
そして、まったく別ルートで、会計検査院の検査も入ります。
国庫補助を受けている地方自治体の場合、会計検査で茶々が入ると、国庫に返納しなくてはならなくなったり、ある程度ペナルティもあります。
いずれにせよ「会計検査が入る」のは、かなり緊張感を伴うイベントです。

けど、会計検査院の職員も会計支出のあらゆる点に精通しているわけではなく、各省庁の担当者は何とかその目を掻い潜るように努力しますし、検査員職員は検査能力向上のために努力しますし、いたちごっこです。

地方自治体には監査委員が居て監査事務局がありますが、お座なりな監査しかなされないことも多いようです。特に、支出額の大きい公共事業の内容に云々言う「技術監査」については、たいそうお寒い状況です。

ご提案のような事は、ある程度行われています。けれど、「何を無駄と判断するか」という線引がなかなか難しい面もあって(明らかな無駄ならいいのですけど)、政策的ゴリ押しもあったりして、「強権」を持たせてしまうことが必ずしも吉とは出ない側面もありそうで、悩ましいところです。

ずうっと同じ「役所文化」の中で過ごしていることが、感覚のズレや麻痺を生むんじゃないかという気もします。
Posted by けろ at 2018年11月06日 22:34
>ずうっと同じ「役所文化」の中で過ごしていることが、感覚のズレや麻痺を生むんじゃないかという気もします。
Yes. 加えて、競争や倒産の憂き目にあうこともありませんし・・・
しかしながら、情報化によりかなりの無駄や省力化が図られるようになると思います。
まずは、収入庁の設置や会計検査院自身の情報化から始めてみれば・・・


Posted by yomoyama at 2018年11月07日 00:18
会計検査院自身の情報化は被監査官庁に強力なフォーマット(インターフェイス)を要求し、情報管理の一元化につながっていくと思われます。
Posted by yomoyama at 2018年11月07日 12:10
可能な限りネットで公開して無駄の摘発に報奨金(無駄をした課長クラスより徴収)をつければ
会計検査院の負担を減らすことができると思います。
Posted by 横断中 at 2018年11月17日 08:08
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