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卵かけごはんの、新しい作り方が話題になった。
まず炊けたご飯にしょうゆ適量を回しかけて“しょうゆご飯”を作っていきます。そしてこの“しょうゆご飯”に溶き卵を入れてよく混ぜ合わせれば、完成です!
( → 「美味しすぎて感動した」「世界変わった」 おしゃべりクッキング紹介の“卵かけご飯”にネット民から絶賛の声 - ねとらぼ )
試してみたが、感動するほどではなかった。だいたい予想通りの味だ。味の足し算で片付いている感じだ。
評価は、普通の卵かけご飯よりはずっとおいしいが、「まずかったのが、ちょっとおいしくなった」という程度。感動するほどの味じゃない。おいしい複雑な料理に比べれば、圧倒的に劣る。
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さて。そこで考えた。
こいつはどうして、あまりおいしくないのか? 深みがない。単純すぎる。何かが欠けている。では、何が?
そこまで考えて、ひらめいた。
「こいつは、オイルが欠けている。ゆえに、マヨネーズを混ぜればいい!」
そこで、しょうゆを垂らすと同時に、マヨネーズも加えてから、ご飯と掻き混ぜた。
さらに、卵を半熟にした。電子レンジで温める。外側の白身は白く固まりかけているが、中側の黄身は固まっていない(温かいが、生卵の状態である)。
この半熟卵を、先のごはん(しょうゆ・マヨネーズ入り)にかけてから、黄身の部分だけを、ご飯と掻き混ぜる。(白身の部分はご飯の上に残っている。)
食べたら……
う〜ん。美味だ。味に深みがあり、濃厚な味わいだ。ただの足し算を超えた味を生み出している。「これぞ料理の妙味・醍醐味」という感じだ。
なお、これに何か別のもの(漬け物類)をトッピングして乗せて食べてもいいのだが、すると、ただの「足し算の味」に戻ってしまう。単に「卵かけご飯に、何かを足した」という味になってしまう。妙味が消えてしまう。
素材の美味しさを味わうには、別のものは足さない方がいいだろう。
【 関連サイト 】
→ 上沼恵美子:卵かけご飯と鶏おかか
冒頭で紹介しされたもの。レシピ。ここでは、鶏おかかを足すことになってる。
[ 付記 ]
量は、ごはんを茶碗1ぜんで、卵は2個。主として黄身の部分だけをご飯と混ぜるので、卵2個分の黄身が必要となる。
( ※ あるいは、卵1個に、ごはんは半分。)
一番簡単に美味しくなるコツだと思った。