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政府は消費税の増税に際して、中小企業が ICカードやクレジットカードの利用を推進するような減税措置を取ることを考慮している。
→ 消費税対策のキャッシュレスポイント還元 金融業界は歓迎
→ 来年10月に消費税10%…なぜ政府は「キャッシュレス」にこだわるのか?
クレカ業界にも手数料の引き下げを要望している。
→ 政府、カード手数料下げ要請へ 消費増税で - 産経
こういうふうに ICカードやクレジットカードの利用を推進するのを、先進的だと思っている人が多いようだが、実は違う。これは世界基準ではあまりにも旧式の遅れた技術だ。世界の標準は「万能型 ICカード」である。つまり、クレジットカードと ICカードを統合したものだ。
具体的には、次のようになる。
「 ICカード機能をもつクレジットカードが一つあれば、それですべて足りる。それ一つあれば、交通系 ICカードの機能を併せ持つので、全国のどこでも交通機関を利用できる」
このような ICカードが国際規格として標準化されている。なのに、Suica や PASMO みたいな日本限定の独自規格(ガラパゴス規格)を今から大々的に普及させようというのは、方向が後ろ向きすぎる。
なすべきことは、国際標準規格であるクレジットカードの ICカード利用に対応することだ。特に、交通系の改札口では、このような国際標準規格に対応するべきだ。
現状では、対応していない。そのせいで、外国人がクレジットカードで電車に乗れないので、困っているそうだ。情けない。IT後進国丸出しだ。
さらに輪をかけて、政府が旧式技術を普及させようとしている。それをマスコミも後押しする。IT関係者も喜んでいる。何たる後進国。
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この件、私の独自見解ではなくて、下記ページに情報を全面的に依拠している。そちらを参照。
→ (経済気象台)ガラパゴス日本:朝日新聞 2018-10-19
一部抜粋
過日の英国出張で改めて「ガラパゴス日本」を実感した。英国の地下鉄・バス・鉄道は全て国際標準規格の非接触型 ICカードに対応していて、全ての移動が手持ちのクレジットカード一枚でこと足りたのだ。感動的なまでに便利だった。
日本ではこの規格の ICカードはほとんど普及していないし、あっても鉄道には乗れない。
[ 付記1 ]
代案となる方法もある。クレカひとつで済むというわけではないが、いくらか似た方法がある。
(1) おサイフケータイ
おサイフケータイをつかえば、スマホで改札を通れるし、コンビニで買うこともできる。( Suica のかわり)
ただし iPhone では使えない。iPhone では Apple Pay を使えるが、これは Suica のかわりにはならない。
(2) Suica に自動入金
残額が設定金額以下になると、改札口で Suica に自動入金される。
→ Suica・オートチャージのご利用・設定
[ 付記2 ]
クレジットカードは、低所得者や未成年者では利用できないことが多い。審査を受けても、はねられてしまう。
これを解決するには、「限度額付きのクレジットカード」を導入すればいいだろう。利用できる額に限度額がある。月に5万円か 10万円の限度額付き。これならば、不正や焦げ付きを免れる。
[ 付記3 ]
比較的審査が通りやすいクレジットカードとして、モビットというものがあるそうだ。
→ 三井住友銀行グループのSMBCモビット
これは、消費者金融とTカードを兼ねたもので、「お金を貸して上げますよ」(ただし高利で)という、高利貸しみたいなカードだ。その分、審査のハードルは低いらしい。
※ たぶん、お金が焦げ付くと、消費者金融に切り替わる。
余分な機能も付いているが、普通にクレジットカードとして使うこともできるので、まともに使う限りは、差し支えないらしい。
※ モビットの件は、推定であり、私は何も保証しません。
詳細は自己責任で。
【 追記 】
(1)
スマホの Android では、Google Pay をつかうことで Suica に対応するそうだ。
→ JR東日本:モバイルSuica>Android端末をご利用のお客さま>Google Pay
(2)
国際標準の IC カードでは、短時間での大量処理ができないので、それのできる Suica のようなカードが必要だそうだ。下方の
> Posted by 通りすがり at 2018年10月20日 21:26
というコメントを参照。
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スマホの場合は、デビットカードに対応していない業者もある。格安業者で対応していたのは、下記。
・楽天モバイル
・DMMモバイル SIM
・U-mobile
・UQ mobile
・mineo
・IIJmio
・OCNモバイルone
・BIC SIM(IIJ)
・Panasonic Wonderlink LTE
・DTI SIM
・TONE(TSUTAYAスマホ)
ただし、デビットカードへの対応を中止する業者が増えているそうだ。(以下引用)
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2015年6月のDMMモバイル、
2015年12月のIIJmio、
2016年5月のUmobile、
などなど、それまではデビットカードで契約・申込が出来ていたにも関わらず、突如拒否するようになっています。
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とのことだ。
→ 出典
http://j.mp/2yq26kC
何しろ、乗降数の多いランキングで、ギネスにも登録されている、新宿駅をはじめ世界に比べると多い駅が多数ある。
それなのに、世界と同じ様なものをどうなるかというと、実運用的に日本では使い物にならない。それがあるから、JR東日本は、Suicaの要求として、2秒程度で、1分間に60人と厳しい仕様を要求した。これは、世界では、ハイスペックかもしれないが、日本では当然で必要な仕様になる。
タイムスタンプは 下記 ↓
現在は上の人の言うとおりだろうが将来的には性能が向上した国際規格に飲み込まれ、時代遅れになりますね。作り直す金があればいいけど多分ないから時代遅れのものにしがみつくことになるんでしょう