2018年10月05日

◆ 湘南・日向岡の謎

 湘南・日向岡という地区には、三角形の屋根の建物が並んでいる。およそ日本的離れした情景だ。では、なぜ?

 ── 

 場所と情景は、おおまかには下記の通り。







 具体的な情景は、Google で見つかる。
  → Google の画像検索

 およそ日本的離れした情景だ。では、なぜこういう情景ができたのか?

 ネットで検索した限りでは、「調べましたが、わかりません」という結果しか得られないようだ。分譲地を建設した会社自体が「わかりません」と答えているからだ。
 丘の上に整然と並ぶ、三角屋根の家々。青、ピンクなど1軒1軒カラフルな色彩で、デザインも統一されている。まるでテーマパークか外国の街を見ているようだ。これは、神奈川県平塚市の湘南日向岡住宅。東急電鉄グループが開発し、1987年から分譲を開始した住宅地だ。
 東急建設の広報担当者は、この特徴的なデザインについて「古い話なので、いきさつはわからない」とする。住民などによれば、東海道新幹線の車窓から見えることを意識してデザインされたらしい。
( → 車窓から見える「プチプチプチ…」って何? | 東洋経済

 こうして、「ネットを調べてもわからない」というふうになる。行き詰まり。

 ──

 ところがこのたび、朝日新聞(地方版)で、この謎を解明する記事が出た。該当箇所を転載しよう。
 1970年代の終わりから東急グループが造成・開発を進め、87年から分譲を始めた住宅街だ。
 湘南・日向岡の開発系計画に関わった東急不動産の谷沢徹さん(61)は、「…(中略)…」と振り返る。
 家々の特徴的な外観には理由がある。傾斜地のため土地自体は価値が出にくいことから、「それなら建物で差別化しようと、カラフルな外壁にしました」
 分譲当初は湘南の海を意識した特注色のパステルカラーで塗られていた。
 矢座さんは「新幹線から見られることも考えていました」と語る。傾斜地というデメリットを逆転の発想で生かした。
( → 朝日新聞・神奈川版 2018-09-30 )

 さすがに朝日新聞。当の開発担当者自身の言葉を掲載している。かくて見事に解明した。

 結論。
 分譲した東急不動産の開発担当者が、あえて狙って、このような分譲地を企画した。



 地区は、駅から離れた丘の上の傾斜地なので、売れにくい場所だ。最近のように不動産が余っている市況では、住民は出て行くばかりだろうし、売れない空き家ばかりが残ることになるだろう。ゴーストタウンになったとしてもおかしくない。
 ところが、このように見映えのする地区になった。おかげで、販売当時も評判が良くて、うまく売れた。今でも人気があるので、空き家だらけになることもなく、よく売れているそうだ。
( ※ 記事による。)

 ただ、当時は事情を知る人も多かったのだろうが、そのうち事情を知る人が少なくなった。世間には謎だけが残った。その謎は解明されないままだった。
 しかるに先日、朝日新聞がその謎を解明した。しかしその真相は、ネット上では公開されないままだったので、世間の知るところとはならなかった。
 そこで私が、新聞の地方版の記事を発掘するような感じで、ネットに公開することで、真実を歴史上の真実として残すのである。

( ※ 本日以後は、本項が表示される。だからネットで検索すれば、真相が判明するようになった。 → Google 検索

posted by 管理人 at 07:39| Comment(0) | 一般(雑学)5 | 更新情報をチェックする
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