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北海道地震で全域停電が起こった際、北海道専用のコンビニであるセイコーマートが(自家発電で)営業を続けたことが、当時は絶賛を浴びた。
→ 北海道地震でセイコーマートの神対応に称賛の声 | 男子ハック
→ 北海道地震:「セイコーマート」95%が営業できた理由は - 毎日新聞
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これについて、社長にインタビューをした記事が、朝日新聞に掲載された。
→ (耕論)災害、「想定外」への備え 丸谷智保さん、横山隆一さん、目黒公郎さん:朝日新聞 2018-10-04
自動車で自家発電して、シガーライターから電源を取ったそうだ。また、物流の要となるセンターには自家発電設備や燃料備蓄もしていたそうだ。3・11 の教訓だということだが、他のコンビニ(どころか企業全社)にはできないことをやったことは素晴らしい。
そこでは問題点も指摘されている。
セイコーマートは北海道や札幌市などと災害時の協定を結んでおり、物資供給を要請される立場にあります。今回も要請があり、最初に急造したおにぎりの半数は避難所向けに送りました。
災害対策では物流の確保が重要ですが、現状では位置づけが低すぎます。支援物資を積んだ民間トラックを行政が緊急車両と認定してくれるかどうかでも、物資が住民に届くスピードは変わる。行政には、私たちの力をよりうまく活用してほしいと思います。
せっかく避難所向けにおにぎりを運ぼうとしても、「民間商品を積んだ車両だ」ということで、優先扱いされない。そのせいで、避難所の人々はおにぎりを得られず、腹をすかしてしまう……というわけだ。
ここでは、行政が被災者支援を妨害しているわけだ。呆れた話だが。
では、どうするべきか? 「行政には、私たちの力をよりうまく活用してほしいと思います」というが、行政に頼り切ってはいけない。きちんと要望を出すべきだ。では、どんな?
私の提案は、こうだ。
「災害時の優先通行を許可する許可証を、あらかじめ発行しておく。ラミネート入りで丈夫な許可証。これをフロント・ウインドーのそばに掲示する(または運転席から取り出して手渡す)ことで、災害時には優先通行の扱いを受ける。
ここでは、きちんと印章をつけて、公文書として示すべきだ。仮に、これが偽造ならば、「公文書偽造罪」という重い罪になるから、偽造だと思われることはないだろう。
また、普段ならば災害は起こっていないので、不法利用される恐れもない。
また、災害時に不法利用される可能性は、なくはないが、これを持っているのがセイコーマートなどの限られた車両であることから、悪党が勝手に不法利用する可能性もほとんどない。
見本。
車両 優先通行 許可証 この許可証をもつ車両は、災害時の通行で 優先扱いを受けることを、許可します。 20XX年XX月XX日 ◯◯県知事 丸山角男 |
このような許可証を、あらかじめ配布しておくべきだ。
《 注記 》
なお、立法措置は必要ない。県知事の権限で、行政上の命令文書を発行するだけでいい。これは、県内の行政組織に対してのみ効力を持ち、一般の市民には効力を発揮しないから、ただの行政文書の扱いとなる。