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昨年末の裁判では「差し止め」が認められたが、今回の裁判では「差し止め」が認められなかった。(再開可能となった。)
これについて、朝日新聞・社説が論じている。反原発の立場。
火山の噴火、とりわけ1万年に1回程度という巨大噴火が原発にもたらす危険とどう向き合うのか。安全審査を担う原子力規制委員会を中心に検討を続けねばならない。
四国電力の伊方原発3号機(愛媛県)の運転再開を巡り、阿蘇山(熊本県)噴火のリスクに関して広島高裁の2人の裁判長が正反対の判断を示した。昨年末には運転差し止めを求める住民の申請が認められたが、四電からの異議を受けた今月の決定は運転にお墨付きを与えた。
伊方から130キロの阿蘇山について、広島高裁はガイドに沿って9万年前の破局的噴火を想定し、火砕流が及ぶ可能性を検討。今月の決定も昨年末と同様に「ガイドに従えば原発の立地は認められない」とした。
それにもかかわらず結論が分かれた根底には、「社会通念」への姿勢の違いがある。
原発以外では巨大噴火に備える規制や対策は特になく、国民の不安や疑問も目立たない。巨大噴火のリスクは受け入れるのが社会通念ではないか――。
昨年末の決定は、こうした考えに理解を示しつつ、福島第一原発事故後に発足した規制委の科学的・技術的な知見に基づくガイドを重視した。今月の決定は、噴火の予測が困難なことなどからガイドは不合理とし、社会通念から結論を導いた。
あいまいさを伴う社会通念を前面に出した司法判断には疑問が残る。放射能に汚染された地域への立ち入りが厳しく制限される原発事故の深刻さは、福島の事故が示す通りだ。原発を巡る「社会通念」とは何か、議論を尽くす必要がある。
まずは規制委である。
火山噴火が懸念される原発は伊方に限らず、九州電力の川内原発(鹿児島県)など各地にある。国民的な議論の先陣を切ることを規制委に期待する。
( → (社説)原発と火山 巨大噴火から逃げるな:朝日新聞 2018-09-30 )
これは、反原発かどうかの問題ではなくて、「超巨大噴火をどう評価するか」という問題だ。
とすれば、「社会通念」がどうかというようなことを考える必要はまったくなく、単純に火山学などで科学的に考えるだけで足りる。
すると、次の三点がわかる。
・ 阿蘇山と伊方原発は遠すぎて、火砕流は届かない。
・ 仮に届きそうでも、途中に海があるから、火砕流は海に沈んでしまう。
・ 仮に届くとしても、時間がかかるから、原発を止めることができる。
以上の点からして、阿蘇山の巨大噴火があるとしても、伊方原発に関する限りは、何の心配もない。せいぜい、「大量の火山灰が降りかかる」という問題が生じるぐらいだ。で、大量の火山灰なら、屋根に降り積もるだけだから、何の問題もない。(困ることは困るが、原発に関しての危険性はない。)
以上のことは、すでに以前の判決の際に詳しく述べた。後述の【 関連項目 】のリンク先を読んでほしい。
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なお、裁判所が全機の判決を出したのは、噴火のタイプをまったく理解できていないせいだろう。
噴火には二種類ある。
・ 溶岩や火砕流を出す噴火
・ 岩石を吹き飛ばす水蒸気爆発
前者のタイプならば、長い時間をかけて少しずつ噴火が進む。だから、大爆発があるとしても、事前に対策を取ることができる。(雲仙岳がその例だ。)
後者のタイプならば、突発的に進むが、飛ぶのは岩石だけだから、被害は近辺にしか及ばない。(御嶽山がその例だ。)
この二つを区別するべきだ。
なのに裁判では、区別できていない。溶岩や火砕流を出す噴火が、突発的に生じる、というふうに思い込んでいる。そんな噴火は、ないのだが。
結局、裁判所の裁判官も、朝日新聞社説の執筆者も、噴火というものをまったく理解できていないせいで、ありもしないタイプの噴火を想定して、「危険だ、危険だ」と騒ぎ立てている。これでは、ありもしないオオカミを「危険だ」と騒ぎ立てる、オオカミ少年と同様だ。嘘つきであり、デマゴークである。
非科学的な無知蒙昧が、こういうデマを振りまくのだから、困ったことだ。火山学の研究者が、きちんと教示するべきだろう。
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ついでだが、10万年に1回(1万年に1回というのは誤り)という阿蘇山の大噴火を心配するのであれば、阿蘇山から半径 150km の住民をすべて退避させるべきだ。当然、福岡や北九州は下関のあたりはすべて居住禁止となる。のみならず、九州のほぼ全域が居住禁止となる。(例外は鹿児島ぐらい。)
安倍首相の地元のあたりも、阿蘇山から 130km ぐらいになるので、居住禁止になるな。となると、安倍首相も選挙区から出られなくなる。
ついでに言えば、富士山の巨大噴火の可能性もあるのだから、東京だって危険だ。東京を居住禁止にして、現在の住民や企業をすべて東京から追い出すべきだ、というふうになる。
だけど、そうなったら、日本は破滅だ。10万年にいっぺんの巨大噴火など、ちっとも怖くはないのだが、「危険だ、危険だ」と騒ぎ立てることは、日本を滅ぼす。巨大噴火よりももっと怖いのが、オオカミ少年だ。こういう輩が増えたら、日本はすぐにも滅びる。
【 関連項目 】
→ 阿蘇噴火の危険性: Open ブログ
※ 阿蘇噴火の危険性について詳しく論じている。
→ 川内原発と噴火の危険: Open ブログ
※ 同じ話題で、伊方原発でなく川内原発について。

これらの点は、巨大カルデラ噴火には該当しないのではないでしょうか?
鬼界カルデラ 破局噴火の際には、数十キロ以上の海を渡って南九州に深く達しました。
また、仮に火砕流が到達するとしても、火砕流の速度は遅いので、それまでに原発を止める時間はたっぷりとある。
また、仮に火砕流が到達したとしても、そのころには(拡散して)厚さ1センチぐらいでしか届かないから、原発には被害が生じない。
巨大カルデラ噴火を心配するなら、九州全域から逃げ出すべきだ。それならまだわかる。
巨大カルデラ噴火のときに、九州ではない四国の原発の心配をするなんて、およそ見当違いだ、ということ。(原発の心配をするより、九州の人々全員に退避命令を出して、九州を居住禁止の無人島にするべきだ、となる。)
比喩で言うと、目の前に大火があって、それに自分が自宅もろとも焼け尽くされそうなときに、隣町の駐車場にある自動車が燃えないだろうか、と心配するようなものだ。見当違いも甚だしい。
だいたい、大噴火なんてものは、事前に予知ができるんだから、いざとなってから逃げ出せば十分に間に合う。
巨大カルデラ噴火があるとしても、それは水蒸気爆発ではないから、突発的ではない。破局の前に予知できる。逃げ出す期間はたっぷりとある。原発を止める時間もたっぷりとある。
大噴火が怖いから九州から逃げ出すとか、原発を止めるとか、そんなことを言い出したら、日本には住むところがなくなる。
日本の文明の歴史は1万年ぐらいしかないのに、数万年後にあるらしい大爆発の心配をするなんて、馬鹿げている。そんな心配をするのなら、数百億年後に宇宙がなくなる心配でもしていればいい。
後火砕流が海を渡るのは意外と早いと聞いたことがあるような。表面走るので陸上とそんなに変わらないとか。緊急停止する時間はあるでしょうが。
阿蘇山が破滅噴火したときは日本全土が火山灰で覆われて農業不可、日照もなくなり人が住むことはほぼ不可能なので原発があろうが無かろうがどうでもいいでしょうけどね。
だから原発を止めればいいんですよ。大噴火の予兆が起こってから大噴火が起こるまでには1週間以上の時間があるんだから。
> 前兆もわからない
溶岩が地表に近づくにつれて、微小な振動が起こるし、小さめの噴火も起こります。雲仙その他で経験済み。
仮に前兆がわからなくても、火砕流は遅いので、原発に届くまでには時間がかかる。本文中に書いてある通り。(130km を5分間で到達するわけじゃない。)
その時は九州が海の底でしょう。噴煙で太陽光が遮られ、地上の生物のほとんどが死に絶えそうです。
超巨大カルデラ陥没ではなく、阿蘇山頂上からの火砕流としても、火砕流の速度は山頂からの傾斜が緩くなるほど低下することが記されていますから、管理人殿が記載の通り、海上で大きく減速するでしょう。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/sabo1973/43/3/43_3_13/_pdf
伊方まで飲み込む超巨大カルデラでなくても、阿蘇大噴火(大カルデラ)なら、湯布院とか別府あたりにできるかもしれない火山からの火山弾直撃の方が怖いです。
いずれ、羹に懲りて膾を吹く状態です。
管理人様の仰られる事に、強く同意です。
日本人は過敏すぎるというか、極論に走りすぎて、まるでザワザワ騒いで右往左往するだけの子ネズミのような感じがしますね…
10万年単位でやらなくちゃならないという、使用済み燃料や高レベル放射性廃棄物の心配をすべきでしょう。
その後、平地に到達したら、最初は慣性で少し進むが、いくらか進んだあとは、もはや進む力をなくします。100kmも先まで火砕流が到達するはずがない。到達するのは、噴火による火山灰だけです。それは雪のように積もる。しかし高温ではない。
いずれにせよ、遠隔地の原発に影響なんか、あるはずがない。
勘違いして、原発が溶けることを心配するのなら、「人間がみんな黒焦げになる」と心配して、九州や四国の人々をみんな立ち退きにするべきでしょう。原発のことばかり心配して、人命のことを心配しないなんて、反原発の人々がいかに人命無視であるか、頭の傾向がわかるね。反原発のためであれば人がいくら死んでも気にしない、という発想。千万人が死んでも気にしないで、原発の放射能のことばかり心配する。「黒焦げの死体に放射能がかかったら大変だ。死体を放射能から救え!」というわけ。
ということは、基礎知識として理解されていると思ったのだが、理解していない人が多いようだ。そこで、基礎知識を得るサイトを紹介する。
「原発を止めても危険だ」
という俗説が(素人の)間違いであることの指摘。
→ https://togetter.com/li/963648
専門家による正しい解説を、きちんと紹介してわかりやすく書いた解説文。
→ http://masa-cbl.hatenadiary.jp/entry/20160419/1460995135
はてなブックマーク
→ http://b.hatena.ne.jp/entry/masa-cbl.hatenadiary.jp/entry/20160419/1460995135
羽鳥慎一のモーニングショーとかゴミしかでて無いでしょうが。
http://www.mynewsjapan.com/reports/1403
これらの点で「再稼働停止」とするのであれば、十分に論拠があります。
一方、巨大噴火を論拠にするのは、論拠としては成立しません。本項が述べたのは、こちらの方。
本項はあくまで巨大噴火を理由とする論拠の方です。原発の再稼働の是非についてまでは、主張していません。
Yes!
中央構造線のほぼ真上にあり、
その際には、(岡村教授は)1100ガルを想定しておかなければならないとおっしゃっていました。
しかるに、対応できるのは750ガルまでとか・・・
地方なので、ないがしろにしたのかな?