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夜は照明を点灯させて明るく過ごす家庭が多いが、これは当然のことではない。実際、ドイツでは、暗い夜を過ごすのが普通だ。この件は、前にも述べた。
→ ドイツの夜: Open ブログ
ここでは、こういうふうに述べた。
「ドイツ人は白人で、日本人は黄色人種だから、瞳の色が違う。黒い瞳をもつ日本人は、夜は明るい方が、物がよく見える。だから日本人は明るい夜を好む」
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しかし、ドイツ人が暗い夜を好むのは、度合いが強すぎる。日本人には暗くてものが見えないほどの暗さを好むようだが、しかし、度が過ぎる。瞳の色の差ぐらいであれば、日本人の夜より「ちょっとくらい」ぐらいで済むはずなのに、すごく暗いのを好む。
これはもう、人種の差というよりは、文化の差だと思うしかないようだ。
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そこで思うのだが、ドイツ人が暗い夜を好むのは、はっきりと「文化的な伝統」のせいだと思う。
そして、それには、合理的な説明が付く。こうだ。
「夜は暗い方がいい。なぜなら、夜はだんだん体の活動を低下させた方が、バイオリズムでは好ましいからだ。特に、暗い夜になれていると、眠るときに眠りやすくなる」
つまり、暗い夜に慣れていると、眠りやすくなるわけだ。
逆に、明るい夜に慣れていると、眠る時間になっても、まだ脳や体が活動状態を保っているので、眠りにくくなる。
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かくて、最初と最後を結びつけると、こうなる。
「夜は、暗い夜の方が好ましい。そうすれば、眠りやすくなる」
これは、「うまく眠る方法」なので、前項の続きふうだ。
夜が明るい照明だと、眠りにくくなるので、夜は暗い照明にすることで、眠りやすくなるわけだ。
ちなみに、ドイツの夜は、LED 照明なんかをつけるレベルではなく、ロウソク1本よりもずっと弱い照明だ。日本で言うと、5Wのナツメ球1個で済ますようなものだ。
ここまで暗くするのは無理だとしても、10Wの蛍光灯1個で済ますぐらいならば、何とかできるだろう。
( ※ 本を読むときには、手元だけを別の照明で照らす。)
なお、LED 電球だと、5W でもメチャクチャに明るい。どうやって暗い夜の照明を得るかというと、ちょっと難しそうだ。日本ではやたらと明るい照明器具ばかりがあるからだ。
[ 付記 ]
弱い照明の電気器具……というのをいろいろと捜してみたが、適当なものは見つからなかった。液晶テレビなどを代用とするのも一案だが、価格が高すぎる。
一番いいと思ったのは、こうだ。
「5Wの LED ランプを使った上で、照明を弱めるための、遮光用の器具を自作する」
たとえば、白熱電球のソケットに、電球形の LEDのランプを付ける。(ダイソーで売っている。300円ぐらい。)
このあと、電球の周囲に、適当に遮光用の器具を付ける。特に、照明が天井に向くようにすると、間接照明になる。
こんな感じで、暗い夜を得ることができる。
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なお、(可変式の)調光装置の付いた照明というのもある。ただし、通常は、最も暗くしても、かなりの明るさがあるようだ。(商品によって差があるが。たとえば、10分の1に落とせる。)……ま、普通は、それでも十分なのかもね。日本人は、ドイツ人じゃないし。
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Amazonだと、「アレクサ、ちょっと暗くして」とか言うと、いうことを聞いてくれる照明器具があるのかもしれない。
( ※ 今はなくても、そのうちできそう。「アレクサ、電気をつけて」ならば、すでに実現済み。)
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【 関連項目 】
→ 究極の睡眠法(入眠法): Open ブログ
睡眠法を示している。その関連で、本項もある。
(夜をずっと暗くすれば、あとで眠りやすくなる、という趣旨。)
日本や合衆国のように蛍光灯などを使って高い色温度で直接照らすことをしません。パソコンディスプレイやTVの色温度もヨーロッパと日本で違います。
蛍光灯はオフィスや工場には有効ですが、情緒的に落ち着いた明かりを求めるのであればヨーロッパ式でしょう。