睡眠法(入眠法)に悩んでいる、不眠がちの人のために、究極の方法を示す。これが最高の方法だ。
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「これで必ず眠れます」
というわけではないのだが、
「これが最高の睡眠方法だ」
というふうには言える。つまり、これ以上の方法はない。そう断言してよさそうだ。なぜなら、原理的に最高の方法だからだ。
その原理は、こうだ。
「体を副交感神経の支配下に置く」
これが最高の方法または原理であることは、まず間違いない。これ以上の方法があるわけがない。
普通の睡眠法が不十分なのは、この原理を守らないからだ。あれやこれやと工夫しても、体が交感神経の支配下にあるのでは、体は覚醒したままであり、眠れるはずがない。
通常の方法は、どんなに工夫しても、体が交感神経の支配下にある限りは、成功するはずがないのだ。
一方、「体を副交感神経の支配下に置く」ということを目的として、それを達成すれば、自然に睡眠状態に入るはずだ。それは当然のことだろう。
このことは、考えればすぐにわかることなので、ググればいろいろと情報が見つかる。たとえば、下記だ。
→ 自律神経(交感神経・副交感神経)の上手な切り替えで良い睡眠を
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では、体を副交感神経の支配下に置くには、どうすればいいか? 基本的には、二つの手順を取る。
(1) 第1段階:
いきなり「交感神経から 副交感神経へ」というふうに切り替えるのではなく、なだらかに切り替える。サインカーブみたいに、なだらかに調子を変えていく。
具体的には、照明をだんだん暗くしたり、神経活動(仕事や読書)をやめたり、体温を徐々に引き下げたり。(睡眠直前の入浴は不可。)
こういうことを、数時間かけて、少しずつ実行する。
※ 上のことは広く知られている。目新しい情報ではない。
(2) 第2段階
一番大切なのは、「体を副交感神経の支配下に置く」と念じることだ。「眠くなる」と念じるのでもいい。自分自身に催眠術をかける感じだ。
その上で、具体策として、二つの方法を取る。
一つは、呼吸法だ。呼吸をどんどんゆるやかにする。ランニングするときには激しく呼吸するが、その反対で、浅く軽くゆっくり呼吸する。酸素不足になるぐらいでもいい。特に、「ゆるやかに」が重要だ。通常よりも呼吸回数が半減するぐらいでもいい。……ここでは、呼吸量を下げると同時に、体の活動量を大幅に引き下げる。
( ※ ついでだが、「心拍数を下げる」というふうに自己暗示をかけるといい。このことをひたすら念じる。自己催眠にかける感じ。)
もう一つは、脱力だ。実は、この脱力こそが、最も重要だ。大事なので、以下で詳しく述べる。
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脱力では、まず、姿勢が大事だ。
寝ているのではなく、ベッドの上で上半身を立てる。腰は下ろしている。足は、膝を曲げたまま、両足の裏をぴったりとくっつけた状態で、両足を横に開いて倒す。(ちょっとあぐらに似ている姿勢だが、あぐらよりも楽だ。)
この姿勢のまま、脱力する。特に、頭を前に倒す。頭が重みで前に垂れ下がっていく形だ。
このとき、頭が下がるにつれて、背中の筋肉(肩甲骨の間)が、大きく引き延ばされる。凝っていた筋肉が急に伸ばされることが感じられるだろう。凝っていたのがほぐれる感じで、気持ちいい。(ただし肩凝り状態の人に限るが。)
このまま「脱力する」とひたすら念じ続ける。全身の力が抜けていき、頭はどんどん下がっていく。そのうちほとんど気が薄らぐので、眠り込む直前に、上半身を後ろに倒して、そのまま眠る。
このときはまだ眠っていないが、「眠る、眠る」とだけ念じ続けて、他のことを何も考えないようにしていると、自己暗示にかかる感じで、うまく眠ることができる。
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上の方法で、たいていはうまく眠れるはずだ。
もし失敗するとしたら、「副交感神経の支配下に置く」というところで失敗しているはずだ。そのときにまだ交感神経が昂ぶっていて、なかなか副交感神経の支配下に入れないわけだ。
そういうときには、何か特別の方法(補助的な方法)で工夫するといいだろう。(温かい牛乳を飲むとか、酒を一口だけ飲むとか、冬ならば足を温めるとか。)
とはいえ、それはあくまで補助的な方法だ。原理はあくまで「体を副交感神経の支配下に置く」ということだ。これが基本原理である。
これだけで必ず成功するとまでは断言できないが、これが最も重要な基本原理であることは、断言していいだろう。
[ 付記 ]
逆に、「眠れなくなる方法」というのもある。それは、コーヒーを飲むことだ。
「午前中に飲むのならば大丈夫」と言われることが多いが、個人差があるだろう。少なくとも、私は違う。午前中に飲んでも、当日は眠りにくくなる。コーヒーが抜けるまでには、2〜3日かかる感じだ。
【 関連サイト 】
→ 「10分以内に寝落ちする裏技」騙されたと思ってやってみた
※ 本項の方法と一部共通する。
→ どんなに眠れなくても1分で眠ってしまう「4-7-8呼吸法」
→ たった1分で眠くなるという「4-7-8呼吸法」が話題
※ 「4秒間、息を吸う/7秒間、息を止める/8秒間、息を吐く」
という方法。……本項の方法と一部共通する。
→ 眠れぬ夜に試してみたい「シャッフル睡眠法」
→ ひろゆきの寝れない時に必ず寝れる方法がスゴい連想式睡眠法
※ 英単語を思い出すうちに頭が麻痺する感じで眠る……という方法。
2018年09月24日
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