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北海道では節電のキャンペーンがなされている。
北海道電力と北海道、札幌市の3者は9日、札幌市営地下鉄さっぽろ駅と大通駅を結ぶ札幌駅前通地下歩行空間(チ・カ・ホ)で通行人に節電を呼びかけた。
「節電にご協力をお願いします」。この日、北電社員ら約30人が通行人に、節電方法が記されたパンフレットを渡していた。
( → 北海道電力などが節電呼びかけ 札幌駅前:朝日新聞 )
その結果、各地であの手この手の努力がなされている。電車の間引き運転など。
札幌市の地下鉄では間引き運転が始まり、小売店は照明を減らすなど。
これまでも車内の室内灯を減らしたり、エスカレーターの使用を制限したりして、消費電力を減らしてきた・
小売店でも……店舗内の陳列棚を下から照らす照明や、天井の照明の一部を減らすほか、営業時間を短縮した。
「パチンコひまわり」は2割の削減を掲げ、9日から各店舗での節電を始めた。ホール内の照明を50%削減し、ネオンや自動販売機の照明などを消した。
( → 地下鉄間引き運転、店の照明は暗く…北海道、節電の朝:朝日新聞 )
北海道庁でも、エレベーターや空調を止めるなどしている。昼間に節電するだけでなく、夜間にも節電している。
( → FNN.jpプライムオンライン )
北海道の観光名所で、夜間のライトアップを自粛する動きが広がっている。小樽市が10日、「小樽運河倉庫群」などのイルミネーションの中止を決めたほか、札幌市のさっぽろテレビ塔や函館市の五稜郭タワーでも夜間の点灯を取りやめている。
さっぽろテレビ塔では地震による停電が6日夕までに解消したが、地震当日から節電のため自粛。五稜郭タワーは7日から中止した。
( → 北海道、観光名所でライトアップ自粛広がる 節電対策 - 芸能社会 - SANSPO.COM(サンスポ) )
札幌のシンボルの一つであるテレビ塔は時刻だけが浮かび上がっていて、姿や輪郭は真っ暗で見えないと思います。普段ですと、テレビ塔はライトアップされているはずの時間ですが、節電のために自粛、中止しているということです。
地震の影響というのは周辺にもまだ残っています。週末の夜にしては人気がかなり少なく感じると思いますが、すすきの繁華街が広がっています。
( → 節電でテレビ塔真っ暗 繁華街も閑散 札幌の週末 )
「繁華街も閑散」とのことだが、これはひどい。市民生活に大々的な影響が出ている。(店にとっては死活的な問題だ。)
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ここで、「夜間には節電は必要がない」という事実を、はっきりと訴えるべきだ。特に政府は、「節電が必要だ」とだけ唱えることで、「節電は必要ない」(夜間には)ということを唱えていない。これでは、不正確な情報(嘘・デマ)をばらまいているのも同然だ。政府がデマをばらまくのだから、呆れてしまう。
そこで、真実を唱える本サイトが、「政府は嘘つきだ。本当は、節電は夜間には必要ない」と強く訴えるわけだ。
ちなみに、東電でも北電でも、でんき予報というものがある。北電では、これは今は一時中止されているが、以前は出ていた。それを見れば、「夜間は昼間の1割減」とわかる。(深夜はさらに大幅減。)
このことは東電も同様だ。たとえば、本日のデータはこうだ。(20時現在)

見ればわかるように、19時以後は、電力需要がかなり減っている。14時に比べて、1〜2割減だ。だから、19時以降は、ことさら節電の努力をしなくてもいいのだ。「無駄な浪費をやめるように注意する」というぐらいの軽い節電をすればいいのであって、「ことさら生活レベルを下げてまで無理に節電する」というようなことは不要なのだ。
このことを政府はきちんと告知するべきだ。国民に過度の電を強要することは、あまりにもひどい。まるで戦時中の強制的なキャンペーンみたいだ。実際には、そんなことをする必要は、まったくないのに。
政府はデマでキャンペーンをするより、正しく真実を伝えるべきだ。そのことを、本サイトははっきりと宣言する。いわば、「王様は裸だ」と告げるように。
「ほら、だから早く泊原発を稼働しなくちゃならないんだよ」とアピールするためのような……。
ほくでんの電気の23%は再生可能エネルギーです。
道民の皆さまにおかれましては、供給力に限りがあることから、節電タイム(平日朝8時30分〜夜8時30分)において、平常時よりも2割の節電をお願いいたします。
と北電は書いているんだから、政府もそう言えばいいのに、政府はその時間指定を削除して、単に2割節電と言うんですよね。そこが問題。
朝日の記事では、「電気釜で宅のをやめて、圧力鍋(とガス)で炊いている」という話があった。
だが、夕方はともかく早朝に電気釜を使うのなら、何の問題もない。こういう点をきちんと PR するべきなんだが。
と北電は書いているんだから、政府もそう言えばいいのに、政府はその時間指定を削除して、単に2割節電と言うんですよね。そこが問題。
けろさまも言われているように、電力が足りないことをアピールし、泊原発を再稼働したいのが真意だと思います。つまり、あのメッセージは、北海道民向けではなく、原発推進派へのメッセージということがわかります。