※ 最後に 【 追記 】 あり。新たに名案を出している。
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都知事は「打ち水」なんていう案を出した。これはこれで有効だと思える。60度ぐらいになるアスファルトの上を走り続けると、靴底が熱くなってしまうから、路面に水を撒くことは有効だろう。
※ 路面に打ち水をかけるときには、氷水を使うといい。
しかしそれは肝心の気温の対策にはならない。特に、湿度が上昇することで、選手にとってはかえって不快度が増すかもしれない。
もっと別案はないか? とりあえず、いくつか考えてみた。
(1) 冷房車
先頭集団の直前に、冷房車を走らせて、冷気を吹き出す。家庭用エアコン 50台分ぐらいの冷気を出せば、そこそこ有効だろう。
方法は下記。
・ 大型自動車用のカーエアコンを 10台用意する。
(1台で家庭用エアコン5台分の効果がある。)
・ トラックに、カーエアコン 10台と発電機を載せる。
・ 発電機の排気とエアコンの排気を飛ばす煙突を付ける。
以上によって、選手集団の正面から、冷気が吹きかかる。一方、大量の排気は、煙突によって、上方に飛ばされる。煙突から先では、排気は熱いまま、どんどん上空に逃げていく。
※ 煙突には扇風機を付けることで、排気を上方に強く飛ばす。
※ カーエアコンは家庭用エアコンに比べて、小型・軽量かつ高出力である。
(2) 液体窒素と液体酸素
いちいち巨大な装置を搭載するのが面倒なら、液体窒素と液体酸素を使って、その混合気を排出すれば、それはすなわち冷たい冷気となる。(冷房効果)
液体酸素だけだと「酸素ドーピング」みたいになって、競技が無効化しそうだ。だから、液体窒素と液体酸素を使えば、競技にとって有利・不利はないから、冷房効果だけが残る。
(3) 奥多摩で走る
都心で走るかわりに、奥多摩で走ればいい。場所はある。青梅マラソンのある場所だ。おおまかな地図は下記。
→ 青梅マラソンコースの眺望
青梅マラソンの距離は 30km だから、ちょっと足りない。このコースを少し変更すると、42km ほどになるだろう。
ここでなら涼しいか? 涼しいというよりは、都心のヒートアイランドを避けることができる。つまり、暑すぎない。そういう効果がある。
実際、緑が多いし、そばには奥多摩湖もある。奥多摩湖に至る道は、上り道なので、ちょっと不都合かもしれない。不都合ならば、奥多摩湖は抜いてもいい。
不都合でなければ、奥多摩湖まで達すればいい。奥多摩湖のそばを走ると、水辺なので、涼しそうだ。また、眺望もいいので、視聴率を取るのに適している。(下記リンクで画像参照)
実際にどんなコースになるかは、下記のページが参考になる。サイクリング体験記だ。画像がたくさんある。
途中で「青梅マラソンスタート地点」に達して、さらにずっと先で奥多摩湖に達する。
→ 多摩川サイクリングロード 〜 奥多摩湖 〜 相模湖
マラソンの場合、奥多摩湖に達したら、そこから折り返して、元のスタート地点に戻る。
ただしこの体験記では、奥多摩湖はまだ途中であって、このあとさらに進んで、南下して、相模湖に行って、ぐるりと一周する。しかしそれはまた別の話だ。
なお、坂道があるが、タイムのことは気にしないでいい。タイムはどうせ目的とならない。どうせ優勝タイムはすごく遅いに決まっている。タイムよりも、涼しさや眺望が目的となる。
※ この案の難点は、奥多摩なので、都心で直接見物することができないことだ。しかしそれはかえって好ましいかもしれない。というのは、都心で見物する人が多いと、猛暑の中で、熱中症で倒れる人も出てきそうだからだ。都民の健康被害が出ないためには、都心で無料見物なんかできない方がいいのだ。人々は涼しい室内でテレビを観戦していればいい。アイスクリームでも食べながら。ジュースやビールでもいいよ。
※ ざっと見たところ、緑は余り多くないようだ。
道幅も狭そうだ。
(4) 皇居周回
皇居は緑が多いし、掘りには水がある。都心では比較的涼しい。このまわりには周回コースもある。(1周 5km )
ここを周回するコースも考えられる。
・ 出発点では、ここを1周する。
・ 途中で戻ってきて、また1周する。
・ さらにまた戻ってきて、また1周する。
合計 15km を皇居の周回に費やす。42km のうち 15km だ。比較的涼しい地域を通るので、少しだけだが、暑さ対策になる。
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以上、四つの案を出した。
いずれにせよ、「暑さ対策でサマータイム」なんていうのに比べれば、いくらかはマシだろう。
ただし、ちょっと奇想天外ふうなので、実現は難しいかも。ただの思考実験にとどまりそうだ。
【 修正 】
奥多摩および皇居というコースは、国際レースの規定を満たしていない、という指摘があった。コメント欄。
本文中でも示したように、道幅が狭すぎるのが問題であるようだ。
【 追記 】
マラソンのスタート時間について、
「7時に決めてしまった。たぶん CM 料金狙い。電通の圧力かな。」
とコメント欄に書いた。
さて。このことから、うまい名案が思い浮かんだ。こうだ。
「早朝5時スタートをする。そのために、組織委から IOC にお金を 1億円プレゼントする」
これはまあ、「早朝5時スタートになるよう、IOC を買収する」という案だ。IOC はカネが目的で、早朝5時スタートに反対しているのだから、逆に言えば、カネを払えば、5時スタートを勝ち取れる。
日本国内のマラソンのTV放送の CM 代金を推定して、そこから何割かが IOC に渡ると推定すれば、IOC の手取りは数千万円だろう。そこで、それを上回る額を IOC にプレゼントすることにすれば、うまく買収できるわけだ。
こういうふうに「 IOC を買収する」というのがベストだろう。サマータイムなんかに莫大な金を掛けるより、ずっと簡単だ。
(1) 冷房
(2) 液体窒素と液体酸素
これらは機械などによる競技者への助力になるので規定違反です。特に一部の競技者のみが利益享受する場合。
(3) 奥多摩で走る
例のコースは国際コースの規定を満たしていません。
(4) 皇居周回
皇居は狭すぎて国際レースには選ばれないでしょう。
開催時期をずらすと、他競技と日程が重なるので、その時期における放送独占ができなくなり、IOC の CM 収入が激減します。だから無理。
他競技がお休みの真夏だからこそ、オリンピックは話題を独占できる。
深夜開催はあまり意味がない。まだ気温が暑い。
もっとも有効なのは早朝開催。午前5時スタート。多くの人がそう主張したのに、組織委と IOC が相談して、7時に決めてしまった。たぶん CM 料金狙い。電通の圧力かな。
> これらは機械などによる競技者への助力になるので規定違反です。
そうかなあ。もしそうなら、打ち水も駄目だが。そうなると、温度 60度のアスファルトを走る。大変だ。足を火傷するかも。
> 例のコースは国際コースの規定を満たしていません。
なるほど。情報ありがとうございました。
うまい名案を新たに提出しました。IOC を買収する、という案。
・北海道で行う。外国人からみたら場所は誤差。(やりすぎか)
・東京ドームの中をぐるぐる回る。観客も涼しい。(面白くないか)
・地下街、地下鉄のホーム、通路をルートにする。(国際基準がダメか)
・ドローンで傘を伴走させる。(危ないか)
・やめる。(みもふたもないか)
ネットも情報を遮断すれば、ゴールデンタイムに放送できるやないか
昔なら出来たけどなあ
太平洋からの海風が入って東京都心よりも幾分涼しいと思うし。