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前に次の項目を書いた。
→ 腰痛の原因は浮き指: Open ブログ
ここに、次の記述がある。
「目をつぶって片足だけで立つ」
これをやると、浮き指でない人は15秒ぐらい持つのに、浮き指の人は5秒も持たないそうだ。(倒れかける。)
この件でネットで調べてみたら、次のデータがあった。
→ 日本健康運動研究所-[平衡性]チェック・・・閉眼片足立ちテスト
これで、年齢と時間との関係が見出される。
加齢するにつれて、急激に値は落ちていくようだ。どうも、平衡機能の能力は、急速に老化するようだ。
( ※ ただし、閉眼の場合。)
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開眼ではどうか? 閉眼のときよりも、時間は長くなる。下記の記述を参照。
開眼片足立ちテストを試してみましょう。
二十代の方の平均は70秒。三十代では55秒、四十代では40秒、五十代では30秒、六十代は20秒となっています。これらの数値を下回るようだと、筋力低下か平衡感覚に問題が起こっているかもしれません。
( → 開眼片足立ち 何秒できますか? | 医療法人社団 昭成会 田崎病院 )
さらに、恐ろしい情報があった。(開眼)
本研究では平均年齢67歳の男女(男性546人、女性841人)を対象に、両目を開いたまま片足立ちをしてもらい、その時間を計測。データは2回行ったうち、長時間続いた方を採用した。また、参加者はMRIで脳検査を実施している。
その結果、片足立ちを20秒以上続けられない人は、自覚症状が全くなくても、脳の深い所にある細い血管が詰まる「無症候性ラクナ梗塞」や、ごく小さな脳出血病変を発症している可能性が高いことが明らかになったのだ。
具体的には、20秒以上片足立ちができなかった人のうち、ラクナ梗塞巣が二つ以上見つかった人が34.5%、小さな脳出血二つ以上では30%だった。病変が見つかった人の全体の傾向として、高齢で高血圧や動脈硬化が進行していたという特徴はあるが、その影響を排除しても、片足立ちの時間の短さが疾患と関係していたのである。
同時に行われた認知機能テストでも、片足立ち時間の短さと認知機能の低下が独立して関連していた。つまり、片足立ちで長くバランスをとれない人ほど、認知症を含む脳疾患の発症リスクが高いわけだ。
( → 片足立ち、できますか?連続20秒以上で分かれ道 )
怖いですねー。読者の皆さんは、実際にやってみましたか?
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さて。冒頭で示した項目では、「浮き指」の話があったが、私もこの傾向があるとわかった。そこで、足の指を伸ばそうとして努力したところ、足の小指が特に「伸びていない」(曲がっている)という状況であることがわかった。
これは要するに、「靴を履いている時間が長いので、小指が中央側に寄ってしまっている」ということだ。外反母趾に似ているが、あれは親指の話。それが小指側で成立しているわけだ。靴のせいで。
ただ、考えてみれば、足の指が大きくひろがっている人というのは、今は少ない。昔ならば下駄を履いている人が多かったから、足の指は広がっていただろうが、今は靴を履いている人ばかりだから、たいていの人が足指はひろがっていないだろう。
たとえば、こんなふうに、小指が内側を向いている。
→ 足指の例(画像1)
→ 足指の例(画像2)
そして、小指が内側を向いていると、「小指で踏ん張る」ということができないので、片足立ちではバランスを崩しやすいのだ。
この件は、前に述べたことがある。
→ 足の小指は何のため?: Open ブログ
ここに、次の記述がある。
以上のことからわかるように、足の第五指は、役立たずではない。「踏ん張る」という能力のために、きちんと役立つ。ただし、普通の人は、靴を履いているので、第五指があまり働かない環境にあるのだ。
より詳しい話は、上記項目で。
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ともあれ、いろいろと関連する情報があるので、ここで紹介しておいた。
( ※ 特に何か提案するわけではない。ガイドふうの情報紹介だけだ。)
【 関連項目 】
→ シューズ革命のアイデア: Open ブログ(足指2) (次項)