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Google の機能低下が起こっている。2件あり、いずれも主要機能である「検索」機能の低下だ。
(1) 勝手に打ち消し線
下記の件がネットで話題になった。
最近のGoogle、複数のワードで検索すると、その通りには調べてくれなくて、勝手に打ち消し線を引いてこちらの提示したワードを取捨選択し、平然とその結果を表示してくるようになったけど、機械の反乱はもう始まっているのですか??
— 灰谷魚 (@sakanasama0824) 2018年7月28日
さらに詳しくは下記。
→ 複数のキーワードを使って検索すると『勝手に打ち消し線を引いて取捨選択した結果』を返すから不便
苦情がずらりと並んでいる。対策らしきことも書いてある。
・ ダブルクォーテーションで囲む。
・ 頭に + 記号を付ける。
・ 「すべての結果」でなく、「完全一致」を選ぶ。
( ※ うまく行くかどうかは不確実。)
さて。評判はどうか? もちろん、不便になったので、ネットでは不満の声が続出している。たとえば、下記。
→ はてなブックマーク
(2) ページ登録
最新ページの登録漏れが頻発している。そこで、Google のサイトでページ登録をしようとする。( Search Console の一部。)
ところが、そのページがなくなってしまった。つまり、「ユーザーが個別でページを登録する」(登録漏れを解消する)ということができなくなってしまった。
→ 【Googleにクロール依頼する方法】新規・更新ページをイチ早く&簡単に! ?
このページを見ると、状況はどんどん悪化していくようだ。当初はうまく行った対策も、どんどん不可能になってきている。悪化の一途。
《 加筆 》
Google はこの機能を廃止したことを公式声明した。
→ Google、一般公開用のURL登録ツールを廃止
記事によると、スパム業者の利用が多いから、やめたということらしい。
しかし、Google は最近、登録漏れ(クロール漏れ)が頻発している。本サイトもページも、最近の分はたいていが登録されていない。(検索漏れになっている。)
まったく、困ったことだ。
あ。わかった!
あまりにも登録漏れが頻発しているので、苦情が多くなって、処理しきれなくなってしまったんだ。Google 全体が崩壊しつつあるんだな。もはや末期症状か。
[ 付記 ]
以上のように、「検索能力の低下」という点で、2件を紹介した。
なお、私の推測を述べると、原因はこうだ。
「原因はどちらも同じで、Google が意図的に機能を低下させている。なぜなら、これまでのサービスを維持しようとすると、負担があまりにも過大になってしまったから」
現状では、Google に収まるデータが爆発的に増えている。音声や動画は言うに及ばず、文字データだけでも爆発的に増えている。
それに対して、これまでは HDD の性能向上があったから、まだマシだった。データセンターを巨大化することで、かろうじてデータを収納できた。
ところが最近では、 HDD の性能向上のペースが落ちてきている。その一方で、データの増加のペースは、落ちるどころか上昇している。このままではとうてい、データセンターに収まりきらなくなる。
そこで Google は、データを縮小しようとしているのだ。そのために、検索用のインデックスで重複を許容して、インデックスのファイルの総量を減らそうとしているのだ。
同じ理由で、ページの登録も拒否している。更新頻度が高いと、データの負担が大きくなるから、更新頻度を下げようとしているのだ。
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この問題を解消するには、HDD の性能向上のペースが頭打ちになりつつあるのを、何とかするべきだが……次世代技術はまだ登場しないようだ。光学的記録媒体も、ブルーレイが出たあとは、ずっと停滞しているようだ。以前は次々と新しい規格が出たものだが、最近はそうではない。
なお、CPU の方は、ひところは性能向上のペースが落ちたように見えたが、マルチスレッド化によって、うまく性能向上のペースを落とさずに済んでいるようだ。
メモリの方は、フラッシュメモリが爆発的に普及しつつあるので、ここでも何らかの発展がある。
HDD の記録のところだけ、何とかしたいところだ。さもないと、未来は暗い。
【 追記 】
コメント欄に異論がある。「 HDD でなく SSD だ」という話。
なるほど。ごもっとも。

コストは高くてもアクセス速度が桁違いですから、Googleの検索を担当しているサーバー群は、当然SSD化されていると思いますが。
尚、Googleは広告で稼いでいる会社です。推測ですが、今回の修正は広告主に有利な検索結果を多く表示させ、広告売上向上を狙った施策と見てます。