2018年07月30日

◆ Google の機能低下

 Google の機能低下が起こっている。2件。

 ──

 Google の機能低下が起こっている。2件あり、いずれも主要機能である「検索」機能の低下だ。

 (1) 勝手に打ち消し線

 下記の件がネットで話題になった。



 さらに詳しくは下記。
  → 複数のキーワードを使って検索すると『勝手に打ち消し線を引いて取捨選択した結果』を返すから不便

 苦情がずらりと並んでいる。対策らしきことも書いてある。
  ・ ダブルクォーテーションで囲む。
  ・ 頭に + 記号を付ける。
  ・ 「すべての結果」でなく、「完全一致」を選ぶ。
 ( ※ うまく行くかどうかは不確実。)

 さて。評判はどうか? もちろん、不便になったので、ネットでは不満の声が続出している。たとえば、下記。
  → はてなブックマーク


 (2) ページ登録

 最新ページの登録漏れが頻発している。そこで、Google のサイトでページ登録をしようとする。( Search Console の一部。)
 ところが、そのページがなくなってしまった。つまり、「ユーザーが個別でページを登録する」(登録漏れを解消する)ということができなくなってしまった。
  → 【Googleにクロール依頼する方法】新規・更新ページをイチ早く&簡単に! ?

 このページを見ると、状況はどんどん悪化していくようだ。当初はうまく行った対策も、どんどん不可能になってきている。悪化の一途。

 《 加筆 》

 Google はこの機能を廃止したことを公式声明した。
  → Google、一般公開用のURL登録ツールを廃止

 記事によると、スパム業者の利用が多いから、やめたということらしい。
 しかし、Google は最近、登録漏れ(クロール漏れ)が頻発している。本サイトもページも、最近の分はたいていが登録されていない。(検索漏れになっている。)
 まったく、困ったことだ。

 あ。わかった! 
 あまりにも登録漏れが頻発しているので、苦情が多くなって、処理しきれなくなってしまったんだ。Google 全体が崩壊しつつあるんだな。もはや末期症状か。



 [ 付記 ]
 以上のように、「検索能力の低下」という点で、2件を紹介した。

 なお、私の推測を述べると、原因はこうだ。
 「原因はどちらも同じで、Google が意図的に機能を低下させている。なぜなら、これまでのサービスを維持しようとすると、負担があまりにも過大になってしまったから」

 現状では、Google に収まるデータが爆発的に増えている。音声や動画は言うに及ばず、文字データだけでも爆発的に増えている。
 それに対して、これまでは HDD の性能向上があったから、まだマシだった。データセンターを巨大化することで、かろうじてデータを収納できた。
 ところが最近では、 HDD の性能向上のペースが落ちてきている。その一方で、データの増加のペースは、落ちるどころか上昇している。このままではとうてい、データセンターに収まりきらなくなる。
 そこで Google は、データを縮小しようとしているのだ。そのために、検索用のインデックスで重複を許容して、インデックスのファイルの総量を減らそうとしているのだ。

 同じ理由で、ページの登録も拒否している。更新頻度が高いと、データの負担が大きくなるから、更新頻度を下げようとしているのだ。

 ──

 この問題を解消するには、HDD の性能向上のペースが頭打ちになりつつあるのを、何とかするべきだが……次世代技術はまだ登場しないようだ。光学的記録媒体も、ブルーレイが出たあとは、ずっと停滞しているようだ。以前は次々と新しい規格が出たものだが、最近はそうではない。

 なお、CPU の方は、ひところは性能向上のペースが落ちたように見えたが、マルチスレッド化によって、うまく性能向上のペースを落とさずに済んでいるようだ。
 メモリの方は、フラッシュメモリが爆発的に普及しつつあるので、ここでも何らかの発展がある。

 HDD の記録のところだけ、何とかしたいところだ。さもないと、未来は暗い。



 【 追記 】
 コメント欄に異論がある。「 HDD でなく SSD だ」という話。
 なるほど。ごもっとも。

posted by 管理人 at 23:57 | Comment(3) | コンピュータ_04 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
最近のデータセンターでは記憶装置をHDDからSSDへ置き換える動きが進んでいます。
コストは高くてもアクセス速度が桁違いですから、Googleの検索を担当しているサーバー群は、当然SSD化されていると思いますが。
Posted by 白金マン at 2018年07月31日 11:01
Googleのような大規模なデータセンターでは高度な分散処理システムが構築されており、そのシステム上で各種サービスが運用されています。分散処理システムでは各サーバー間で通信しながらデータ冗長化処理、論理矛盾を起こさない為の処理などが行われているのでHDDやSSDの処理性能が少し上がっただけでは大した影響は無いです。容量や性能はサーバーを増やすだけである程度解決できますが、ネットワーク帯域は物理的な制約が大きいので帯域の伸びが小さく、また管理の面からもそう簡単に増やせないです。今のデータセンターはネットワークがボトルネックになりつつあります。

尚、Googleは広告で稼いでいる会社です。推測ですが、今回の修正は広告主に有利な検索結果を多く表示させ、広告売上向上を狙った施策と見てます。
Posted by 名無しのIT技術者 at 2018年07月31日 12:34
欧州で広告の独占とか抱き合わせ販売とか(忘れました)で課税されたから、無料サービスの質を少しづつ落として有料サービスにするか、無料のまま広告の寡占を認めるか、どっちにする?といやらしい問いかけをしていると思ってます。
Posted by 京都の人 at 2018年07月31日 22:30
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