2018年07月27日

◆ 屋上緑化と屋上池

 屋上緑化に似たもので、屋上池というものが考えられる。立派な池ではなく、水深1センチぐらいで水を張るだけ。

 ──

 前項では、刑務所の暑さを問題視した。
 そのコメント欄で、次の提案が寄せられた。
コンクリートに熱が貯まるのなら、コンクリに太陽が当たらないようにすればよい。
上部を含めて遮光のネットを使うのも良い。
( → 刑務所に冷房は必要か?: Open ブログ

 これに答える形で、「屋上緑化」という案を私は示した。

 ただ、屋上緑化というのは、金がかなりかかる。また、屋根に大きな重みがかかるので、ちょっと施工上の問題がある。(コンクリならば大丈夫だろうが、一般的な木造家屋だと実現しにくい。)

 ──

 そこで、新たに考え直して、新しい提案をしよう。こうだ。
 「屋上に、池をつくり、深さ1センチぐらいの水を張る」


 これなら、重さはたいしたことがない。また、施工が簡単なので、工事費も格安で済む。何だったら、日曜大工みたいにして、自分でやってもいい。(コンクリの平らな屋上がある場合。)

 池を作るのは簡単で、高さ1センチのミニ堤防を作るだけでいい。畝(うね)みたいなものですね。
 ここに、水道管かホースで水を流し込めば、水深1センチの池ができる。あとは、水が蒸発する分だけ、たらたらと水を入れるだけでいい。

 ──

 効果は? 水の気化熱があるので、水温は気温よりは高くならないはずだ。気温 35度のときに水温は 32度ぐらいで済みそうだ。(ただし、もともとの屋根は白っぽいことが条件。)
 水を張らない場合には、コンクリが 50度〜60度 ぐらいになるはずだから、屋上部分のコンクリの温度は大幅に下がるはずだ。結果として、建物の最上階は、かなり温度が低下するはずだ。

 ちなみに、例の刑務所では、死者が出たのは最上階の4階。死者が出たあとでは、4階の部屋を不使用にすることにしたそうだ。
 しかし、最上階を全部不使用にするというのは、大いなる無駄である。そんなことをするくらいなら、屋上池を作る方がずっとコスパがいいだろう。

 ── 

 どうです。これが私の案です。イケてるでしょ? (^^)v



 [ 付記 ]
 別案として、「屋根か床を付ける」という案もある。
 高さ1〜2メートルの屋根でもいいし、高さ 30センチぐらいの平面で床にしてもいい。いずれにせよ、屋上からは浮かせて付ける。
 すると、屋根または床は日光で熱くなるが、その下で陰になった屋上そのものは熱くならない。また、両者の間は、柱と空気で隔てられているので、熱が伝わることもない。
 ※ ただし、通気を良くしておくことが必要。

 これはまあ、「木陰は涼しい」というのと同じ原理である。できれば水分のある葉っぱのようなものがいいが、そうではなく、ただの固体物でも、日除けの効果は十分にある。(遮光性さえあれば。)

 《 参考記事 》

  → フラクタル日よけ 新発想のヒートアイランド対策|京都大学
  → フラクタルひよけ|【フラクタルひよけ】LOSFEE
  → フラクタル構造のまったく新しいひよけ!
  → フラクタル日よけ |自然の知恵を応用した全く新しい休憩施設
  → フラクタル日除けー自然は完璧を目指さない | 酒井敏
posted by 管理人 at 20:55| Comment(10) | エネルギー・環境2 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
 最後に [ 付記 ] を加筆しました。
Posted by 管理人 at 2018年07月27日 22:55
>別案として、「屋根か床を付ける」という案もある。

屋根として太陽光パネルが使われてもいいように思えるのですが、太陽光パネルの日除け効果に着目した実例を知りません。問題があるのでしょうか。
Posted by 作業員 at 2018年07月28日 00:32
> 太陽光パネル


 長期的にはペイしますが、初期投資額が非常に高額になるので、資金力がないと困難です。
 刑務所にはもちろん無理です。資金力はゼロ同然。
Posted by 管理人 at 2018年07月28日 04:13
上記太陽光パネルのコメントですが、刑務所の屋上に限定せず、太陽光パネルは日よけパネルとしてどれだけの効果が期待できるのだろう、という意図です。

又、太陽光発電事業者に刑務所の屋上を貸して、日よけ効果のみ享受するというやり方もありかなと。これなら応分の負担を法務省に求めればいいはずです。あくまで可能性の話です。

買取価格が下落している今、むつかしいかもしれませんけど。
Posted by 作業員 at 2018年07月28日 10:34
 屋上設置の太陽光パネルにはいくつか問題が考えられます。

 斜めの屋根に密着する場合は、太陽光パネルが黒くて高温になるので、屋根裏はかえって高温になるでしょう。つまり、逆効果。

 平面の屋上に、傾斜した太陽光パネルを独立して設置する場合には、熱の問題は生じません。ただし、屋上だと、台風で吹き飛ぶ危険があるので、この方法は使えません。この方法が使えるのは、地上設置の場合のみ。

 いずれも問題があるので、無理っぽいようです。
Posted by 管理人 at 2018年07月28日 11:09
すのこを置くのはどうでしょうか。ホームセンターで900X600檜製で980円です。風でとばされないように配慮はひつようですが。我が家ではマンションのベランダからの熱を防ぐために一部ビニール梱包材(プチプチ)で浅いプールを作りその上にすのこを置き、水を張っています。簡易ウッドデッキで裸足で気持ちが良いです。台風時はかたずけています。檜製なので6年目ですが、まったく腐っていません。
Posted by はやて at 2018年07月28日 23:21
> すのこ

 前項の写真では、刑務所の屋上の面積はすごく広い。大量の すのこ を出したり片付けたりするのは、大変すぎる。
 すのこは、個人宅では可能だが、広大な屋上のあるビルでは無理っぽい。
Posted by 管理人 at 2018年07月29日 00:05
東京駅前で似たようなことやってますね
Posted by かーくん at 2018年07月31日 12:39
管理人さんの案だと蚊の大量発生とならないかが心配。
Posted by G at 2018年08月03日 16:03
> 蚊

 なるほど。目の付けどころがいいですね。

 ただし現実には、あまり問題にならないと思います。
  ・ 屋上はもともと50度以上の高温になるので、水温も 40度以上になると見込まれる。(1日にいっぺんは)
  ・ 直射日光が浴びせかかるので、紫外線で死ぬ。

 一方、その条件が満たされないと、ボウフラが湧きそうです。
  ・ 建物や木の陰で、水温が高くならない。
  ・ 水草があって、その陰は棲みやすい。
  ・ 水深が深くて、水温が上がらない。

 こういう条件では、ボウフラの危険があります。夜間または朝には水を抜くといいかも。日が昇ってから水を入れればいい。

 ま、普通は「水深1センチで直射日光」という状況では、ボウフラは全滅しそうです。

 ──

 ちょっと調べたら、水が停滞していることがボウフラの湧く条件だそうです。そこで、水を絶えず少しずつ流して、水を交替させると、ボウフラが湧かないでしょう。
 このことは同時に、水温を下げる効果があるので、屋上の冷却効果も同時に得られます。なかなかうまい方法。
Posted by 管理人 at 2018年08月03日 18:30
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