──
具体的な室温で言うと、こんな感じ。
・ イオンやヨーカドー …… 27度
・ 弱小のスーパー …… 24度
酷暑の屋外から店内に入ると、
・ 27度 …… 冷房はしているんだな、という感じ。
・ 24度 …… 肌が涼しくて、気持ちいい。
──
だったら 24度にすればいい、という気がする。特に、食品スーパーなら、雑菌の繁殖を抑えるためにも、気温は低めの方がいいはずだ。(特に冷気を吹きつけていない野菜。)
ところが、現実には、反対の声が多い。
「スーパーは寒すぎるから、冷房を弱めてくれ」
という声。
→ とあるスーパーの冷房がいつも寒すぎる! | ママの交流掲示板
どうしてこれほど意見の差が生じるのか? ……そう考えたら、いくらか判明した。
「女性は一般に寒がりが多い。上記の声も、女性専用の掲示板だから、女性の声だ」
ではなぜ、女性は寒がりか? 冷え性だからか? いや、別の理由だろう。こうだ。
「女性は肌を露出している。腕はノースリーブで、襟元は胸の谷間を出して、下半身はミニスカで足を露出している」
これじゃ、冷房の空気に冷えるとしても当然だろう。
で、女性は一般に、冷房を効かせるのをイヤがる。たとえば、下記。30度でも「寒い寒い」という例。
→ 30度でも「寒い寒い」職場を熱帯園にする寒がりさん…温度を下げたら「エアハラ」か
これには男性から反対の声が多い。「上着を着ろ」と。
→ はてなブックマーク
まあ、私としては、「食品売場ぐらいは 24度にしろ」と言いたいね。主として衛生上の観点から。
《 加筆 》
男女の差は、基礎代謝の違いが影響している……という見解がある。コメント欄を参照。
「横浜国立大学教育人間学部教授・田中英登氏(医学博士)の見解」
という箇所。
ただし、その次のコメントで、私が疑義の見解を書いている。
「その意見だと、男女差よりも年齢差の方が大きくなるはずだ」
という趣旨。
[ 付記 ]
「省エネのためだから我慢しろ」
という声も出そうだが、省エネは必要ない。史上最高の猛暑であっても、電力には余裕がある。

出典:東京電力株式会社・電力使用状況グラフ | エレクトリカル・ジャパン
最大消費電力は 56530 MW だ。
一方、最大供給電力は 60200 MW であり、余裕は十分だ。
→ 東電エリアで自由化後の最大更新 | 電気新聞ウェブサイト
→ 40℃超でも原発なき首都圏の電力が足りてる理由
( ※ なお、仮に最大値に達しても、計画停電[需給調整契約]を契約した企業の分を切るだけだから、問題は生じない。1日前の 22日は、同じぐらいの猛暑だったが、最大使用電力は 46170 MW まで激減している。企業が休むだけで、ここまで大幅に電力需要は落ちるのだ。休む企業が増えれば、電力需要はどんどん減っていく。)
( ※ なお、すぐ上の記事によると、関西では原発の依存度が高く、原発を止めると大変なことになるらしい。安心できるのも原発のおかげ、ということらしい。)
「滞在時間を短くする工夫をすればチューブトップでもホットパンツでもどうってことないです」
だそうです。寒いのはダラダラ買い物するからだ、と何故かお怒りの様子。
大手スーパーではのんびり買い物すれば良いという事ですね。
「まず、男女間の温度感覚の差ですが、体感で2℃ぐらいの差があるのです。そうした研究は、1970年代からけっこうされていて、この差は、基本的には基礎代謝の違いが影響しているとわかっています。男性は、女性と比較して脂肪が少なく、筋量が多い。そのため、基本的に代謝が高い。体の中で熱をたくさん作っているのです。一方、女性は男性と比較すると代謝が低い。体内で男性ほど熱を作りません。
この違いは、体温を一定に保とうとする機能にも影響します。男性は熱を多く作るので、熱を逃がして体温を一定に保とうとします。熱を逃がすために汗をかく。汗ばむような気温でなければ、末梢の皮膚血管を拡張させて、熱を外に逃がします。それで体温が高くなるわけです。女性は、そんなに熱を作っていないので、体温が低め。皮膚血管を拡張させなくても、だいたい一定に保てるわけです」。
暑がりの男性、寒がりの女性というイメージは、そうした生理的な違いが根本にあったわけだ。
http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/pickup/20120702/1041759/?P=2
なるほど.とても興味深い話ですね。
ついでに調べてみたら、次のページのグラフが見つかりました。
https://wellnesthome.jp/225/18/
ここで、赤線と青線のグラフが有益だ。
https://wellnesthome.jp/wp/wp-content/uploads/2017/01/kisotaisya-768x470.png
(1)
横の年齢は、尺度が歪んでいます。中高年の幅が極端に短くなっている。インチキグラフ。
縦は、数値が足切りなので、間違いやすいグラフ。
(2)
男女で体重が異なることが無視されている。本来ならば、体重あたりで比較するべき。
──
以上の問題を回避して、体重ごと・年齢別のデータを得るには、Wikipedia を見るといい。
→ http://j.mp/2AbGfRu
これによると、男性の方が多いようだが、差はわずか4%ぐらいにすぎない。はっきりとした差ではない。
その一方で、年齢間の差はとても大きい。10代・20代ではとても大きく、中高年では低い。
このデータに従うと、「基礎代謝の量」で、暑いかどうかを決めるのは、どうも疑わしい。というのは、男女差よりも、年齢差の方が大きいからだ。代謝の量は、10代・20代ではとても大きく、中高年では低い。
仮に先の仮説が正しいとしたら、「代謝の大きい 10代・20代はとても暑がりで、中高年は寒がりだ」ということになるが、それは成立しない。
それ、1kgの肉塊の基礎代謝でしょ。
基準体重での基礎代謝なら、子どもで5〜10%、成人は20〜25%、女性が男性より低い。
肉塊にしたら、人間は死んじゃいますからねー。
ただの計算上の数字です。体重あたりで。体が大きい人ほど代謝量は大きい(取るカロリーも消費するカロリーも体重に比例して大きくなる)というだけのこと。
> 基準体重での基礎代謝
体の大きさが違うので、基準体重そのものが違います。
体の大きさを無視するなら、子供は大人よりも基礎代謝が小さいので、子供はみんな寒がりだ、ということになるが、そんなことはありえない。
また、体重あたりで言うなら、子供はものすごい暑がりばかりだ、ということになるが、そんなこともない。
一方で、子供は大人よりも体温が高い、ということはある。小柄な子供ほど、体重あたりの放熱量や表面積が大きい、ということもある。
考える要素はいろいろありますね。