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肩凝りについては、本サイトでも何度か言及した。
→ サイト内検索
これらは経験談みたいな話で、民間療法みたいなものだった。
それとは別に、先日、医学的に肩凝りを解説している番組があった。
それがとても有益だったので紹介しよう。
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番組は、次の番組だ。
→ 名医のTHE太鼓判!【肩こり改善】 | TBSテレビ
これによると、肩凝りの原理はこうだ。
「同じ姿勢で気の疲れる仕事をしていると、肩の後ろの僧帽筋が硬くなる。そのせいで、肩甲骨が動かない状態となる」
これをチェックするには、立って、両手を横に伸ばして、手の甲を上にする。そのまま両腕を持ち上げて、頭の上でぶつかるまで、手を回して上げていく。肩が凝っていると、途中で手が動かなくなる。
私がやってみたら、かろうじて頭の上にまで持ち上がったが、きつかった。つまり、少し肩凝り状態だ。
この問題を解決するには、「肩甲骨はがし」の体操をする。具体的には、次の二つ。
・ 窓ふき体操(前に大きな窓があると想定して、それを吹く動作)
・ 肩回し体操(肘を曲げて、腕をぐるぐる回す。特に後ろへ)
この二つで効果があるということだが、私はさらに次の体操をお薦めする。
・ バタフライ体操(水泳のバタフライをするように腕を大きく回す)
これを何度か繰り返すと、肩凝り状態がほぐれる。僧帽筋がほぐれる。肩甲骨が自由に動きやすくなる。
( ※ 実際に、私がやったら、効果があった。先の仕方でチェックをしたら、両腕はなめらかに頭の上まで達した。完全になめらかで、ぎこちなさはゼロになった。体が若返った感じだ。)
( ※ なお、ジョッギングのときに、ついでに肩甲骨を動かすように腕を大きく振ると、一石二鳥みたいな効果がある。)
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さて。僧帽筋が硬くなっていると肩凝り状態になるのは、なぜか? 医学的には、「うっ血」が起こっているそうだ。つまり、筋肉が固くなっているせいで、血管が圧迫されて、血流が悪くなる。血流がつっかえがちになる。まともに血が流れなくなるわけだ。(滞る。)
うっ血が起こりやすくなる原因は、いくつかある。
・ 前傾姿勢(僧帽筋に無駄な緊張が起こる。)
・ 片側姿勢(左右でアンバランスな姿勢で筋肉に無駄な緊張。)
・ モヤモヤ血管(新説)
モヤモヤ血管というのは、医学的に新説なのだそうだ。
普通の肩凝りとは違って、特別に重度の肩凝りの場合がある。そこで、モヤモヤ血管が生じている。
モヤモヤ血管は、(レントゲンで造影撮影するとわかるが)、細かな血管がやたらとたくさん増えている状態だ。本来ならば幹のような血管があるだけのはずなのに、その部分ではまるで絵だがたくさんあるように血管が増えている。
これはどうしてかというと、次の原理。
「うっ血によって、血管が損傷すると、血流が途絶えてしまう。このままだと、大変なことになる。そこで、途絶えた血管の直前から、横の方に、細かい血管が新たに延びていく。川の支流のように。そういう支流みたいな血管がたくさん生じる。同時に、神経も増える。
肩凝りが起こったとき、通常ならば、うっ血も神経興奮も、だんだん直っていく。だが、肩凝りが重度だと、うっ血や神経興奮がそのままずっと続く。すると、モヤモヤ血管はますます悪化していく。際限なく悪化していく。(スパイラルふう)」
これほどひどくなると、どうするか? 外科手術みたいな方法を取る。血管にカテーテルを通して、モヤモヤ血管をつぶす。すると、劇的に症状が改善するそうだ。
以上は、重度の肩凝りの場合。軽度の肩凝りの場合は、外科的な方法を取らなくても、自分で直せるそうだ。それには、肩凝りの部分を 15秒ぐらい圧迫するといいそうだ。そうすると、モヤモヤ血管は壊れやすいので、モヤモヤ血管が消えていく。……こういうことを何度もやっていく打ちに、モヤモヤ血管がなくなって、続いていた肩凝りが解消するそうだ。
( ※ よくわからないまま、私もやってみたら、自分でも知らないうちに、肩凝りができていたことがわかった。肩凝りの意識はなかったのだが、僧帽筋を圧迫していると、凝っていることが判明した。そのまま圧迫し続けていると、症状が緩和していくような気もする。肩揉みに似ていますね。)
( ※ ともあれ、これをやったら、自分では肩が凝っている自覚症状がなくても、肩が凝っていることはあるのだ、とわかった。そこで、予定した仕事はやめて、ちょっとお休みすることにした。)
[ 付記 ]
肝心の話はすでに述べたとおり。動画もある。
番組のオマケでは、次の話もあった。
「高血圧の治療には、ニンニクを食べるのがすごく有効だ。毎日1かけら食べると、高血圧が大幅に下がっていく。ニンニクは、生のままでは効果がない。すりおろして、加熱して、油といっしょに食べるのがいい」
【 関連サイト 】
番組紹介は、よそのブログなどにもある。
→ 名医のTHE太鼓判 うっ血を予防して肩こりを解消・改善!
→ 名医のTHE太鼓判!【肩こり改善】肩甲骨はがし… 赤井英和、浅香唯、南美希子