2018年07月12日

◆ 次の水害はどこ?

 豪雨による水害が毎年のように起こっている。では、次の水害はどこか? 東京か? 

 ──

 豪雨による水害が毎年のように起こっている。
  ・ 2016年、岩手の水害 
  ・ 2016年、鬼怒川の水害
  ・ 2017年、北九州の水害
  ・ 2018年、西日本の水害


 本サイトでも別項で論じた。
  ・ 2016年 台風 10号の被害(岩手)
  ・ 鬼怒川の氾濫はなぜ?(鬼怒川)
  ・ 豪雨の被害を減らすには(北九州)
  ・ 豪雨で死者 百人以上(西日本)

 毎年のように豪雨の水害があるのだから、この先も次々と水害が発生しそうだ。早ければ今夏の後半で。そうでなくとも、来年か再来年には、かなり大規模な水害が発生しそうだ。

 では、どこで発生するか? もちろん、「お天気任せ」なので、どこになるかは予測が付かない。ただし、これまでの例では、
   岩手・鬼怒川・西日本・北九州
 で発生したのだから、その中間的な地域でも発生しておかしくない。具体的に言えば、
   関東地方・中部地方・東海地方

 での発生が予想される。

 別に、順々に発生するというものでもないのだが、ここはヤマカンを働かせて、私の大胆な予想を言っておくと、上の三つの地域が怪しい。そこで、そのことを予想しておこう。つまり、
 「関東地方・中部地方・東海地方で、近い将来、大規模な水害が発生するだろう」

 と。これはまあ、当たるも八卦、当たらぬも八卦だが、そういう危険性をはっきりと自覚しておくことは大切だろう。

 ──

 危険性をはっきりと自覚しておくことは大切だ。なぜか? それというのも、首相も都知事も、水害に対してはてんで甘い判断をしているからだ。
 《 安倍首相「一丸となって取り組んできた」》
 西日本の豪雨災害で甚大な被害を受けた岡山県を訪問した安倍総理は、政府の初動対応について「一丸となって発災以来、取り組んできた」として、問題はなかったという認識を示しました。
( → (TBS系(JNN)) - Yahoo!ニュース

 「一丸となって取り組んできた」というが、何に取り組んできたかというと、どんちゃん騒ぎの宴会らしい。





 このときは5日の夜で、豪雨が激しくなったのは6日の昼からだ。だから、「豪雨の最中に宴会をしていた」というわけではない。とはいえ、「史上最大の降雨と水害」という危険性を気象庁が警告していたときだ。
 ついでだが、本サイトでは、6日の朝に、危険性の警鐘を鳴らしていた。
  → 大雨注意報(史上1位?): Open ブログ
 ちょっと遅れたようだが、ただのニュースの転載でしかないから、特に掲載するほどの情報があるわけじゃない。それでも、この転載情報は、7月5日の情報だから、7月5日の段階で危険性が訴えられていた、ということはわかる。
 そのとき、首相は宴会をしていたわけだ。もちろん、お酒飲んでいます。(ビールはアサヒのドライだな。日本酒もあるようだ。)
  → 拡大写真

 ──

 一方、小池都知事はどうかというと、下町(ゼロメートル地帯)への水害対策はまったくできていないようだ。つまり、荒川決壊を避ける努力はまったくしていない。具体的には、次の二点がない。
  ・ 越流堤
  ・ 遊水池

 このいずれもないのだ。詳しくは前項(堤防決壊による被害(岡山で))。最後のあたりに書いてある。

 その一方で、「地下調節池」なんてものがあると自慢している。(昨年の記事)
  → 小池百合子知事、地下調節池を視察 「安心安全な東京にする」

 なるほど、地下調節池は、杉並区における集中豪雨の被害を減らせるだろう。しかし、それだけだ。広い東京の中の、特定の一地点だけで、水害を減らせる。そのために超巨額の費用を投入した。効果はあるが、ものすごくコスパは悪い。
 当然ながら、超巨額の費用を投入しても、効果は限定的だ。特定の一地点だけで水害を減らせるが、他のほとんどすべてには影響がない。特に、下町のゼロメートル地帯を救う効果は皆無だ。
 要するに、小池都知事は、酒には酔っていないが、甘い妄想に酔っている。そのせいで、「頭隠して尻隠さず」ふうで、下町のゼロメートル地帯の危険性が放置されているのだ。こんなことでは、東京に豪雨が押し寄せたときに、すごい被害が生じかねない。特に、荒川が決壊したら、とんでもないことになりそうだ。

 ──

 安倍首相であれ、小池都知事であれ、頭の中は 2020年の東京五輪のことでいっぱいであるようだ。「荒川の決壊」のことなんか、まったく考えていないようだ。特に、「遊水池」については、一顧だにしないようだ。
 となると、次の被害では、 200人ぐらいではとうてい済まないかもしれない。
 
( ※ なお、次が東京とは限らない。名古屋や東海地方である可能性もある。あるいは、東北や関西である可能性もある。日本中、どこも安全なところはないようだ。そう言えば、北海道ですら、台風の水害があった。岩手の水害のときと同じで、台風 10号の被害。 → 2016年 台風 10号の被害: Open ブログ



 【 関連項目 】

 → 地下神殿(首都圏外郭放水路): Open ブログ

 ※ これは、杉並区の地下貯水施設とは別のもの。もっと大規模。
   その項目の最後に記してあるように、事例は多数。
   つまり、とんでもない浪費が続々と続いている。
   まさしく「金をドブに捨てる」の超巨額版。

posted by 管理人 at 21:20 | Comment(3) |  地震・自然災害 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
2020年、オリンピックの最中に重ならないことを願うしかないでしょうか。
Posted by けろ at 2018年07月12日 23:04
名古屋地区は、東海豪雨のときに庄内川が氾濫スレスレまで水位が上昇しました。あの時に得られた教訓がもしあれば、何かしらの対策が施されているのかもしれません。
Posted by 反財務省 at 2018年07月13日 08:09
> 名古屋地区は、東海豪雨のとき

2000年9月の水害ですね。本サイトでは扱っていません。(サイト開設前なので。)

かわりに 2013年9月 の名古屋水害を扱っています。地下街 浸水。
 → http://openblog.seesaa.net/article/435850092.html
Posted by 管理人 at 2018年07月13日 18:52
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