2018年06月21日

◆ 欧州のディーゼルの不正

 ベンツとアウディによるディーゼル車の不正がひどいことになっている。

 ──

 (1) ベンツの不正


 ドイツ政府は11日、排ガスを不正に操作する装置を搭載しているとして独ダイムラーに対し「メルセデス・ベンツ」のディーゼル車3車種のリコール(回収・修理)を命じた。ドイツ国内での命令は23万8千台だが、ダイムラーは欧州全体で77万4千台を改修する必要がある。リコールと引き換えにダイムラーは約5千億円とも報じられた罰金を免れる。
( → ダイムラー77万台リコール 排ガス不正で独政府が命令:日本経済新聞

 排ガス試験のときだけ環境基準を満たすため違法なソフトを使用していた可能性が指摘されている。
( → ベンツ77万台に排ガス不正 エンジンに違法ソフト搭載

 エンジンを始動させた後に排ガス浄化機能をフル稼働させた上で、20〜30分後に機能が低下するよう設定していた。……こうした設定により、検査台で行われる排ガス試験の基準をクリアする一方で、実際に走行する際には一定の時間が経過後に有害物質の排出量が増える。
( → ダイムラー:不正で窮地に 信頼揺らぐドイツ車 - 毎日新聞

 ベンツの不正は、フォルクスワーゲンの不正と同じ手法だ。
 あのときはベンツは「自社は違う」と弁解していたが、それは嘘だったわけだ。

 (2) アウディの不正

 VW だけでなく、アウディもまたディーゼルの不正をしていたということで、その責任がある CEO が逮捕された。
  → アウディの会長逮捕 不正の中止を指示しなかった疑い:朝日新聞
  → アウディ社長を逮捕 独検察、排ガス不正関連で:日本経済新聞
  → 排ガス不正問題でアウディ会長を逮捕、独VWグループに衝撃| レスポンス
  → 終わらぬVWディーゼル不正問題、アウディが起点か CEO逮捕 | 日経
  → ドイツ当局、ディーゼル排出ガス不正問題でアウディの CEOを逮捕
  → アウディCEO逮捕、ディーゼル不正巡り | ロイター

 ──

 この報道を見て、ちょっと思ったことは、こうだ。
 「ベンツや VW はリコールするというが、リコールして、排ガス対策を十分にすれば、その分、燃費が悪化してしまう。そのせいで、ユーザーに損失が発生する」
 これはつまり、こういうことだ。
 「当初の高燃費という宣伝は嘘だったことで、嘘を信じて買ったユーザーには、だまされたことの損失が発生する。つまり、これは詐欺事件である」

 だから、会社側は、政府に罰金を払うだけでなく、ユーザーに対して、「今後は燃費が悪化する分」の損失を補填する必要があるはずだ。
 その点、どうなっているのさ。詐欺が放置されるのか? 
 ……というのが、私の疑問だ。この点、指摘しておこう。

 実は、この件は前にも指摘して、別の解決案を示した。(2015年09月22日)
  → VWの排ガス偽装: Open ブログ の 【 追記2 】

 だが、今回の報道を見ると、どうやら、そうはなっていないようだ。会社側は良心的な対策を取ることなく、詐欺的な方法でゴマ化しているようだ。
 で、そのせいで、ユーザーは「燃費悪化」という被害を受けることになりそうだ。しかも、その被害を知らされないままらしい。
 そこで本項で警鐘を鳴らしておくわけだ。



 【 関連項目 】

 ベンツや VW はゴマ化しているが、本サイトではディーゼルの問題を前から指摘していた。下記項目を参照。
  → 欧州のディーゼル車規制: Open ブログ (2017年08月03日)

 また、欧州のディーゼル車が「クリーン・ディーゼル」なんかをと慣れて、「きれいです」と宣伝しているのは嘘だ、という話も、これまで何度か示した。
  → サイト内 検索
posted by 管理人 at 23:59| Comment(0) | エネルギー・環境2 | 更新情報をチェックする
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