※ 最後に 【 追記1 】 あり。正誤訂正をしています。
※ さらに 【 追記2 】 で、補足情報を示しています。
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ブロック塀が倒れて、地震の死者が出た、という報道があった。
18日午前7時58分ごろ、大阪府北部で震度6弱の地震を観測した。気象庁によると震源は大阪府北部で深さ約13キロ、地震の規模を示すマグニチュード(M)は 6.1と推定される。
大阪府災害対策本部などによると、高槻市で市立寿栄小学校のプールの塀が倒れ、4年生の三宅璃奈(みやけりな)さん(9)が下敷きになり死亡。
( → 大阪北部地震3人死亡307人負傷 一時17万戸停電:朝日新聞 )
動画は、上記サイトにもあるが、下記にもある。
動画を見ればわかるように、ブロック塀は倒れていない部分が残っている。これはどういうことか? ストリートビューを見ればわかる。
つまり、ブロック塀は、真ん中で折れて、上半分が落ちてきた。下半分はそのまま残っている。
これは、「倒れた」のではなく、「折れて、落ちた」のである。その意味で、記事は誤報だ。
【 注記 】
上記の説明は不正確なので、最後の 【 追記 】 の箇所で、正誤訂正をしています。
[ 付記 ]
では、どうすればよかったか?
「鉄筋がないのが問題だから、鉄筋を入れれば良かった」
というのが、すぐに思いつくことだが、もっと根本対策が必要なようだ。
地震のときにブロック塀が危険なことはわかっているのだから、ブロック塀を全面禁止するべきだった。
実際、東日本大震災のあとでは、仙台では原則ブロック塀は新設禁止で、生け垣だらけになったそうだ。
これを真似て、日本のすべてでブロック塀を原則撤去するべきだろう。民家にまでは強制できないとしても、少なくとも公共建築(小学校を含む)では、あらゆるブロック塀を撤去するべきだ。そうすれば、今回の事故の再発を防げる。
ブロック塀のかわりには、生け垣でもいいし、金網とツル植物でもいいし、金属板や、トタン板や、塩ビ板や、木板でもいい。そもそも、「小学校のプールの目隠し」なんてものは、それほど神経質にならなくてもいい、とすら言える。人命を奪う危険を冒してまで設置するほどのものじゃない。
とりあえずは、全国的に、ブロック塀の有無の点検をするべきだろう。公共建築については早急に撤去するべきだし、民間建築についても危険性の連絡をするべきだろう。
( ※ 毎年通告することが望ましい。いざという場合には損害賠償をする必要が生じる、という警告付き。)
なお、今回、当然ながら、自治体は被害者児童に高額の賠償金を払うべきだ。そのことも報道するといいだろう。
《 加筆 》
控え壁がないのが問題だったので、控え壁のあるブロック塀については撤去の必要はない、という声が寄せられた。それも、ごもっとも。「全面撤去せよ」は言い過ぎでしたね。
……と思ったが、そうでもない。最後の 【 追記2 】 を参照。
【 追記1 】 (正誤訂正)
コメント欄に、異論が寄せられた。
「これは一体化された壁ではない。下半分はコンクリの土台であり、上半分はブロック塀だ。だから、『折れた』という表現は妥当ではない」
という趣旨。
なるほど、画像を見ると、その通りだ。ごもっとも。
ただし、である。そうだとしても、「倒れた」という表現は妥当ではあるまい。
「倒れた」のであるなら、ブロック塀の根元あたりの位置の空中で留まっている必要がある。それよりずっと下方の地面にまで達しているのであるから、これは「落ちた」と表現するべきだ。(落ちた距離は 1.5メートルぐらいと思える。)
ブロック塀が倒れただけならば、子供は死ななかっただろうに、ブロック塀が落ちたからこそ、子供は死んでしまったのだ。この差は大きい。
では正しく語れば? ブロック塀が、「はずれて、落ちた」であろう。「折れて、落ちた」のではなく、「はずれて、落ちた」わけだ。
このことは、ニュース動画の画像からも確認できる。

まさしく、「はずれて、落ちた」ことの痕跡が見て取れる。
( ※ とにかく、「倒れた」のではない。その意味では、「誤報である」という結論は変わらない。ただし、正解が変わった。)
( ※ 「おまえも誤報だろ。オマエモナー」と言われたら、「はい、そうです、済みません」と謝ります。その上で、上記のように、正誤訂正をします。)
《 加筆 》
続報があった。
高さ1.9メートルのプールの基礎部分の上にブロックを8段、高さ1.6メートルの高さに積んでいた
( → 倒壊のブロック塀「通学路から非常に高く危険」 | NHKニュース )
とのことだ。
「ブロック塀を撤去せよ」という方針も示されている。
【 追記2 】
実は、控え壁があっても、十分とは言えないようだ。
大阪の例では震度6だったが、実際にはそれをはるかに上回る規模の大地震になるかもしれない。そうなると、控え壁のある側には倒れなくとも、反対側には倒れるかもしれない。
さらに、重要な調査データがあった。大分県のブロック塀調査だ。
東京都による各塀の危険度調査結果から、外見調査の結果、特に改善の必要がない塀の比率が設定されており、東京都では、このうちの半分(50%)は改訂耐震基準を十分満たしており、倒壊の危険性はないと判断している。
しかし、先の調査によると、建築基準法にすべての項目が適合しているブロック塀は全体のわずか 2.8%であり、特に基礎の構造において約8割の塀が法令に適合していないことが判明している。よって、大分県においてはすべてのブロック塀が倒壊の危険性があるとして扱うことにする。
( → 大分県のブロック塀調査(PDF) )
はっきりと危険だとは断言できなくとも、安全性が確保されていないブロック塀が大部分だ( 97.2% だ)、ということだ。(大分県の調査の例。)
こういうことであれば、ブロック塀は全面撤去した方がいいかもしれない。新たに補強工事するよりは、撤去して作り直した方がコスト的にも合理的だと思える。(金網フェンスは安価だからだ。)

でも、本サイトだけだと自慢するほど本質ではないような気がします。むしろ重箱の隅をと言った感じの指摘に思います。
ただ、細かいことを突っついて自慢するのは、本サイトの本質かなとは思いますが。
ブロック塀
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コンクリの土台
で、土台部分はびくともしなかったが、上に載せたブロック塀だけが倒れたのかなと。(あくまで想像ですが
もしそうであればまぁ表現としては「折れた」よりは「倒れた」で別にいいのかなと。
まぁブロック塀なんて地震があったらすぐ倒れることがわかってるものを学校で使っているというのが驚きです。誰か問題提起しなかったのでしょうか。
鉄筋が上まで貫通していればよいのですが、ぱっと見ではそのようではないようですね。
控壁がないのも気になります。
プールを建設したのは昔でしょうから、いい加減な工事のまま見直されなかったのでしょうね。
別に自慢しているわけじゃないんですけどね。
日本中の報道がみんな間違えているから、軽く指摘しただけです。威張ることが目的じゃなくて、真実の告知が目的。間違いは正してあげないと。
ただ、威張れたことではないので、該当箇所の記述は削除しておきました。
> 下がプールのコンクリートの土台
たしかにそうですね。この点は私も間違えました。ご指摘ありがとうございます。
最後に 【 追記 】 を加筆して、正誤訂正をしました。
これは通常、「土俵外に落ちた」というふうに表現され、「土俵外に倒れた」というふうには表現しない。「土俵外に倒れた」という表現だと、丸い俵から外れただけで、(四角い)土俵の上に倒れている状況だと感じられる。下に落ちた場合には、やはり、「落ちた」という表現がふさわしく、「倒れた」という表現は適さない。
プール側から見れば、倒れて、落ちた
道路側から見れば、単に「頭の上から落ちてきた」となります。
でもまあ、「倒れて、落ちた」はありですね。「倒れて、はずれて、落ちた」かな。
http://b.hatena.ne.jp/entry/366043593/comment/sunamandala
どうしてこうなのか、と思って調べたら、やっぱり、高槻市は「ヤバい土地」なんだ。「高槻市 やばい」で ググると、すぐに出てくる。
現在は同和地区やら北朝鮮系の移民やらも住んでいますが、公共工事への影響はどうなんでしょうかね?
高槻市と言えば辻元議員と闇の組織関西生コンってのもあります。
プール建設は昭和40年代くらいでしょうから、鉄筋を土台からちょろっと出しただけのこの手のいい加減な工事は普通に行われていたようです。
覗かれるので見えないようにブロック塀をあとから積んだらしい
それなら別の軽い材料でも良かったはず
おまけにブロック塀を隠すように絵を画いてごまかしているから
通行人は安心してしまう
ブロックそのものがダメなわけではなく。
組積造の脆弱さは世界各地の地震で露呈していますら、適切な措置(高さ、面積、鉄筋、控壁など)を取らなければ崩れて当たり前です。
新設する場合には、かなり細かい法律の規定に基づき相応の強度を持つものが造られますが、既存のものは基本的にはそのままです。
建築基準法には既存遡及が無いので、現行法規上「違法状態」であったとしても「既存不適格」と称してそのまま存在が許されてしまっています。
建築基準法第3条第2項を改正して、一定期間後の適合義務を課す必要があるのかも知れません。各所からの猛反発は必至ですが。
今回のは、建築記録もなく高さも法律で許されてる2.2mを超える3.6mで基礎と接続もされてない、鉄筋も入ってない違法建築物がこわれたんだよね
基礎は1974年に建築と記録があるけど、その上に倒壊の危険を知らない素人が目隠しになればいいと積み上げたと思うんだよね
違法建築物が壊れたから他の合法建築物も危険だ壊してしまえなんてありえないね
そんなあきらめ感からこの壁を見ると、実に違和感がない。あの絵もボディブローのようにジワジワ効いている。そんな違和感のなさが、危険を感じさせなくしている、そんな風に思った。
今回のブロック塀の工事が昭和49年(1974年)ですので、建築基準法改正前ですから当時は違法ではなかったのでしょう。
改正後に修繕しなかったのは、市もしくは教育委員会の怠慢だと思いますが。
生け垣とかのほうがベターだと思います
なにより公共が率先してやることで、民間のほうも意識が変わってくるんじゃないでしょうか
倒壊物からの救出訓練(長田消防署・長田消防団)
https://youtu.be/OyA1MEphVZo
阪神淡路大震災を経験した神戸市長田消防署・長田消防団が作成した倒壊物からの救出法。大型のバールとクサビとカマセ木(角材)を使った安全な救出法です。
控え壁があるかどうかにかかわらず、ほとんどすべてのブロック塀は危険だ、という話。
横にも鉄筋を通さないと控壁は意味を成しません