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《 海賊版サイト「漫画村」閉鎖で売上「5倍」アップも 漫画家・小説家から歓喜の報告が続々 》
海賊版サイト「漫画村」が閉鎖状態になってから2ヶ月が経過し、漫画家や小説家からは電子書籍の売上が伸びたという喜びの声が続々とあがっている。
多くの利用者を抱えていた海賊版サイトが消え、初めてとなる電子書籍の売上を著者が報告し始めている。漫画「きみを死なせないための物語」などの吟鳥子氏は、「2倍以上の記録になっていました…」と報告。漫画「恋人ごっこはキスありで。」などの真山ひか氏は、「本当に印税が4〜5倍になってる!無料じゃなくても読んでくれた人いるんだ!って今泣いてます」と喜び、……
また、小説「逆成長チートで世界最強」などの佐竹アキノリ氏も「電子版の売り上げが一気に増えていた」と報告。
( → BIGLOBEニュース )
喜ばしいことだが、実は、サイト・ブロッキングという方針には、大反対した人が多かった。
たとえば、はてなブックマークには、大反対の声が記録されている。
→ はてなブックマーク NTT
→ はてなブックマーク カドカワ
これらは民間会社の方針への反発だが、その前に、実行を主導したのは政府だった。
→ 政府:海賊版サイト接続遮断促す 緊急対策決定 閣僚会議 - 毎日新聞
→ 政府:海賊版サイト遮断促進 法的根拠なく、業者反発 - 毎日新聞
政府のこの方針に従って、NTT がブロッキングを実行した。
→ 海賊版3サイトへの接続遮断実施へ、NTTグループ:日本経済新聞
これを受けて、(逮捕されるのを恐れてか)違法サイトでは自発的に撤退したところも多い。(つまりブロッキング逃れのような対策ないし脱法行為をしなかった。)
結果的に、漫画や小説の売上げが増えたようだ。どのくらい増えたかは、まだ詳細な統計が出ていないが、部分的な声として、冒頭のような事例が出ている。
[ 付記 ]
この件は、私としては「著作者保護」の観点から、「ブロッキングは好ましい」と思っていた。ただ、政府の方針を支持していたので、特に口出しはしなかった。
一方、ネットでは、反対する声が多かった。「反対への反対」を言っても、あまり意味がないので、私としては放置していた。
今回、とりあえず結果が出たので、ここにまとめておいた。