2018年05月28日

◆ スルガ銀行で、国が詐欺に加担

 スルガ銀行の不正融資では、国が詐欺に引っかかったも同然だ。詐欺師を国が称賛するという間抜けぶり。

 ──

 ちょっと古い話だが、スルガ銀行の不正融資が話題になっていた。たとえば、下記。
  → スルガ銀、不正融資「相当数の社員が認識の可能性」:日本経済新聞

 この件で、ちょっと奇妙に思えることがあった。金利がやたらと高金利なのだ。
 《 スルガ銀不正、金融庁後手 「リスクある融資」発覚前は評価 》
 これまでスルガ銀は業界の「優等生」だった。昨年まで5年連続で最高益を更新。リスクがある先にも貸し、貸出金利回りは3%超と他行の1%前後を大きく上回る。
 金融庁の森信親長官は昨年5月の講演で「他行が貸さないところに貸す特異さで、継続して高い収益率を上げている」と称賛した
( → 朝日新聞 2018-05-19

 記事にあるように、
 「貸出金利回りは3%超と他行の1%前後を大きく上回る」
 とのことだ。これはおかしい。
 今のような低金利の時代に、これはあまりにも高金利だ。常識的に考えて、おかしい。「何か特異事情があるのだろう」と推定していいはずだ。そこまで考えると、「これは詐欺ではないか?」という疑いが生じて当然だ。

 実は、「特別な高金利」を謳って金を集める詐欺が、世の中では何度も生じる。有名なところでは、(往時の)マイカルの社債がそうだ。やたらと高金利で社債を発行したが、倒産して、社債はただの紙屑になってしまった。(部分的に残価はいくらか残ったが。)
 こういうのは、「ジャンク・ボンド」ではしばしばあることだ。また、ここでは、「わかっていてあえて社債を発行した」ということから、詐欺っぽさもある。それで、世間を騒がせた。裁判にもなった。
  → マイカル 社債問題 - Wikipedia

 ともあれ、こういうとき(高金利による儲け話があるとき)は、
 「うまい話には裏がある」
 と思うのが当然だ。
 「だまされる方が馬鹿だ。どうしてそんなに高金利が得られると思うんだ。ありえないだろ。詐欺に決まっている」というふうに。

 ところが、記事にあるように、特別に高い金利収入を得ているスルガ銀行を、金融庁長官が「称賛した」ということだ。つまり、マイカルと同様のことに、国が引っかかってしまったのだ。
 「うまい話には裏がある」
 「実はだましているだけ/帳簿でゴマしているだけ」
 ということに気づかずに、
 「スルガ銀行は高収益を上げている」
 と信じて、称賛しているわけだ。

 まるで疑いを知らない、無知な子供である。呆れた。
 


 [ 付記 ]
 こういう詐欺まがいには、詐欺に着目する私が詐欺を警告すべきだったかも。
 だけど、私のレーダーには入らなかった。今になって、改めて過去記事を捜せば、関連する記事は見つかる。
  → すべての邦銀がスルガ銀行のようになれない理由 - WSJ
  → 【スルガ銀行】独自モデルで高収益 住宅ローンに注力し「異端児」路線を邁進 | 数字で会社を読む | ダイヤモンド・オンライン
  → 逆境でも強いスルガ銀行に見る、地銀の生き残る道とは? | ZUU online
  → すべての邦銀がスルガ銀行のようになれない理由 - WSJ

 提灯持ちの記事もある。
  → 金利4.5%のスルガ銀行のアパートローンであえて融資を受けるべき理由

 今になって読めば、呆れるものばかりだ。調子のいいことばかり言っている。浮かれている。バブル期みたいだ。

 こういう記事を、そのころ私が見ていれば、その時点で、いくらか気づいていたかもしれない。とはいえ、マイナーな話題だったから、あまり気に留めていなかった。
 ただ、スルガ銀行が目立って高収益だ、という程度の話は、軽く耳に入れていたから、私のセンサーの感度を高めていれば、詐欺にも気づいたかもしれない。

 ──

 とはいえ、さまざまな書類を偽造してまで不正をしていたというのは、ちょっとありそうにないことだし、気づかなかったのも仕方ないかも。これじゃ、私文書偽造という明白な犯罪行為だしね。
 もっと不思議なのは、こういうれっきとしたした犯罪があったとバレたあとも、警察が摘発に乗り出さないということだ。警察が何もしないでサボっているので、被害者が痺れを切らして告発したようだ。
 《 文書変造容疑でスルガ銀行員ら告発 シェアハウス投資 》
 シェアハウス投資向け融資の不正問題で、地方銀行のスルガ銀行(静岡県沼津市)からの多額の借金を抱えたシェアハウスオーナーの被害弁護団が22日、同行の融資担当者と不動産業者の従業員らについて、有印私文書変造などの疑いで告発状を警視庁に提出した。同庁は今後受理するかどうかを決める。
( → 朝日新聞 2018年5月22日

 受理するかどうかを決められないらしい。呆れる。犯罪の摘発をするかどうかも決められないんだ。被害総額は 1500億円以上の巨額になりそうなのだが。
 スルガ銀行・スマートデイズ(旧スマートライフ)の引き起こした今回の被害は、被害者数が800人以上、被害額も1500億円を超えると予想され、2013年に発覚したMRIインターナショナルと同程度ないしそれ以上の規模の消費者被害の様相を呈しています。
( → 被害者の皆さんへ=スルガ銀行・スマートデイズ被害弁護団の公式サイトをUP!

 国もひどいが、警察もひどい。何やっているんでしょうかね。
 もしかして、国の不手際がバレると困るから、警察は手抜きするのかな? 国が関与したときには、警察も犯罪隠しをするのかも。
posted by 管理人 at 20:00| Comment(1) | 一般(雑学)4 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
リバースモーゲージはどうなんろう...と思っていたらスルガ銀行のグループ会社も扱っていました。

先々問題が勃発するような気がします。
Posted by 作業員 at 2018年05月28日 22:47
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