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官庁ではやたらと文書を PDF で公開したがる。そのせいで、スマホではうまく見られないことが多い。それでもパソコンでならまともに見られればいいが、パソコンですらまともに見られないことが多い。
結局、PDF というのは「 A4 文書に印刷して読むこと」を前提とした文書形式であり、ネット時代にはまったく合わない。
なのに、それを理解しないで、文書を原則として PDF 化するのが、官庁だ。まったく困りものだ。是正してもらいたいものだ。
というか、前からずっと指摘されているんだから、そろそろ改めてほしいものだ。
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話は以上の通り。
以下は実例。
たとえば、前日に公開した、次の文書

これは、文字画像だが、元の文書は PDF だ。
当然ながら、これをスマホではまともに表示できない。
・ PDF 形式そのものを表示できないことが多い。
・ アプリで PDF を表示できたとしても、幅が不足する。
・ PDF でなく 画像で表示した場合も、幅が不足する。
どっちみち、スマホではまともに表示することができない。
では、パソコンでなら、まともに表示できるか? いや、そうでもない。
→ 該当の PDF ファイル
この PDF ファイルをブラウザなどで開けばわかるが、文字が小さすぎて、読みにくい。
読みやすいように文字を大きくするため、少し拡大すると、上記の画像のようになるが、そうすると、ページの全体が画面に入りきらなくなる。(上端 or 下端がちょん切れてしまう。)
※ 1920 × 1080 の標準的な画面の場合。
こういうわけだから、この画像は、普通の方法では、
PDF → 画像
という変換は不可能だ。
「 PDF では読みにくいから、画像に変換して公開しよう」
と思っても、上端 or 下端がちょん切れてしまうので、PDF を画像にすることはできないのだ!
じゃあ、どうやって、私はそれをやったのか?
そのためには、特別な工夫をした。こうだ。
「 PDF のページを横に 90度回転して、縦長のページを横長に表示させた。その状態で、画面をキャプチャして、画像ソフトに転写した。そこでサイズを調整してから、画像を 90度逆回転させて、縦長の画像に戻した」
こうして、縦のサイズが 1063 という画像を得ることができたのだ。その画像は、(アプリのタイトルバーなどのせいで)上端または下端がちょん切れてしまって、全部を表示できない。それでもとにかく、画像をスクロールすれば、画像の全体を読めるようになる。
こうして、縦長の大きな画像を得ることができた。
……
とはいえ、こんな面倒なことを強いられるのも、官庁がデータを PDF なんかで公開するからだ。最初から HTML で公開すれば問題ないのに。
やたらとレイアウトやデザインなどで凝った PDF を公開するのだから、官庁というのは無駄な仕事ばかりをやっていることになる。税金の無駄遣いだ。
「文字だけはきちんと表示される」
という最低限のことをやってくれるように、方針を是正してもらいたいものだ。
[ 付記 ]
現状では、ユーザーの方で何とか対処する方法が、かろうじて存在する。
「その文書を Google で検索してから、Google のキャッシュを見る」
この方法で、PDF を HTML 化して見ることができる。
たとえば、今回の PDF には、次のキャッシュがある。
→ セクハラの PDF のキャッシュ(HTML)
とはいえ、幅は広いままで、読みにくいことには変わらない。普通の HTML 文書にしてもらいたいものだ。(スマホ対応のユニバーサルデザインにするわけ。)
ページ(縦幅)に合わせたり、横幅に合わせたり出来ませんか
firefoxのドキュメントビューアにはそういう機能がついてます
もちろんできます。ちゃんと本文を読んでください。
サイズを合わせると、文字が小さい。文字を大きくすると、サイズがはみ出る。そう書いてあるでしょ。
親切に教えてあげようとしている人に対してそういう態度は如何なものかと思います。
コメント欄が無駄に荒れる原因です。
なるほど。そうですね。失礼いたしました。
私は、反論にはていねいに答える方針ですが、すでに書いてあることに対して誤読されると、「書いてあるだろ。わからないのか。ちゃんと読め」とつっけんどんになりがちです。
これは私がものぐさすぎることが原因でしょう。
いちいち反応するより、スルーするべきでした。反省します。
自分たちは改竄するけど、第三者が改竄して転用するのは認めないということかも。
プロレスみたいな煽り合いみたいなのも、持ち味なのかと思いました。
いずれにせよ、ブログをこれだけ続けているのは、心からすごいことだと思います。
本論と関係ない記述はこれにてもう止めますね。
私はまずいったん「ありがとうございます」と言うようにしています。
対等の関係じゃない場では,きちんとコメントを付ける方は買い手のお客様ですから。
いちいち「ありがとう」です。
良くも悪くも管理人氏の文章は、マニアっぽさを匂わせる感じがあるので、サッカーだとか将棋だとか、真剣なマニアだと食いつきがちかなと。
温度差が違うもの同士は意見がかみあいませんからね。
余計なお世話なのでスルーして下さい。
そう気づけばいいんですけどね。私も「ご指摘ありがとうございます」と、いつも書いています。
すでに書いてあることだと、「読めばわかるだろ。わかりきったことを、いちいち返信させないでくれ。めんどくさい」と思いがちです。まあ、私が悪いんですけど。
公文書なんだから、転用することには文句を言うべきではないでしょう。
ちなみに、本項で画像を掲載しているのも、厳密に言えば著作権法違反だが、こういうふうに国民が利用するのを、政府が禁じるはずがない。むしろ「ご利用ありがとうございます」といいそうだ。
一部改ざんしたって、別に問題はないはず。嘘を書いて悪意に使うのでなければ、だが。
ちなみに、私も転載するに当たって、一部改ざんしています。(不要な余白を削除しています。)
数字の改竄や前提条件や但し書きの削除、賛否両論が併記してある場合の一方を削除するなどで、改竄、編集された政府公表資料が営業資料や詐欺に悪用されることを防止したいのでは、ということです。
不安を煽ったり扇動する材料として”政府公表”という看板は最適です。
別に、PDF にしたって、防止できませんけどね。画像を転写できるんだから。本項みたいに。
ただし、「防止できる」と勘違いしている役人が PDF を使いたがる、ということはあるでしょう。
だから「無駄な勘違いをやめよ」というのが本項のスタンス。
ものぐさ、かつ、真面目なのかなと思っています
時間と労力で考えれば、いちいち返答するほうがめんどくさいはずですから
めんどくさいと思いつつも、見過ごせないタチ
実は、腹を立てているのはそんな自分に対してなのかもしれない
確かに完全な防止は不可能です。特に、印刷した状態で悪用されることに対しては、電子透かしを入れておいても防げないかもしれません。ただ、pdfファイルを画像の形で入手して例えば数字部分を改竄しようとすればPhotoshopやGIMPなどの画像処理ソフトで行うことになり、面倒臭さが増すのは確かです。
電子ファイルという形式に限ればハッシュ値の比較で真正か否かの判定も容易です。htmlファイルでもそういった仕組みを組み込めるのかどうかは知りませんけど。
そんな面倒なことを考えなくても、「偽造したら逮捕」という法律があるだけで十分です。
この法律があるのに、いちいち偽造して、その証拠を残す阿呆がいるとは思えません。
ちなみに、HTML ファイルのままだって、これを偽造して逮捕されるような阿呆はいません。
官庁の文書を偽造すると、公文書偽造罪です。電子文書でも同様です。そんなことをする阿呆がいるとは思えない。……佐川氏以外は。
( ※ 彼の場合は、首相による不逮捕特権があるから、偽造できた。他の人の場合は、首相による免責は与えられていないから、公文書偽造はできない。)
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刑法 第161条の2
1.人の事務処理を誤らせる目的で、その事務処理の用に供する権利、義務又は事実証明に関する電磁的記録を不正に作った者は、5年以下の懲役又は50万円以下の罰金に処する。
2.前項の罪が公務所又は公務員により作られるべき電磁的記録に係るときは、10年以下の懲役又は100万円以下の罰金に処する。
怪しげな健康食品やインチキ金融商品、違法不動産商品等の販促材料として改ざんした政府資料を確信的に使う詐欺師、若しくは詐欺師まがいのブラック業者は十分いそうな気がします。
公文書ではありませんが、融資のために預金通帳を改竄するスルガ銀行行員の例もありますから。
こんな感じで。
https://togetter.com/li/1227191
http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1805/14/news081.html
嘘八百の文書を作って、「政府はこんなふうにお墨付きを与えています」と語る方が有効だし、罪も軽くて済む。
ま、政府のお墨付きよりは、架空の国際団体でも作った方がいい。
架空ではないが似た例として、グッドデザインマークとか、モンド・セレクションとかがある。
とにかく、(架空の)お墨付きを得る方法はいくらでもあるのだから、わざわざ公文書を偽造するのは馬鹿げている。
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架空の例。
「政府のデジタル省は、本商品の通信性能にお墨付きを与えました。星5つの最高評価です」
参考:
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180520/k10011445561000.html
デジタル省の文書を作っても、これは公文書偽造罪にはならないだろう。
ただ、悪用を防ぐための公文書の改竄防止は可能な限り措置されて然るべきだろう、ということです。それが、完全ではないとしても...
別の例では、障害者郵便制度悪用事件において、証拠物件のフロッピーディスクが検察によって改竄されていたことが明らかになりました。確か、これがきっかけで村木厚子厚労省元局長の無罪判決への流れができた、との記憶があります。
これは検察(公務員)が電子ファイルを改竄したケースですが、やはり電子ファイルの真正性は何らかの手段で担保されなければならないと考えます。
転載文に付いてるソースURLで内容が改竄されてるかはすぐ判ります。
リンク先はクリック前に確認できるように
短縮URLは使わないで欲しいですね。