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バミューダ・トライアングルと言われる領域で、船の難破が続発していることが、長年、謎だと言われてきた。
→ バミューダトライアングル - Wikipedia
→ 魔の海域!?バミューダトライアングルの真相 - NAVER
→ 現在も起きてるの?バミューダトライアングルの奇妙な事件とその真相
→ 世界最大のミステリー「魔のバミューダ海域」の謎がついに解明!?
上記記事では、原因もあれこれと推定されているが、どれも決定打とならなかった。2017年の時点で、未判明である。
ところが、先日の NHK の番組で、この謎が解明された。
→ NHKドキュメンタリー - 地球ドラマチック「バミューダ・トライアングル〜科学で迫る魔の海域〜」
→ NHKネットクラブ 番組詳細(幻解!超常ファイル24▽バミューダ魔の三角海域&究極の未解読文書の謎)
上記に短い解説記事があるが、内容はあまりにも不十分で、何のことやらさっぱりわからない。そこで、私が番組の要旨を記しておこう。
以下、要旨。
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・ バミューダ・トライアングルの領域で、地形を調査した。
・ 方法は、ソナーとコンピュータによる海底地図の作成。
・ 詳細な海底地図を作成すると、意外な事実が判明した。
・ この領域は、水深がとても浅いのだ。
・ マントル活動のせいで、巨大な海底火山ができた。
・ その上部は、海面上に出て、巨大な島となった。
・ 島の上部は、浸食を受けて、平らになった。(台地状)
・ 氷河期のあとで海面が上昇して、大部分は水没した。
・ 最も高い部分だけは、島として残った。(バミューダ諸島。)
・ 他の大部分は、水深の浅い、広い海底となった。
・ その海底では、サンゴ礁が発達した。
・ サンゴ礁には、生物の死骸が付着して、石灰化した。
・ 非常に固い石灰質が鋭利な形状になったものもある。
・ それらは通る船の船底を切り裂く。(ブレーカーと呼ばれる。)
・ このブレーカーが、領域を通る船を、突然沈没させる。
以上が番組の要旨だ。
なお、ブレーカーについては、番組で具体的な動画も示していた。たしかにこんなのが水面のすぐ下にあったら、船は次々と沈没しそうだ、というふうに思わせる。
また、実際、その海域では沈没した船の残骸がいっぱいあった。(それも放送された。)
番組では、他にも、飛行機が謎の行方不明になったこととか、メタンハイドレートの影響とか、他の話もいろいろとあった。ただ、どうも説明は不十分(いまだ未解明)という感じだった。
( ※ はっきりと説明できているのは、上の箇条書きのことだけだ。)
なお、再放送もある。2018年4月30日(月) 午前0時00分。( 29日の 24時00分。)
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下記にも、今回の番組とほぼ同様の内容がある。(去年の放送なので、今回とは少し違うが。)
[ 付記1 ]
ちょっと思ったのだが、この海域に巨大な台地があったのだとしたら、それは、アトランティス大陸のことじゃないの?
→ アトランティス - Wikipedia
→ アトランティス大陸は実在するのか?謎に包まれた古代文明の真実11
どうなんでしょうねえ。
[ 付記2 ]
あとで見直したら、番組内でもアトランティスについて少し言及されていた。アトランティス説には、否定的。
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( ※ 本項では、私の独自見解はありません。よその情報を紹介するだけです。)
【 追記 】
私なりに考えて、次の説を出す。
「バミューダ・トライアングルの海域では、水深が浅いのならば、大きな波が発生するはずだ。それはちょうど、海の波が浅瀬に近づくにつれて、大きな波になるのと同様である」
この動画の波は、せいぜい高さ1メートルぐらいだ。普通の波ならば、そのくらいだろう。
しかし、海外のサーフィン向きの海岸では、もっと大きな波も来る。
さらに、次の状況も考えられる。
・ ハリケーンがある。
・ 長周期の巨大なエネルギーの波もある。
・ 水深は、1メートルでなく、5〜 30メートルぐらい。
このような状況だと、場合によっては、(岸辺でなくとも)波高が 10メートルぐらいの巨大な波も生じそうだ。そして、そうなったら、水深の浅いところにある船は、頭から波をかぶったり、転覆したりして、沈没することもありそうだ。特に、不意に横から来る波の場合だと、転覆しやすい。
というわけで、バミューダ・トライアングルについては、
「水深が浅いので、ハリケーンの時には、そこで(海辺の浅瀬のように)巨大な波が発生しやすい。ゆえに、船が転覆して沈没しやすい」
という説を出しておこう。
( ※ ここでは、水深に注意。一方、単に「ハリケーンのせいで沈没した」という説ならば、これまでもさんざん言われてきた。 → Google 検索 )
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なお、航空機については、次の説を出しておく。
「ハリケーンに巻き込まれて、単純に遭難した。もしくは、ハリケーンに吹き飛ばされて、遠くに運ばれて、燃料切れになったので、遭難した」
この説は、結構有望らしい。すぐ上の「Google 検索」でも、かなり多くのページで「ハリケーンのせい」という説が示されている。(航空機の遭難について。)
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なお、以上のいずれも、「衛星画像のない時代には、ハリケーンについては予想が困難だった」ということに依拠する。今なら、衛星画像があるので、ハリケーンを予想できるし、ハリケーンを避けることもできる。しかし、昔は違った。いきなりハリケーンに巻き込まれることも多かっただろう。当然、ハリケーンで遭難することも多かったはずだ。
バミューダ・トライアングルの海域は、ハリケーンの多発地帯だ、という点に着目するといいだろう。
( ※ なお、ハリケーン説は、「ブレーカーが選定を引き裂く」という説とは、矛盾しない。それぞれ別の原因として、並立する。ブレーカーで沈没した船もあるし、ハリケーンで沈没した船もある、というわけ。……ただしそのいずれも、「水深が浅い」ということが遠因となっている。)
https://news.ameba.jp/entry/20121204-460
https://nitijouhou.com/1655.html
こういう夢のない話のほうがありがちで信じやすいですね。
ブレーカーのある地域では、沈没船がたくさん列をなしている感じです。
ま、NHK で解明されたあとでは、もはや古すぎる情報でしょう。
「ハリケーンと水深の双方が理由だ」
という、私の説を示す。
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