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次の記事がある。
大分県中津市耶馬渓町で、山の斜面が大規模に崩れて住宅4棟が巻き込まれました。6人の安否が分からなくなっています。
( → 裏山は高さ100メートル幅200メートルにわたって崩落 )

動画は、上記ページにもあるが、下記にもある。
この現場は、Google マップでも見つかる。(上の動画と一致する。)
→ https://goo.gl/maps/7fH3r5VhVeF2
Google マップのページを開いてから、「航空写真」のモードにして、右下のアイコンで「3D」を選択して、さらに、羅針盤アイコンで回転すると、立体状況がわかる。次のような画像も得られる。

この画像だけでははっきりとしないが、3D状態で画像をぐらぐら動かすと、立体状況がはっきりとわかる。つまり、
・ 土砂崩れが起こった山面は、きつい傾斜だ。
・ 土砂崩れで埋もれた人家は、山のすぐそばだ。
この状況は、ストリートビューでも確認できる。
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以上からわかることは、こうだ。
「現場は、きつい傾斜の山裾にある。きつい傾斜なので、山崩れがいつ起こっても不思議ではない。そういう危険なところにあえて住んでいたのが、もともとの原因だった」
見ればわかるように、現地には田畑がたくさんある。土地はありあまっている。そのどこに人家を建ててもよかった。しかるに、あえて一番危険な山裾に家を建てた。
これはまあ、あえて危険な断崖に家を建てるようなものだ。死ぬ危険をあえて自分で冒しているのだから、死ぬことになったとしても「当然のことが起こっただけのことだ」というしかあるまい。
実際、この危険性は、かねて告知されていた。冒頭記事にも、こうある。
大分県によりますと、現場は去年3月に土砂災害特別警戒区域に指定されていました。
危険はあらかじめ十分に告知されていたのだ。それにもかかわらず危険なところから移転しようとしなかったのだから、もともと死ぬつもりでいたというしかあるまい。
そしてまた、行政としても、「もともと死なせるつもりだった」というしかあるまい。
【 関連画像 】
→ 断崖の家(一覧)
死の危険と隣り合わせで住むことを選択する人は、結構いるものだ。他人は止められまい。ま、仕方ない。人は自分で死の危険を冒す権利はある。
【 追記1 】
結論としては、「安全対策をどうするべきか?」という問題提起以前のことだった。安全策が不足していたのではない。住民本人があえて危険な行為をしていたのだ。
比喩で言えば、「自動車のブレーキ性能をどう高めればいいか?」という問題以前に、ドライバーが勝手にアクセルを踏みすぎて暴走していたのだ。こういう問題は、ブレーキを改善しても解決しない。
【 追記2 】
土砂崩れの原因については、続報があった。
専門家調査団は11日夜、斜面の地下の基礎となる岩石が著しく風化し、いつ崩れてもおかしくない状態になっていたとの見解を示した。
現場は溶結凝灰岩や安山岩など火山性の岩石の上に、厚い土砂の層が載っている構造。***研究官は「崩壊の発端は基礎の岩石が崩れたことと思う。非常に風化して、強度が低くなっていた。大雨は降っておらず、地下水の影響は低かったのでは」と説明した。
「直接の引き金はなくても、ぎりぎりの状態を保っていた不安定な斜面が突然崩れることはまれにある。特に九州などの火山性の地質は崩壊しやすい」と指摘する。京都大防災研究所の千木良雅弘教授(応用地質学)によると、1987年に北海道・層雲峡で崖が突然崩壊した例がある。これも、降雨がない時に割れ目の多い火山性の岩石が崩れて起きたという。
( → 地下の岩石、著しく風化か 大分の土砂崩落、調査団見解:朝日新聞 )
おおむね、私の推測していたことと合致する。九州のような火山灰地では、こういう危険性がある。同種の災害は、今後も起こる可能性がある。あらかじめ強く警告するといいだろう。このような災害は、未然に防ぐことができるのだ。
この問題は日本全国どこででも、明日にでも起こりうる問題ですし。
さすがに行政はそんなにひどくありません。
むしろ、規制が足りないせいで、業者が乱開発するのが問題。業者の乱開発を止めるように規制を大幅に強化するのが、唯一の策。
すでにできている分は、もっと対策が困難となる。「今住んでいるところから出ていけ」というゴリ押しを強力に進めない限り、被害は続々と生じる。
行政がやるべきは、ここまでです。以後は不要。
> なのですべての財産を放棄して出ていけ。さもないと自殺願望のある我儘ものだ」
そんなこと、誰も言っていないでしょう。どうするかは、自分の選択です。
また、そもそも財産放棄をする必要はない。土地はそのまま持てるし、建物や家財はすぐそばに移設することもできる。
結局、あなたは死の危険のある人を放置して、殺そうとしているだけ。親切なフリをしているが、潜在的な殺人希望者です。
住民と行政は崩落の危険性を予見出来ていたはず。
フェンスは鉄骨構造のようです。どれほどの予算が必要だったのでしょう
結局フェンスもろとも・・・
今回のがけ崩れで亡くなった方たちは、「もともと死ぬつもりでいた」人たちであり、死んでもいいよねということか…。酷いね。
危険性が分かったのなら警告するだけではだめで、実際に移転できるだけの案を示さなければいけないと思う。その地に居る人たちにとってはある日突然転居せよと言われも、実際にすぐに移転できる人は少ないでしょう。転居するには相当の負担を負う必要があり、そこは家を押し流されたのと同じで援助は必要だと思う。それを移転しない人が悪人のように言うのは違うよね。
自分を傷つける人は、悪人ではありません。
例。自動車のブレーキ故障を直さないせいで、自動車の事故を起こして、死んでしまう人。
ここで、「だったら故障の修理費を国が面倒を見るべきだ」といって「金寄越せ」と言うのが、あなた。そこまで面倒を見るべきかな?
> 転居するには相当の負担を負う必要があり
賃貸の家賃を払うだけです。あとは、引っ越し代。
そのくらいは、たいていの人が自腹でまかなっています。
>危険はあらかじめ十分に告知されていたのだ。それにもかかわらず危険なところから移転しようとしなかったのだから、もともと死ぬつもりでいたというしかあるまい。
今回のがけ崩れで亡くなった方たちは、「もともと死ぬつもりでいた」人たちであり、死んでもいいよねということか…。酷いね。
そう言って、私を批判するだけで、状況をそのまま放置するあなたの方が、よほど酷いね。
私は苦い批判を言って、人の命を救おうとする。
あなたは甘い言葉で現状を是認して、人の命を奪おうとする。
どちらが悪魔的でしょうか?
危険に瀕しているときには、自ら逃げるしかないんです。
一方、「国がお金を出してくれるまで待とう」なんて方針を取れば、命が失われるばかりです。あなたはそれを推進しようとしている。
私の言葉を「良薬は口に苦し」と受け止めれば、現状を改善することができる。
目の前に、死の危険にさらされている人がいる。そのとき、人に嫌われても人の命を救うことができるか。それは勇気と覚悟の問題です。
そこから、死んでもいいよね、っていうのは飛躍してると思う
前者はただの観察だが、後者は価値観が入っている
それはそれとして、実際災害が発生した時の避難勧告でさえ、行政は警告することしか出来ないのが現実
言っても聞かない、想像力もない人は助けられない
それはしかし、その人を立派な大人だと認め、尊重しているってこと
生命を守るのは行政の大事な仕事だが、人権を尊重するのも大事なこと
そのあたりを勘案したラインが、「警告はするけど強制はしない」ということだと思う
もっとも、税金を払っている私からすれば、捜索に多大な費用がかかるので、最初から強制的に立ち退いてもらったほうが良かった
捜索する人の命もあるし
まあ、仕方ないですけどね
以前私が住んでいた町では開発数年前に豪雨で水没し、以前から水害のある地域として地元住民では知らない人がいない場所だったのに、行政の主導で開発を行い、高層マンションや中規模の住宅街が出来ました。
次豪雨や台風などで水害が起きれば間違いなく水没する場所です。
残念ながら実際に住民の安全よりも町の発展を優先する行政は存在します…。
行政も業者も住民も理性的な対応が必要です。
「 豪雨の気象予想は誰がやるべきか?」
http://openblog.seesaa.net/article/435850781.html
関連記事
http://openblog.seesaa.net/article/435849756.html
私は予言者でもないし。
> できる能力を持ちながら
そんな超能力はありません。
頼むなら、ユリ・ゲラー にでも頼むといい。
気象会社に金を払えば、ちゃんと教えてくれます。気象会社に金を払わない自治体が悪い。金を惜しんで、被害を増す。
誰に聞くべきか、ということを、本サイトは教えています。(上記リンク)