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ウーバーの自動運転車の事故については、前に言及した。
→ 自動運転と赤外線センサー: Open ブログ
そこではまだ詳細はわかっていなかったが、その後、だんだん事実が判明してきた。
私は「事故のときのドライブモニターの動画を公開しろ。そうすることを制度化して強制しろ」と提案しようと思っていた。だが、それを書いて公開する前に、事実がその方向に進んだ。地元の警察がドライブモニターの動画を公開したのだ。下記にある。
→ Uberの歩行者死亡事故、直前までの動画をテンペ警察が公開
https://www.facebook.com/TempePolice/videos/2337144116311806/[リンク]
見ればわかるように、走行中には、路上には何もない。しかし直前になって、歩行者が路上に飛び出してきた。こうなると、回避は困難だろう。少なくとも人間には回避不可能だ。(歩行者はロービームの光のなかに入っていないから、人間には見えない。)
ハイビームを使っていれば見えただろうが、別記事によれば、速度は時速 64km だったということだから、ハイビームを使う速度ではない。また、高速道路ではないから、対向車のことを考えると、ハイビームは使いにくい。
ちなみに、ロービームとハイビームについての人間の認識力については、下記の動画がある。
これも、障害物が路上にあることが前提だ。いきなり目の前に飛び出したものには、回避は無理だ。
ただし、先に述べた赤外線センサーによるシステムならば、回避は可能だろう。脇から路上に飛び出そうとする歩行者を、予測することができるからだ。(広視野なので、脇の方も見える。単眼カメラ方式の得意とするところだ。)
ちなみに、引用記事には、LiDAR というものがある。これは超高価で未完成なシステムだ。(機械的部品に、あまりにも精密技術を必要とするせい。)
LiDAR技術はまだ開発途上にある。
LiDARは高価だ。街を走るロボットカーはすべて、周辺環境を把握できなければならないが、いちばん安いヴェロダインのセンサーでも4,000ドル(約48万円)する。
( → 自律走行車の開発レースの勝敗を決める「LiDAR」技術 ──その古くて新しい歴史と課題|WIRED.jp )
というわけで、こんなものは使い物にならない。筋悪すぎる。とはいえ、トヨタはこれにのめりこんでいるそうだ。
→ トヨタが自動運転に採用、22歳が開発した「高性能センサー」の実力|WIRED.jp
赤外線センサー2台をステレオカメラにして使えば電子的に可能なことを、機械的に動く精密部品を使ってやろうとするのだから、筋悪だ。耐久性のことなんかろくに考えていないとわかる。
【 関連サイト 】
→ 自律走行車の開発レースの勝敗を決める「LiDAR」技術 ──その古くて新しい歴史と課題|WIRED.jp (前出)
【 関連動画 】

ここ2.3年で出てくるでしょう。自動車メーカーはそれを見越して開発してるんだと思いますよ。
歩行者は、左から来るとき、歩道から来るのではなく、対向車線の車道を過ぎって、来ている。そのとき、こちらの車線に入ってからは、右を向くべきなのに、左を向いている。そのせいで、こちらの自動車には気づかない。
なお、ロービームが歩行者を照らさないのは、対向車線の側だから。
車線の右側については、ロービームがかなり照らしているので、普通に歩道からやって来る歩行者ならば、見えただろう。
今回は、歩行者が特異な行動を取ったことが、主たる原因だ。ほとんど自殺行為と言える。