南米のベネズエラが国家崩壊しつつある。生産活動がなくなり、大量の餓死者が出ている。では、どうすればいい?
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南米のベネズエラが国家崩壊しつつある。生産活動がなくなり、多くの国民が国外に脱出しようとするが、それもうまく行かない。大量の餓死者がどんどん出るばかり、……という状況だ。
こうなった原因は、2代続いた独裁者が、北朝鮮みたいな独裁体制を構築して、国民の活動を弾圧しているからだ。そして、それが是正される見込みもない。唯一まともに機能するのが独裁体制の維持だけ、というありさまだ。
→ 困窮ベネズエラ、国境に出国者の波「食べ物も薬もない」:朝日新聞
→ 経済混乱のベネズエラ、乳児や妊婦の死亡急増 医薬品足りず
→ ベネズエラ:隣国苦境 ブラジル・コロンビア、難民流入で治安悪化
→ ベネズエラの食料不足の仕組み | ベネズエラで起きていること
では、どうすればいい?
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これは、論理的に考えればいいだろう。
(1) 独裁者の排除
独裁体制が原因なのだから、独裁者を排除すればいい。とはいえ、口で言っても、独裁者は言うことを聞かないから、武力行使をするしかあるまい。
(2) 中露の妨害
ベネズエラが今日までかろうじて生きながらえてきたのは、中国とロシアによる膨大な援助があったからだ。借金の形で金を得て、食糧を購入してきた。しかしその借金ももはや続かないありさまだ。返済もできないまま。
一方で、中国とロシアは、反米左派政権である現政権を支持しているから、国連で武力制裁の決議もできない。
となると、国連の外で、武力行使をするしかあるまい。
(3) 戦争の人的コスト
武力行使をするとしても、誰がやるか、という問題がある。常識的には、米国や西側諸国だが、実際には容易なことではない。なぜなら、空爆では済まず、地上戦が必要となるからだ。当然、人的な損害が多大になる。ベトナム戦争みたいな泥沼になりかねない。
こんなことのために、自国民の兵士の命を喜んで提供する国はない。つまり、現実問題として、戦争のために兵を派遣する国はない。武力行使は不可能となる。
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こうして、どん詰まりとなった。やるべきことはわかっているのだが、現実的にはそれは不可能なのだ。
では、どうすればいい? そこで、困ったときの Openブログ。うまい案を出そう。こうだ。
「欧州に流入しようとしている(中東からの)移民たちを、軍事的に組織して、ベネズエラに派遣すればいい」
これは次の結果をもたらす。
・ 欧州では、移民が大量に流入する問題を解消できる。
・ 中東の移民は、欧州には入れないが、ベネズエラに入れる。
かくて、中東の移民は、自国での生命の危機から免れる。
このための条件は、こうだ。
「中東の移民は、軍事訓練を受けて、兵士となり、ベネズエラで独裁者の軍隊(政府軍)と戦う。数的に圧倒的に有利な状況で、政府軍をあっという間に制圧する。若干の犠牲が出ることを甘受する」
戦死した兵士の遺族は、優遇される。遺族年金をもらえたり、欧州に移民として入れたり。遺族が優遇されることが保障されていればこそ、家族のために、男は銃を取る。
こうして大量の移民がベネズエラに移住する。そこでは国連の援助を受けて、生産活動を開始する。ベネズエラの国民とともに、国家建設に邁進する。
費用はかなりかかるが、そのための費用は先進国が負担すればいい。
なお、現状では、ベネズエラは中国とロシアに 11兆円の借金があるが、これは、デフォルトして、支払い拒否をすればいい。中国とロシアは、問題の解決には何も貢献せず、むしろ、独裁者の体制維持に協力してきたのだから、 11兆円の借金を踏み倒されても、仕方あるまい。
そして、以後は、何十年かをかけて、先進国の援助のもとで、国家を再建していけばいい。ベネズエラには、豊かな石油資源があるので、長期的には、国家再建は可能だろう。なお、先進国の援助は、借款の形にしてもいい。将来の返済は、豊かな石油資源を使うことにしてもいい。
[ 余談 ]
本項の提案には、「そんなことできるものか」という声が上がりそうだ。
たしかに、移民たちを軍事的に組織するなんて、容易なことではない。実現は、まず無理だろう。……とはいえ、いくら実現が困難ではあっても、解決策はあるのだ。そういう知恵を示すのが、本サイトの目的だ。
「解決策がないから、指をくわえて、最悪の事態を見守るしかない」という愚劣な状態から脱することができる。知的好奇心のある読者には、「解決策を知る」ということの意義はあるだろう。
とはいえ、本サイトの読者にも、「知的好奇心がある」というよりは、「実現性を問う」という現実主義者もいる。「実現しないのであれば、考えるのもイヤだ」という知的ものぐさな人だろう。そういう人は、「真実を知っても1円の得にもならないから、真実を知るだけ無駄だ」というふうになるのだろう。
岡潔とは正反対のタイプの俗人が、世の中には多い。
【 関連サイト 】
ベネズエラでは、インフレもあまりにもひどくて、現金がほとんど使い物にならない。そのせいで、仮想通貨を国家で導入しよう、という冗談みたいなことになっているそうだ。
→ インフレ率 2616% ベネズエラ経済、失政のツケ 独裁強めるマドゥロ大統領、再選へ政敵排除
→ ベネズエラが国家として仮想通貨「ペトロ」を発行した衝撃の理由とは?
→ ベネズエラが国家主導で仮想通貨発行−国民は皮肉にも購入できず
→ ベネズエラ仮想通貨ペトロが放つ「インチキ臭」
【 関連動画 】
2018年02月25日
過去ログ

道義的な話はさておき、相当のインセンティブを用意すれば可能かもしれませんが、
BS1スペシャル「失われた大隊を救出せよ〜米国日系人部隊 英雄たちの真実」
のような事態を懸念します。
対北朝鮮の実戦演習として実施すれば、一石二鳥になると思います。
宣戦布告が必要と思いますが、アメリカ合衆国やヨーロッパの人権を重んじる国には、それは難しそうです。
ベネズエラやシリアの現状を憂える人権を重んじる国の方が、現状を変えうる強行的な手段を取り難い現状があります。
ベネズエラからの難民を周辺国で訓練してゲリラとしてベネズエラに送り込むのが、一番妥当な方法と思います。
その部隊に他の国からの義勇軍が入るのはokでしょう。
以前に、管理人さんが中東難民の件で、この方法を指摘されていたと思います。
イラクでそれをやったら、フセインの排除には成功したけれど、あとに過激派が跋扈するようになって、フセイン時代よりもかえって治安が悪化してしまったんです。
独裁者を打倒するだけではダメで、それ以後の治安維持も必要となります。
空爆と地上軍の併用が最善でしょう。
> 以前に、管理人さんが中東難民の件で、この方法を指摘されていたと思います。
そう言えばそうですね。中東移民でシリア問題解決、という案。
http://openblog.seesaa.net/article/435851487.html
> ベネズエラからの難民を周辺国で訓練してゲリラとしてベネズエラに送り込むのが、一番妥当な方法と思います。
これも同様ですね。なるほど。だけど、難民の数が足りないかも。ネットで調べると、数万人しかいない。(女・子供・老人込みで。)
あと、欧州で中東移民が過剰である問題の解決はできない。ベネズエラの方は解決しても、欧州の難民流入は解決できない。欧州にいる難民を百万人ぐらいベネズエラに送り込めば、問題は大幅に解決しそうだ。(かかる費用は同じぐらい多額にかかるが、欧州内部での社会問題は発生しないし、難民排除をめぐる政治的分裂もなくなる。)
と言われて、ロシア・中国が黙って受け入れると???
むしろ、現状体制維持目的にそれこそロシア・中国の”義勇軍”が介入して泥沼になる予感が大・・
しかも、中国の義勇軍を想定したら、その人員規模はすごいだろうね。
>いくら実現が困難ではあっても、解決策はあるのだ。そういう知恵を示すのが、本サイトの目的だ。
言ってることは判るんだけど、
”デフォルトして、支払い拒否をすればいい。”
みたいな、『都合の良い状況を前提に』管理人さんの望む結論を提示して、”解決策はあるのだ”とどや顔されても・・
もともとそう書いてあるでしょ。
現実的には、中国とロシアが、ベネズエラの民主化に協力すればいいんですよ。そうすれば、デフォルトしない。独裁者に協力すればデフォルトになるぞ、と脅すのが、本来の目的。
同じだよ、言いたかったのは
『都合の良い状況を前提に』された”解決策”って何か意味あるの?
ってこと。
『都合の良い状況』の一例としてデフォルトの部分について書いただけ。もっと広い書き方をすると
〇現状体制がロシア・中国にとってうまみがある状況ならばそれを転覆する行動に対して、ロシア・中国は何らかの対応をするのが当たり前』
ということ、
それに対して、ただ、
>ベネズエラの民主化に協力すればいいんですよ。
といった、やっぱり都合の良いことを言うから???となるんだな。
>独裁者に協力すればデフォルトになるぞ、と脅すのが、本来の目的
クリミア制圧・南沙諸島は今どうなってる。国際社会が圧力(脅し?)をかけてどれだけの効果があった?
唯一、協力させるとしたら、現在のうまみ以上の利をもってするしかない。
しかし、石油資源を例にとるならば、ロシア・中国以外の国が参入するということはロシア・中国の利権が目減りするということなので困難となる。他案件も同じかな〜
もう一つ都合良く考えている部分を提起すると、
>こうして大量の移民がベネズエラに移住する。そこでは国連の援助を受けて、生産活動を開始する。ベネズエラの国民とともに、国家建設に邁進する。
についても
管理人さんは、『みんなが手を携えて・・』と都合よく考えているみたいだけど、
今、ヨーロッパで起こっている移民拒否運動の根幹を考えると、良かった良かったで終わるわけがない。
・異民族間の軋轢
・宗教の違いによる軋轢
・仕事を移民に奪われることへの反発
などが必ず発生する、その結果、過去を振り返ると
チェコスロバキア
ボスニア・ヘルツェゴビナ
ソマリア
ミャンマー ロヒンギャ
などでわかる様に高い確率で紛争・内戦・迫害が発生する。
管理人さんがこの部分をどう考えているか聞いてみたいな。
何だったら、デフォルトの箇所は撤回してもいいですよ。話の本筋には何も影響しないんだから。
ともあれ、「 11兆円の借金を踏み倒されても、仕方あるまい」とは書いたけど、そうする必要性はまったくない。どっちでもいい話。ただの蛇足。
本質的に言えば、本項の話題は、独裁体制の打破。それが済んだあとの国家再建の過程で、デフォルトをするかしないか、という話題が付随的に起こる。捕らぬタヌキの皮算用だから、今のうちにそんな心配をする必要はない。民主化されてから考えれば間に合う。
べつに撤回してもいいけどね。
>管理人さんがこの部分をどう考えているか聞いてみたいな。
欧州で移民による軋轢が発生しているのは認めてるよね
>欧州では、移民が大量に流入する問題を解消できる。
>あと、欧州で中東移民が過剰である問題の解決はできない。ベネズエラの方は解決しても、欧州の難民流入は解決できない。欧州にいる難民を百万人ぐらいベネズエラに送り込めば、問題は大幅に解決しそうだ。
と書いているんだから。
で、ベネズエラに移民を送り込んでも問題が発生しないと考えるのはあまりにも都合がよくないかと言ってるのさ。
> ・異民族間の軋轢
> ・宗教の違いによる軋轢
> ・仕事を移民に奪われることへの反発
>などが必ず発生する、その結果、過去を振り返ると
> チェコスロバキア
> ボスニア・ヘルツェゴビナ
> ソマリア
> ミャンマー ロヒンギャ>
>などでわかる様に高い確率で紛争・内戦・迫害が発生する。
は発生しないと考えているのかどうかが知りたいのさ。
管理人さんの解決策は、言い換えれば『欧州の移民問題をベネズエラに輸出』のと同義なわけだ。
そんなことは書いていません。「大幅に減る」と書いているだけ。在住難民が半減すれば、問題も半減する。比例関係にあるんだから。
また、これは欧州限定なのは、当然。
> 『欧州の移民問題をベネズエラに輸出』
そうですよ。当り前。
ベネズエラは、自分が餓死状態なのを救済してもらえるんだから、それなりの負担をする必要があるのは当然だ。
負担付きで餓死を免れるのがイヤなら、餓死するだけのこと。
そもそも、ベネズエラってのは、原住民を殺したあとで押し寄せた黒人と白人の国なんだから、今さら移民を拒むのは筋違いというものだ。移民が移民を拒むなんて、自己矛盾。
> 紛争・内戦・迫害が発生する。
自分たちを餓死から救ってくれた救世軍を迫害するって、どういうこと? また独裁体制の餓死状態に戻りたいということ? 馬鹿げているでしょ。
比喩で言えば、怪獣から地球を救ってくれたウルトラマンを迫害する、というようなものだ。メチャクチャ。
そもそも、強力な軍人たちを相手に、そんなことをしたら、逆に殺されるよ。いじめっ子が相手をいじめようとしたら、相手が空手有段者で、逆にぶんなぐられるようなものだ。
難民もベネズエラ国民も、さんざん軍事政権の被害で苦しんできたのに、ようやく解決して民主化したら、市民たちが勝手に軍事活動を起こす……なんて、馬鹿馬鹿しすぎる。
> そうですよ。当り前。
当り前なんだ。
確認なんだけど、
> ベネズエラは、自分が餓死状態なのを救済してもらえるんだから
救済依頼を出すのはだれ?
そんなこと、自分で考えて。私の担当外。
わからなければ、その辺の小学生に尋ねてもいい。
先進国ではドイツを除いて、自分の国のことで手一杯ですから、大店のアホボンのような真似は誰もせんでしょう。
ロシアや中国なら、石油を略奪しに占領してあっという間に民族浄化してしまうでしょうけど、大国というものは裏庭でちょろちょろされると気分を害するんですな。
リアリズムは、人間の善なるものに頼らないだけで、何もしないわけではありません。
いやいや。過剰に人道主義で動いているから、難民問題を扱って、手に負えなくて困っているんです。
そこで、利害得失で動く右翼系国粋主義が支持を得るようになった。そのせいで EU そのものが崩壊しかけている。……ここが欧州の危機です。英国の EU 離脱も一例。
欧米ではリベラリズムは終焉を迎えつつあります。
普通の市民は、人間の本質を無視したリベラルの偽善にうんざりしています。
身の丈を超えるようなことは、するものではありません。
EUは見直すか解消した方がいいと思います。
やはり民主主義は国家の枠組みにあらねばならんのでしょうね。
もしこれが成功すれば、アメリカと地続きの地にイスラム勢力の拠点ができてしまいます。日系人のフジモリ氏がペルーの大統領になったように、中東移民の子や孫の中からイスラム教徒の大統領(や政府高官)が誕生するかも知れません。それをアメリカが許容できるかが疑問です。
それとタリバン政権後のアフガンやフセイン後のイラクやアラブの春の後の北アフリカ諸国の多くを見ると、あの地域には部族や宗派のレベルでしか物事を考えられない(その上はもうアラーしか無い)人が少なくないと思われます(それが多数派かも知れません)。そういった人達をベネズエラとかにまとまった数入れると(入れなければベネズエラの現状は変えられないが)、部族間や宗派間の対立も持ち込んで抗争を起こし、却って不安定化させる可能性があるようにも思えます。
イスラムの大義で戦争・聖戦をしたい人のためには、イラクあたりへの片道航空券をプレゼントして上げればいい。それで追い出す。
イスラムがみんな戦争をするわけじゃない。インドネシアあたりにはイスラム教徒が山のようにいるが、宗教戦争をしているわけじゃない。(地域的な独立戦争はあるが。)
なんだがぞっとしますが、あの国を民主化された近代国家にするには一世代50年はかかるでしょうね。
そこまで面倒を見た国は歴史上ただ一国しかありませんが、欧米先進諸国や中露にその気があるでしょうかね。
数十万というのは、非武装移民を含めています。欧州に入ってくる移民と同じ。彼らは武装していないでしょ。
武装した移民兵士は数万で、政府軍を制圧する。実際の戦闘活動はごくわずか。優勢な方の数が多ければ多いほど、戦闘は短時間で小規模で済む。
> 民主化された近代国家にするには一世代50年はかかる
民主化された途上国・最貧国にするんですよ。お間違えなく。
別に面倒を見るわけじゃない。単に独裁による餓死を止めるだけだ。