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2月になっても寒さが続く。もうすぐ3月で春だというのに、一番寒い時期とあまり変わらないぐらい寒い。12月ごろには、たいして寒いとも感じなかったのに、2月には寒いと感じる。これもちょっと不思議だ。
ここでちょっと考えてみたら、2月の寒さの理由は、こうだ。
「外気温そのものが低いというよりも、体が冷えている。体が寒さに慣れてしまって、すぐに冷えやすくなっている」
とすれば、それへの対策は、こうだ。
「体を内側から温める。自分自身の体温を上げるように、自分自身の発熱量を高める」
これをひとことで言えば、「体の活性化」だ。そのための方法は、「運動」や「刺激」だ。
具体的には、次の二通り。
(1) 運動
寒さに順応して、体の活動力が低下しているので、体の活動力を高める。他の時期ならば、1日1回のジョギングで足りるところだが、2月には、1日に 10回ぐらいの小運動をするといい。たとえば、足踏み運動を3分間ぐらい続けるとか。(デスクワークなら、1時間ごとに椅子から立って、少し歩いて、ついでに足踏み運動をするといい。)
足踏み運動ならば、外に出ることもなく、全身の血流量が増える。手足も動く。これで体の活動力が高まり、体温が高まるだろう。
(2) 刺激
全身の運動とは別に、手足の末端(指先)の血流量を増やすといい。そのことで「手足の冷え」を防げる。
2月になると、「手足の冷え」が起こりやすい。そのせいで寒さをいっそう感じやすくなる。そこで、「手足の冷え」を解消すればいい。そのためには、「末端の血流量を増す」ことが大事だ、とわかっている。
では、どうやって?
テレビで紹介されていたのは、次の方法だ。
「指先を強く圧迫する。左手の指先を一本ずつ、右手の指で握って圧迫する。痛くなるほど圧迫する。そうすると、指先の血流量が増す。右手についても同様にする」
この方法を取ると、サーモグラフィで手全体の体温が上昇するとわかるそうだ。
なるほど。しかし、手間がかかりそうだし、指が痛くなりそうだ。また、足には適用できない。
そこで私が思うのは、こうだ。
「手や足の指先を大きく動かして運動する」
手の指ならば、手をコートに入れた状態で、指を動かす運動をする。「足踏み運動」みたいな動きを指でやる。
足の指ならば、足を靴から出した状態で、同様に足の指をいっぱい動かす。(これはベッドで寝ているときにもできるので、就寝前には有効だ。冷えた足がポカポカしてくる。)
こうして手や足の末端の血流量を増すことで、手や足の冷えを解消できる。
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ともあれ、2月の寒さへの対策は、「内側から温める」ということだ。その核心は、「活動力を高めること」と「血流量の増加」だ。
[ 付記 ]
この方法は、漢方の発想に似ている。西洋医学の発想とは違う。「体温が下がったなら、体温を物理的・生理的に温める」という方針で、「暖房機を使う」とか、「薬や酒を飲ませる」というような発想とは違う。
「体温が下がったのは、体のバランスが崩れているからだ。だから、崩れたバランスを元に戻すように、全身の調子を整えればいい」という発想になる。……ただし、そのためには、漢方薬を飲む必要はない。運動や刺激で足りるのだ。
※ 前者は、マイナスを直すために、プラスを加える方法。
後者は、マイナスを直すために、マイナスを減らす方法。
発想や原理が異なる。
【 関連動画 】
指先を刺激する方法は、寝床に入って行うことがありますが、10本終わらない間に寝てしまうことがあります。
効果があるようです。