2018年02月05日

◆ 北朝鮮の核保有を容認せよ

 北朝鮮の核保有を容認するべきだ。これは暴論ではない。最も冷静な判断だ。

 ──

 私はこれまで、北朝鮮の核保有に反対してきた。しかし本日をもって、方針を 180度転換する。北朝鮮の核保有を容認するべきだ。新たにそう結論する。
 ではなぜ、方針を転換するか? 私が日和(ひよ)ったからか? 違う。米国が核兵器の方針を 180度転換したからだ。
 《 トランプ米政権:新小型核開発へ 非核攻撃、核で反撃も 》
 トランプ米政権は2日、今後5〜10年の核戦略の指針となる「核態勢見直し(NPR)」を公表し、新型の小型核兵器と核巡航ミサイルを導入することを明らかにした。核兵器以外による攻撃に対して核兵器で反撃する可能性があることにも言及し、使用条件を事実上緩和。「核なき世界」を掲げたオバマ前政権の方針を転換し、核の役割を拡大する。
( → 毎日新聞 2018年2月4日

 つまり、米国が方針を転換したから、私もまた方針を転換するわけだ。

 ──

 もう少し詳しく述べよう。
 私はこれまで、北朝鮮の核保有に反対してきた。また、「核保有と 小型化と ICBM を同時に保有したら、もはや日本は北に屈服するしかない。だからその前に、北朝鮮を攻撃せよ」とも主張してきた。(かなりの強硬派だ。)
 北朝鮮が核ミサイルを配備した場合、日米を含む世界は、北朝鮮に全面降伏するしかない。

 じゃ、どうすればいいか? 
 「北朝鮮が核ミサイルを配備した場合」には、そうなるのだから、その前提を崩せばいい。つまり、「北朝鮮が核ミサイルを配備する」というふうになる前に、北朝鮮の核ミサイル設備を破壊すればいい。
( → 北朝鮮に全面降伏せよ: Open ブログ

 しかし情勢は一変した。トランプ大統領自身が、「核拡大・使用条件の緩和」に転じたのだ。こうなると、「核拡大を許さない」という前提そのものが崩れる。
 「世界各国は現状よりも核拡大をしないので、北朝鮮もまた核拡大をするべきではない」
 というのが、これまでの前提だった。なのに、
 「おれは核拡大するが、おまえ(北朝鮮)は核拡大をするな」
 というのでは、理屈が通らない。ただのわがままでしかない。北朝鮮が「いやだよ。おまえだって、やっているくせに」と言われたら、ぎゃふんとなるしかない。

 紹介記事によれば、トランプ大統領は、「ロシアの核兵器への懸念」から対抗策をとっているとのことだ。しかし、ロシアへの対抗策をとれば、同時に、北朝鮮には(核拡大の)名分を与えてしまうのだ。
 トランプ大統領は頭が悪いから、論理的な構築力がない。だから、「自分勝手な理屈を取ると、その自分の理屈のせいで、北朝鮮の核保有を認めてしまう」という論理構成がわからないのだ。

 一方、私は、トランプ大統領とは違って、論理的に考える。となると、論理的に言って、「米国が核拡大をするなら、北朝鮮にも核拡大を認めるしかない」と結論するしかない。
 これが、冒頭の結論だ。



 [ 付記1 ]
 これまで私は、北朝鮮の金正恩を「どうしようもない気違いだ」と思っていた。だが、これを上回る気違いがいた。トランプ大統領だ。核兵器の使用を容易にしたがるなんて、狂気の沙汰だ。金正恩だって、これほどの狂人ではなかった。あくまで報復としての核使用であって、先制使用ではなかった。なのに、トランプは先制使用をしたがる。冒頭記事から再掲すれば、
 「核兵器以外による攻撃に対して核兵器で反撃する可能性がある」
 というふうに述べている。つまり、米国による核先制使用(通常兵器に核兵器で反撃すること)を容認している。

 世界を救うためには、狂人である金正恩を排除することが最優先だ、と私は思っていた。しかし、私は間違っていた。自己の誤りを反省したい。申し訳ありません。世界を救うためには、狂人であるトランプを排除することが最優先だ、というのが、新たな見解となる。
( ※ 排除といっても、武力でやるのは無理なので、民主的にやるしかない。とりあえずは「弾劾」がお薦めだ。)

 [ 付記2 ]
 トランプ大統領は、そもそも文章を読むことができないらしい。トランプ暴露本に記述してある。
 ドナルド・トランプ米大統領は本を1冊も読んだことがないそうだ。
 注意力がひどく散漫で、ろくに字が読めない可能性もある。テレビの有名人だが、人生は何十年も下り坂。精神を病んでいる可能性も少なくない。国家の統治には興味がなく、人生で唯一忠誠を誓った対象──自分自身にひたすら執着する。
( → トランプ暴露本『炎と怒り』が政権崩壊を引き起こす可能性 | ニューズウィーク日本版

 トランプは新聞の見出し以上の活字は読まないことで知られるし、ウルフによると彼の側近や家族で少しでも本を読む(読める)のは、スティーブ・バノンだけらしい。
( → トランプの卑小さを露呈させた暴露本「炎と怒り」 | ニューズウィーク日本版

 普通ならば部下から提出された書類を読むものだが、トランプ大統領は書類を読むことが一切ない。すべては口頭で(耳から)伝えられる。
 文字をまったく読めないわけではなくて、単語レベルなら読めるらしいが、まとまった文章を読むことはできないらしい。(提出された書類はすべて無視される。)[別の記事による、同書の紹介から。]

 同様の障害(識字障害・失読症)の人には、トム・クルーズがいる。映画監督のスピルバーグも、その傾向があったらしい。
  → 文字の読み書きができない"失読症"でも才能を発揮した有名人

 まあ、映画俳優や映画監督なら、それでも構わない。口頭で言葉を理解できれば、さして問題とならないだろう。
 しかし、大統領となると、そうは行かない。新聞も読めないようでは、もはや「他人の意見を理解すること」はできなくなり、「自分の意見を一方的にまくしたてること」ばかりとなる。……あれ。これ、トランプそのものじゃん。 (^^);

 トランプ大統領の本質は、「狂気・狂人」ではなくて、「失読症」であるようだ。
 これはいわば、ヒトラーに精神病の気があったのに似ている。
 トランプはヒトラーのようになるのだろうか? 先は見通せない。

( ※ ついでの話。ヒトラーは、就任当初は、優れた業績を上げて、破綻しかけたドイツを圧倒的な発展に導いた。天才政治家と称してもいいくらいだ。この時代では最高の天才経済学者と言ってもいいくらいだ。……ところが、途中から、妄想にとらわれて狂気的な戦争拡大に突き進んだ。まるで途中から別人になったような感じだ。/ では、トランプは、どうなることやら。いや、もうすでに手遅れかも。)
posted by 管理人 at 19:00| Comment(8) |  戦争・軍備 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
論理的だと思います。
日本が北に核を放棄せよと迫った時、では日本が米国に核を放棄するよう説得せよ、そうしたら我が国も放棄すると答えたら日本はどう出るでしょうか。
ところで、トランプの曝露本の翻訳の話がまだ聞こえませんね。爆発的に売れるでしょうから、どこも狙っているんでしょうね。
Posted by SM at 2018年02月05日 21:35
つまり日本も核武装せよということですな
Posted by a at 2018年02月05日 22:23
トランプのほうがおかしいという事には私はずっと前から気付いていた
北は独裁ではあるが、独裁としての正しさはある
Posted by 都会者 at 2018年02月06日 05:32
トランプについての考察はこちらの動画をご覧ください。
https://www.youtube.com/watch?v=H5phX9nRMSw
Posted by 秋元 at 2018年02月06日 11:39
少し違うと思います。

アメリカは小型核を使う条件を緩和するというものです。

今の核兵器は強力すぎて使えないからもっと使いやすいものにするわ、というものです。
ここからが大国の論理なんですが、それやっていいのは各クラブにはいいてる連中だけな、言葉が通じん連中には認めねえぞというものです。
北は果たしてどうか、まさに言葉が通じない連中です。今回に関しては、核攻撃するんでよろしく。と言ってるようなもんです。

北に関しては核武装の最後の一線はまだ破れていないと小生は思ってます。ここで踏み越えてもアメリカがやらなければ、アメリカは世界を失いかねません。正直これはある程度予想の範囲内でした。

おそらくは今の核クラブの連中ならば超小型戦術核は使ってもそれ以上はやらないという合意は出来るという見通しなんだともいます。

国というものは全ての主権国家が対等じゃありません。第一次大戦前、国家は大国とそれ以外に明確の別れていました。アメリカは戦略的忍耐は終わった、と言い切りました。これは小生基地外共は潰しにかかるぞという宣言だと思ってます。

では小国は大国に蹂躙されるだけなのか、そうです。

対等ではないからです。

こんなのは20年以上のさばらせたまわりの責任です。
最大の責任は日本にあるのですが高い授業料と思って本格的に叩き潰すことを考えるしか無いでしょう。
Posted by kazk at 2018年02月08日 21:16
> 超小型戦術核は使ってもそれ以上はやらないという合意は出来るという見通し

 あらゆる戦争は常に少しずつ拡大して、大規模になりました。最初は「少しだけ」のつもりが、いつのまにか途方もなく巨大化する。これは「エスカレーション」という戦争用語で定式化されています。
 日本もまたその一例で、当初は「真珠湾とその周辺だけで済ませて、大規模化しないうちに講和して収束」という予定でした。しかるに、現実にどうなったかは、ご存じの通り。

 小さな賀来を挙用すれば、少しずつエスカレーションして、最終的には人類絶滅に至るでしょう。その扉を開いたのがトランプです。

 なお、「超小型戦術核は使ってもそれ以上はやらないという合意は出来る」なんてのは、阿呆の発想というものです。そんな馬鹿なことを考えているのは、トランプだけでしょう。
 それはいわば、金正恩と約束して信じるようなもの。

Posted by 管理人 at 2018年02月08日 21:32
トランプ支持者達も、トランプを見限り初めてますし
このままなら次の選挙で史上最低の大統領のレッテル
貼られてホワイトハウスを追い出されます。

それを黙って受け入れる人間じゃないでしょう。いよいよ戦争の時代なんでしょうね
Posted by RFT at 2018年02月08日 22:03
北朝鮮、マティスの発言に脅えてますね
最後の切り札、金一族の身内を韓国に切ってきましたから
「我々には、ソウルを火の海にさせないやりかたがある。」
3年前に実験を終えているあの兵器を使うんでしょうね。
Posted by 普通のおっさん at 2018年02月25日 07:18
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