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前項と前々項では、「エアコン暖房を使うべきだ」と記した。なぜなら、石油ストーブ(灯油ストーブ)は火事を起こしやすいので、なるべく使わない方がいいからだ。
一方で、雪の時にはエアコン暖房は使えない、と別項で記した。
→ 雪ならエアコン暖房はダメ: Open ブログ
通常ならば、「雪の日だけはエアコン暖房を使わない」というふうにするだけで足りる。しかし、冬にはずっと雪が降っている北海道ではどうか? (他の豪雪地帯も同様。)
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ネットで検索すると、いくつかの情報が見つかる。
(1) ダメだという体験談
北海道ではエアコン暖房は使えない、という体験談がある。実際体験として、エアコン暖房は使い物にならなかった、という話。
→ 北海道で暖房にエアコンを使用されている方いますか? | 教えて!goo
(2) 最新型の寒冷地仕様
昔の標準タイプではダメだが、最新型の寒冷地仕様ならば大丈夫だ、という意見もある。
→ 寒冷地エアコンが売れています!雪国の冬をエアコンだけで過ごす
メーカーもしっかり考えているので、寒冷地仕様では、室外機を大きくしたり、室外機にヒーターを付けたりして、雪への対策ができているようだ。
→ 寒冷地用暖房エアコン | 北海道札幌の寒い冬もあったか
→ 「寒冷地エアコン」と「普通のエアコン」はどこが違う?
また、室外機に屋根を付けて設置することで、室外機に雪や雨がかかるのを防ぐ、という方法もある。
→ 『雪国でのエアコン室外機の設置成功例』:掲示板
(3) 内陸部は別
では本当にエアコン暖房に頼り切っていいかというと、そうでもない。エアコン暖房は、気温が零下でも十分に効率が高いことが多いが、零下15度を下回るようになると、もはや効率が落ちてしまう。
では、零下15度を下回る地域とは? 一年でも一番寒い時期である(しかも大型の寒気団が押し寄せている)本日の天気(予報?)を見ると、最低気温は、こうだ。
・ 札幌など、海に比較的近い地域では、零下 11度以上。
・ 内陸部の旭川では、零下 20度。

出典:Yahoo 天気予報
つまり、北海道といっても、内陸部と他の地域では大きく異なるわけだ。たいていの地域では、零下 15度を下回ることはないので、エアコン暖房で足りるだろうが、内陸部は別で、エアコン暖房では不十分になるようだ。(つまり、灯油による暖房が必要となる。)
このことは、旭川在住者の体験談でも示されている。
→ 北海道旭川へ転勤。暖房は何がいい? : 発言小町
ここでは「ガス」は選択肢に入っていないようだ。
・ 都市ガスはもともとない。
・ プロパンガスは重くて、冬場は配達が困難。
ということから、実用的でないのだろう。軽くて運びやすい(しかも自分で運べる)灯油タンクを使うのが、現実的であるようだ。
そのあと、昔ながらの石油ストーブを使うか、石油ファンヒーターを使うかは、各家庭で異なるようだが、最近では、前者は少なくて、後者が大部分であるようだ。(長時間使うので、空気が汚れるタイプは使いにくい。)
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結局、まとめて言えば、北海道でもエアコン暖房は一般的に使えるのだが、内陸部は話が別で、内陸部だけは石油ファンヒーターを使うのが普通であるようだ。
[ 付記1 ]
札幌の火事では、低所得の老人がたくさん暮らす集合住宅であったようだ。
このような老人たちに限って言うなら、北海道のような寒冷地では暮らさないのがベストだろう。こういう寒冷地では、暖房代もかかるし、寒さで死亡率が高まる問題もある。老人ならば、豪雪地帯でない関東以南に移住するのが正解だろう。
なるほど、中年以下で仕事があるのなら、現在の地元を離れられない、という事情もあるだろう。しかし、仕事のない老人であるなら、北海道のような寒冷地で暮らす必要はないのだ。
「暖房器具をどれにするか?」という選択で頭を悩ますよりは、「暖房器具は普通のエアコン暖房だけで大丈夫」となるような地域に引っ越せばいいのだ。そうすれば、問題そのものが消えてしまう。いちいち頭を悩ます必要もなくなる。
[ 付記2 ]
今回の火災が起こった札幌の建物は、古い建物だった。古い建物では、暖房器具をどうこうすると考える以前に、断熱性を高めないとどうしようもない。
その断熱性が、古い建物ではよろしくない。そのせいで、暖房機に頼る割合が高まり、暖房費も高くなってしまう。
古い建物では断熱性が悪いが、それでも古い建物で暮らしたいというのであれば、寒冷地は適さない。「関東以南に移住する」という上の方針に従うべきだ。
[ 付記3 ]
集合住宅では「全館一括暖房」という方式も考えられる。
この方式は、使わない部屋が多い場合には高コストになるが、単身老人のように、「1人1室で、24時間在室」という場合には、在室率が高いので、暖房が無駄になることもない。その意味では、特にコストが高まるということもない。(節約する余地もない。)
とはいえ、断熱性が悪いと、「全館一括暖房」という方式もコスト面で苦しくなる。特に、寒冷地ではそうだ。
いろいろ考えると、やはり、寒冷地に暮らす老人は、関東以南に移住すべきだ。豪雪地帯は、老人が住むには不適な場所だ、と言える。
( ※ 「ふるさとを離れたくない」という気持ちはわかるが、命や健康の方がずっと大切だろう。)
【 追記 】
「寒冷地では、断熱性の悪い古い建物だと、エアコンでは力不足だ。だから、石油ファンヒーターにして、給油を(パイプによる)自動方式にすればいい」……という提案が前項および本項のコメント欄に寄せられた。
これはごもっとも。

暑がりだから暖房もそれほどかけなくてもいいし。
むしろ関東以南に移住したら暑さで体を壊しそうだし。
個人的には夏は比較的涼しく、冬は比較的暖かい千葉県や静岡県あたりの沿岸部がおすすめかな。南房総とか伊豆とかね。
-15℃ならほぼ完璧に、-25℃でもそれなりに
機能するようになってきています。
北海道は広くて、気温も風も積雪の量も、場所によってかなり違うので、ひとくくりに述べるのは難しいと思います。
ただ、エアコン暖房は建物そのものが「高気密高断熱」であることが必須で、古い隙間だらけ断熱不十分の建物では力不足です。
それで、どうしても燃焼系で高温(放射温度が高い)にしないと、とにかく寒い……それが昔からの北国の暖房でした。
灯油タンクを屋外に設置して、室内のストーブはFF式にして(開放式は室内空気が汚れるからダメ)、ストーブの近辺には可燃物を置かない(これは電気ヒーターでも一緒ですが)ようにすれば、そんなに危険性は高くならないのですが。
今回の件は、灯油をポリタンクで廊下に並べて……なんていう状態で、そもそも危険物の取扱が間違っています。
灯油を使うにしても、耐火性の高い場所に灯油ボイラーを置いて、セントラル温水暖房や床暖房にすれば火災危険性は相当下がります。
それを言ったら、日本の人口の9割ぐらいは「現在地は住むのに不適」になってしまうし、解決策は「日本脱出」しかなくなってしまう。
住むの適した土地は沖縄以外にはなくなるな。……と思ったが、間違いだった。沖縄の夏はすごく厳しいそうだ。
→ https://matome.naver.jp/odai/2137541656335091701
> 暑さと湿気で健康を害しそう
エアコンがあれば冷房も使えます。
あと、暑さと湿気では死にません。少なくとも、エアコンがあれば。
※ 寒さのせいで死ぬ例は多数ある。寒さの方がずっと危険だ。
正直、道民からすると、エアコンはあまり効率が良くないというイメージがあります。
というか、北海道は南部の海沿いを除き、大抵の場所で氷点下15℃とか普通ですし、最新式はともかく、かつてのエアコンは、暖房機能をアテにしたものの部屋が暖まらず、寒い思いをする羽目になったケースも、少なくないでしょう。私を含め、そうした話を体験したり、知人から聞いたことがある人は、珍しくありません。
そもそも、最低気温が氷点下30℃まで下がることもあり、こうなるともはや寒いとかいうレベルでは無く、管理人さんも危惧されるとおり、下手をすると自宅で凍傷、最悪は死にます。
その時になって、『やっぱりエアコンはダメだったね』では済まない為、そこはどうしても保守的になってしまいますよ。
あと灯油ストーブだと、空気を汚す問題や、灯油を給油する手間はかかりますが、あちこち手軽に移動できて、電気が来ない時でも使えるというメリットもあります。
もっとも、北海道の内陸部には、夏は+35℃、冬は−35℃という極端な場所もままあり(朱鞠内や陸別、オホーツク海側内陸部など)、そうした地域では、エアコン自体は夏向けに、普通に使われています。
しかしやはり、電気は耐寒リスクが高く見積もられていますので、それこそオール電化住宅のような場合を除き、よほど経済的な見返りが無ければ、使う人は限られるのでは無いでしょうか。
先々の介護の問題も含め、国内のみならず人件費の安い海外を検討範囲に含めてもいいかも。個人的には民主党政権下で超円高の際、そういったルートというかシステムを構築しておくべきだったと思っています。
遠赤外線で体の中心(近く)まで温めるか
の違いは大きいでしょうね。
炭鉱マンの家族だけが味わえた,あの支給石炭が一番というお年寄りがまだいるそうですから
北海道の人は、室内をポカポカにして、冬でも薄着にするそうですが、本州の人なら、冬は厚着にするので、遠赤外線の効果は少ないでしょう。厚着に遮られて、届きそうにないし。
> 炭鉱マンの家族だけが味わえた
寒さの中での温かさは気持ちいいようですね。
だけど、断熱性の高いマンション住まいだと、どっちみちエアコン暖房で全室定温なので、暖かいとかどうとかいうことではなくて、普通に「寒くも暑くもない快適温度」になるようです。
不幸な人はたまにすごい幸福を感じるが、いつも幸福な人は幸福も不幸も感じない。食事についても同様かな。
政治家は、『姥捨山』でも読み返したほうが良いのでは?