2018年02月02日

◆ 石油ストーブと火事

 石油ストーブには、昔ながらのタイプと、石油ファンヒーターとがある。火事にはどう影響するか? 

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 石油ストーブ(灯油ストーブ)には、昔ながらのタイプと、石油ファンヒーターとがある。
  ・ 対流・反射式のもの
  ・ 石油ファンヒーター(強制吸排気式)




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 前項では、この両者を特に区別しないで記したのだが、両者はきちんと区別するべきであるようだ。通常、「石油ストーブ」(灯油ストーブ)と呼ばれるものは前者であり、後者は「石油ファンヒーター」と呼ばれるようだ。
( ※ この意味では、前項の言葉遣いは、不正確だった。)

 ──

 さて。この両者は、どう評価されるか? 

 前者(昔ながらの灯油ストーブ)は、一見して明らかなように、危険性が高い。引火性が高そうだし、倒れて火事を起こすこともありそうだ。また、火事にならなくても、燃焼ガスの有害さもあるし、火傷の危険もある。前項のコメント欄では、医師の報告もあった。
  高齢者の家に行くと、いまだに対流式ストーブの上にヤカンや鍋をかけて、煮炊きしている。ひっくり返して火傷した人を、何度も手当した。
( → 灯油ストーブを禁止せよ(コメント欄)

 さらに、別の問題もある。通常、いちいち灯油を自分で給油するので、そのときに灯油をこぼしたりして、危険度が高まるのだ。
 この問題を避けるために、屋外のタンクからパイプで自動給油するタイプもあるが、北海道のような寒冷地以外ではあまり普及していないようだ。(建物に作り付けになるので、コストもかかる。)

 一方、石油ファンヒーターは、比較的安全性が高い。といっても、ガス・ファンヒーターよりは危険度が高い。特に、給油が問題だ。通常は手動で灯油を給油するので、危険性が生じる。
 実は、今回の火事の家でも、暖房具は石油ファンヒーターだった。(前項の引用記事に記してある。)……だから、「石油ファンヒーターならば安全だ」ということはないのだ。

 では今回、石油ファンヒーターで、どういうふうにして火事になったのか? それはまだ判明していない。しかし、ある程度はわかっている。
 1階中央部分の燃え方が激しく、付近には灯油が入ったポリタンクが置かれていたことが、関係者への取材でわかった。
 この灯油に引火し、短時間で大きな火災につながった可能性があり、警察や消防が出火原因を慎重に調べている。
 消防によると、1階中央部分の燃え方が激しく、2階部分の床が全部落ちるほどだった。運営会社などによると、各部屋や食堂にはファンヒーターがあり、1階のポリタンクからそれぞれ必要な分の灯油をくんで部屋に持ち帰っていた。建物に出入りしている付近の住民によると、火事があった1月31日にも1階中央部分の廊下に灯油が入ったポリタンク4、5個が置かれていたという。
( → 1階には灯油ポリタンク、燃え方激しく 札幌火災:朝日新聞 2018-02-02

 灯油タンクのあった場所で火災の程度がひどかったが、燃え方が激しいところが火元だとは言えない。むしろ、可燃物が多くあったところでは燃え方が激しかった、というだけのことだろう。
 なお、灯油タンクは、ポリタンクであった。



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     ※ 購入するなら、本項末を参照。


 灯油タンクのあった場所は、火元ではないだろう。そもそもこんなところで火を使うはずがない。それほどの馬鹿か狂人がいるはずがない。
 当然、火元は別の場所であったはずだ。その後、火が広がり、火が灯油タンクに達したあとで、灯油タンク(から漏れた石油ガス)が爆発的に燃焼したのだろう。
( ※ テレビのニュースでは、灯油タンクの灯油がガス化してから爆発的な燃焼があったようだ、という趣旨の報道があった。)

 ──

 では、火元はどこだったか? 発火の原因は何か? ……それは、知りたいところだが、現時点では判明していないという。
 しかし、ここで私が大胆に推理するなら、それは、「電気ストーブ」だっただろう。というのは、前項のリンクでも示したように、火災の原因の圧倒的多くは電気ストーブであったからだ。
 ここで、電気ストーブを止めて、代わりにセラミックヒーターを使っていれば、火災は生じなかっただろう、と推定される。

 ──

 まとめ。

  ・ 石油ストーブには2種類あるが、どちらにしても危険だ。
  ・ なぜなら、ストーブ自体よりも、灯油タンクが危険だからだ。
  ・ どちらの石油ストーブも、なるべく使わないことが好ましい。
  ・ 電気ストーブは危険なので、セラミックヒーターに切り替えるべきだ。




 [ 付記 ]
 石油ストーブが(2種類とも)ダメなら、何を使えばいいか? もちろん、前項で述べたように、エアコンを使えばいい。寒冷地である北海道ですら、エアコンで済むことが多い。この件は、次項で述べる。



 【 追記 】
 コメント欄(下記)では、「パイプによる自動給油」という方式も提案された。これも、ごもっとも。
 最初に考えたときは、「新築時に作り付けにするしかない」と思ったのだが、それは早計だった。既存住宅にも後付けでパイプを設置することは可能だ。
( ※ 屋外の壁沿いにパイプを這わせて、壁に穴をあけて室内に入れて、そこのそばに石油ファンヒーターを設置すればいい。)
posted by 管理人 at 23:44| Comment(3) | エネルギー・環境2 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
屋外のタンクから自動給油にするほうが、エアコンを付けるよりもコストは安く済みます。この程度の建物であれば。

油メーターを各室につけると、だいぶ割高になりますので、住戸ごとに90Lくらいのタンクをつけているアパートもたくさんあります。

寒冷地では、灯油の消費量も多いのだから、いちいち手動で給油させるのが間違い。

今回の火事の主因は、石油ストーブを使った事よりも、危険物の取扱を誤ったこと、燃焼機器のそばに可燃物を置いていたこと(確かによく乾くので、ストーブのそばに洗濯物を干す例も少なくない)あたりじゃないでしょうか。
Posted by けろ at 2018年02月03日 02:23
上の方の言うとおりです。
火事は人災であることが多いですよね。
北海道以外の震災ではかならず火災が発生するのに
北海道の震災では火災が発生するのはまれです。
要は扱い方ですね。
Posted by 先生 at 2018年02月03日 11:16
寒冷地用エアコンというものもあるが
北国でも大雪がふると停電することがあるということ
その場合、直接命に関わるということを考えたほうがいい
Posted by stranger at 2018年02月05日 05:38
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