※ 最後に 【 追記 】 あり。ヤマザキ・ルヴァン の話。
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災害用の備蓄食糧が賞味期限で廃棄される。それを有効活用したい。そこで、生活困窮者に配布しようとするが、不十分だということだ。
《 災害対策と食品廃棄、ジレンマの自治体 有効活用を模索 》
東日本大震災などをきっかけにした「備蓄食料」の増加で、自治体がジレンマに陥っている。費用負担や大量廃棄の問題もあるが、備えないわけにはいかない。一方で食品ロスへの関心が高まり、有効活用の模索も始まっている。
「人口が多いので備蓄も多い。寄付先を増やしても配りきれなかった」
東京都は2016年度、賞味期限が切れた20万食の備蓄食料を廃棄した。11年度に186万食だった備蓄は、18年度には666万食に増える。更新する食料の活用法は大切な課題だ。各自治体は防災イベントで配ったり、家畜のえさや肥料に加工したりして活用しているが、処理しきれなければ廃棄処分となる。
( → 朝日新聞 2018-01-11 )
生活困窮者に配布するフードバンクを通じて、有効活用しようとする試みもあるそうだ。しかし、アルファ化米はともかく、乾パンは需要が少なくて、余ってしまうという。フードバンクの方は「われわれは都合のいいゴミ箱ではない」と怒っているそうだ。
せっかくの善意で配ろうとして、怒られるのでは、割に合わない。もっと、うまい手はないか?
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そこで、困ったときの Openブログ。うまい手を示そう。こうだ。
「余った乾パンは、学校で備蓄する。それを少しずつ、生徒に配る」
この要点は、こうだ。
・ 賞味期限切れの少し前(半年前)に配布する。
・ 配布した食糧は、学校で備蓄を続ける。(半年間)
・ その半年間をかけて、少しずつ生徒に配布する。
・ 生徒はそれを、災害教育の一環として受け取る。
・ 生徒はそれを、腹が減ったときのおやつにする。
具体的な利用は、次のことを想定する。
・ 小学生や女生徒は、学校で食べずに、家に持ち帰る。
・ (中高の)男子は、腹が減ったときに学校で食べる。
・ 女性徒は、自分で食べずに、男生徒にあげてもいい。
ここでは、次のことに注意。
「乾パンというのは、もともと不人気だから、公平に配布するということは考えなくていい。欲しがる人だけが、受け取ればいい。欲しくない人は、他人にあげてもいい。とにかく、無駄なく消費されることだけが大切だ」
逆の方針は、こうだ。
「備蓄食糧というのは、処分に困るが、勝手に配布するよりは、生活困窮者に配布する方が、有効活用できる」
このような発想は、人気の食品には当てはまるが、不人気の食品には当てはまらない。そこを理解しないで、生活困窮者に配布しようとするから、「われわれは都合のいいゴミ箱ではない」と怒られてしまう。有り難迷惑というわけだ。
だから、不人気の食品については、公平さというようなことは考えなくていい。不公平に配布していいのだ。大事なのは無駄なく消費されることだけなのだ。
とはいっても、公平さをまったく無視して、恣意的に配るのもよろしくない。そこで、「学校で配布する」というふうにする。
ここでは公平さは、配布するまでだ。その先は、生徒がどういうふうに処分しようが勝手だ、となる。「こんなものはゴミだ」と思って捨ててしまう生徒がいてもいい。ただし、学校では、捨てたものを拾う人がすぐに現れるのも同然だ。かくて、廃棄食品は無駄なく有効活用される。
だいたい、乾パンを喜んで食べるのは、飢えている男子高校生ぐらいだろう。放課後ならば、腹が減るので、まずくても何でも食べたがるものだ。
( ※ 中学生は? 家に帰って食べる方が早い。私の場合はどうかというと、中学生時代は、即席ラーメンをよく食べていた。……かわりに乾パンをくれたら、たぶん食べていただろうな。)
http://amzn.to/2Fo1huF
【 追記 】
代案として、乾パンの代わりに、次の商品がお薦めだ。
《 ヤマザキビスケット ルヴァン保存缶 》
http://amzn.to/2AT2oyY
これなら、おいしいし、大人気 なので、余ることはないだろう。
おまけに、「値段が安い」「量も多い」「保存期間は長い(5年3ヵ月)」というふうに、良いことずくめ。
※ ただしカロリーあたりで価格比較すると、ほぼ同等。
食べるのが簡単でお手軽だという点を考えると、学校に配布するべきものとしては最善かもしれない。単に災害用の保存食として考えると、米飯の方が食べやすいが、実際には廃棄されることが多いと考えると、ルヴァンが最善かもしれない。全体の半分ぐらいをルヴァンにしてもよさそうだ。
※ ヤマザキビスケットというのは、会社の名前。
商品の種類は、ビスケットでなく、クラッカー。
《 参考サイト 》
乾パンはわざと、おいしくないようにしているらしい。
長く食べても飽きないように、乾パン単体で美味しくて食べ過ぎてしまうことがないようにといった点まで考慮して開発されている。
( → 美味しすぎないのはワケがある? )
ただしこれは、疑わしいね。負け惜しみっぽい。
一方、「固すぎて高齢者には食べられない」という難点もある。
訳あって乾パンを食べています。とても固いです。これが非常食だとは!
噛むのも大変だし、男の私でも手で折るのも苦労します。非常時にお年寄りや子供も食べることになると思いますが、なぜこれほど固いのでしょうか。
( → Q&AサイトSooda!(ソーダ) )
乾パンが固い理由はわかっていないようだが、私の調べた範囲では、「水分が少ないこと」が原因だと思う。ルヴァンに比べて、カロリーは同等だが、重量がずっと少ない。これは水分量を徹底的に絞っているせいだろう。カチカチになるから、固いわけだ。食べられないのも当然か。
軽さが重要なのは、軍隊用の携行食。もともとそういう目的で開発されたのだろう。下記参照。
→ 乾パン - Wikipedia
【 関連項目 】
備蓄食品ではない一般食品が廃棄されるのを有効利用する……という話もある。
→ 廃棄食品の福祉利用: Open ブログ
→ フードバンクと生活保護: Open ブログ
乾パンでなくても、ほかにいろいろあるんだから、いまだに乾パンを買わなくてもよいのに。
ヤマザキビスケット ルヴァン
をお薦めしています。
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