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子宮頸がんワクチンについて、最近またいろいろと話題が出ている。特に、英科学誌ネイチャーなどが主宰するジョン・マドックス賞を受賞したジャーナリストの話題。
→ 「ネイチャー」 HPVワクチンの安全性を検証してきた医師・ジャーナリストの村中璃子さんを表彰
→ 子宮頸がんワクチン推奨議論「再開の機運に」 安全性検証記事で英科学誌が賞:東京新聞
→ 根拠なきワクチン批判で救える命を見殺しにしないで(小児科教授)
この件に対する賛成の意見は、はてなブックマークに多い。(各記事ごと)
一方、反発する一般人の声もあるそうだ。
→ ウチは子宮頸がんワクチン(HPVワクチン)を打つよと発言したばっかりに、燃え上がる木村草太さんのTL
ざっと見ると、次のように大別できそうだ。
・ 医学関係の識者は、ワクチン接種に賛成。
・ 一般人は、ワクチン接種反対の人も多い。
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一方、私はどうか? これまではワクチンに批判的に述べてきた。この方針を維持するべきかどうか、あらためて考え直してみたが、「維持するべき」という結論に達した。
医学界の主流は「ワクチン接種に賛成」だが、私は同意しないわけだ。その理由を、下記に示す。
1. 心身の問題か?
医学界の主流派の立場は、「ワクチンの副反応(副作用)などは存在しない」という立場だ。
つまり、「副反応とされるものは、外部の薬物(ワクチン)に由来するのでなく、自分自身の心身に由来する」という立場だ。
厚労省はワクチンの安全性を検証する検討会で、ワクチン接種後の体調不良の多くは、心理的・社会的な要因が関連する心身反応(機能性身体障害)と結論づけている。
さらに、厚労研究班(祖父江班)が行った全国疫学調査で、ワクチンを打っていない人でも、接種後に体調不良を訴える女子と似た多様な症状が見られることが明らかにされた。
( → 「ネイチャー」 HPVワクチンの安全性を検証してきた医師・ジャーナリストの村中璃子さんを表彰 )
国の内外の疫学調査で体調不良の原因は、思春期に多く見られる「心身の反応(機能性身体症状)」の可能性が高いことが分かってきた。
( → :子宮頸がんワクチン推奨議論「再開の機運に」 安全性検証記事で英科学誌が賞:東京新聞 )
これが事実であれば、「ワクチンの副反応(副作用)などは存在しない」と結論していいだろう。しかし、現実を見る限り、上のことは事実には反すると結論できる。
事実とは、こうだ。
・ 子宮頸がんワクチンだけで、この症状が生じる。
(インフルエンザワクチンでは、生じないようだ。)
・ 女性だけで、この症状が生じる。
(男性では、生じないようだ。)
・ 失明や脳の変成という器質レベルの障害が発生する。
(機能だけでなく細胞レベルで問題が起こる。)
この三点はいずれも、「心理的・社会的な要因が関連する心身反応(機能性身体障害)」なんかでは説明できない。
仮に、それで説明しようとするなら、
・ インフルエンザワクチンの接種者でも、同様の症状が出る。
・ 男性でも、同様の症状が出る。
・ 心身の反応だけで、失明や脳の変成が生じる
ということになるが、そんな事実はないのだ。
子宮頸がんワクチンの被害者には、心身の反応では説明できないような症状が見られる、というエビデンスがある。こういうエビデンスを無視して、心身の反応で片付けようとするのでは、「真実に目をふさぐ」と言われても仕方あるまい。
※ 下記項目も参照。
→ 副反応は心因性?(子宮頸がんワクチン): Open ブログ
2.ワクチンではない
世の中には「あらゆるワクチンに反対」という反・医療主義みたいな人々もいる。こういう人々に反発する医学系の人々は、「反ワクチンは非科学的なので、子宮頸がんワクチンに反対するのも非科学的だ」と思い込んでいるようだ。
しかし、これは妥当ではない。なぜか? 子宮頸がんワクチンは、普通のワクチンとはまったく違うからだ。それは、「超ワクチン」とも言うべきものであって、「人間を改造する薬」とも言えるからだ。下記で詳しく述べた通り。
→ 自己免疫と子宮頸がんワクチン(機序): Open ブログ
子宮頸がんワクチンが他のワクチンとは違うのは、アジュバント(増感剤)があるからだ。これが人間の体質を改造する。(ドーピングに似ているが、もっとひどい。)
では、アジュバントとは? その正体はアルミニウム化合物だが、これが脳に入ると、脳の組織を破壊するらしい。
ガーダシルを接種すると、マクロファージが集合して、DNAの断片とアルミニウムのアジュバントが結合した物質が全身の体内に取り込まれ、分解することができなくなることから、脳(中枢神経)や、あらゆる臓器の中でさまざまな疾患、重篤な副反応を引き起こすと、リー氏はそのプロセスを解説した。
この少女は、2度目のガーダシル接種から10日後、最初の接種からは2ヶ月後に完全に失明し、現在23歳になっているが、いまだに目が見えないという。
少女の頭頂部の右側では、はっきりと炎症が起きていたことがMRIの写真で確認されており、脳の組織が破壊されていたとハジャー氏は証言。脳の中の病変は、「非常に大きなもの」で、その病変の組織を採取し、観察したところ、「脳細胞(ニューロン)に脱髄(※注1)の現象が起こっていることを発見した」と報告した。
( → 医学者・研究者グループが訴える子宮頸がんワクチンの危険性〜厚労省ワクチン副反応検討部会の判断に異議 | IWJ Independent Web Journal )
マクロファージ性筋膜炎は、ワクチンに含まれるアジュバント(抗原性補強剤)についているアルミニウムが原因で起こる疾病であるとされ、患者には筋肉の痛みが起きるほか、慢性的に長期間に渡って疲労感(慢性疲労症候群)が起き、脳の認知機能の低下、自己免疫疾患も起きるという。
「打てば打つほどリスクが増す」とオーシエ氏は語り、「アルミニウムは神経毒だ」と断言。そのアルミニウムが、子宮頸がんワクチンに含まれていることから、ワクチンを接種することに警鐘を鳴らした。
「アルミニウムが入っているワクチンを接種すると、マクロファージが原因で神経細胞が激しく刺激されて炎症を起こし、毒性を発揮する」とオーシエ氏は述べ、子宮頸がんワクチンを接種することの危険性を強調した。
カナダ・ブリティッシュ・コロンビア大学のルチジャ・トムルジェノヴィック氏は、「なぜ、『心身の反応』ということになるのか、ばかばかしい」と、厚労省検討部会の判断を非難。ワクチンとの因果関係を証明することは非常に難しいことから、「思い込みと言った方が楽なんです」とコメントした。
「ガーダシルを接種して亡くなった3人の女の子を調査しなければならなかった」と語るトムルジェノヴィック氏は、3例のケースから得た研究結果を報告した。
子宮頸がんワクチンのアジュバントに含まれているアルミニウムは、「神経と脳の血管の障害を起こす」という。その結果として、神経系の自己免疫疾患を引き起こし、最悪の場合、死に至ることもあると、トムルジェノヴィック氏はワクチンの危険性を訴えた。
( → 子宮頸がんワクチンの重篤な副反応に警鐘を鳴らす医学者・研究者グループが国際シンポジウムを開催〜製薬会社のロビーイングを告発 | IWJ Independent Web Journal )
なお、アジュバントの悪影響は、「脳を破壊すること」のほか、「自己免疫疾患をもたらす」ということもある。これは、数行上の引用部の最後にも書いてあるが、本サイトでも前に述べた。
→ 自己免疫と子宮頸がんワクチン(機序): Open ブログ
3.疫学(統計的調査)
疫学(統計的調査)では、どうか?
ワクチン賛成派では「差はない」と見なす人も多いようだが、「明らかに差がある」というデータもある。
製造元のグラクソ・スミスクライン社による4年間追跡調査した最新の臨床試験報告より、15歳から25歳までの9,319人にワクチンを接種したところ、接種後4年間で重篤な有害事象が最低でも9%報告されていることを明らかにした。
ガーダシル接種後の多発性硬化症や、エリテマトーデス、炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎など)は、一般の同年齢女性の罹患率(毎年の新発症者の割合)と比較して、3倍ないし15倍多かったことも浜氏は指摘している。
( → 子宮頸がんワクチンの重篤な副反応に警鐘を鳴らす医学者・研究者グループが国際シンポジウムを開催〜製薬会社のロビーイングを告発 | IWJ Independent Web Journal )
ついでだが、厚労省の調査は、ほとんど「捏造」とか「歪曲」とかに近いものだ。なぜなら、軽微な症状についての数値ばかりを強調して、「心身の問題だ」と結論しているからだ。
しかし、子宮頸がんワクチンが問題視されているのは、「倦怠感」や「発熱」というような軽微な症状が出るからではない。「失明」とか「知能の大幅低下」とか「極端な痙攣」とかいう、重度の症状が出るからだ。そのいずれも、人間が自発意思で操作できるものではなく、自分のコントロールできないものによって機能が阻害されている。
こういうことについて、きちんと調査するべきなのだが、そうすることもなく、一方的に安全だという歪んだ数値(統計)を出すのが、厚労省だ。
これはもはや「事実の隠蔽」に近い。
4.生命と青春
それでも「人間の生命は何よりも大切だから」という理由で、ワクチン接種に賛成する人が多い。しかし、私はそれに賛同しない。なぜなら、「人間の生命よりも、もっと大切なものがある」からだ。
それは何か? 生命でなく、人生だ。特に、青春期の人生だ。単に「青春」と言ってもいい。
人には青春期を過ごす権利がある。それは人生で最も美しくて大切な時期だ。それは恋の喜びを知る時期でもある。その時期を過ごすことこそ、人間が生まれてきたことの最大の価値だ。
しかるに、子宮頸がんの副反応にさらされると、その青春の時期を奪われてしまう。それは人生を奪われるにも等しい。
人は、青春期を過ごしたあとでは、たとえ死んでも後悔はしないだろう。一方、(健全な)青春期を奪われてしまったなら、「脱殻として生きる」ことしかできない。それは死よりも残酷なことだ。
この件は、前にも述べたことがある。
人間において最も大切なことは、「死なないこと」ではない。「良く生きること」だ。
どんなに医療を尽くしても、人間は死そのものを避けることはできない。「死なないこと」をめざしても、それは不可能なのだ。それよりは、「良く生きること」をめざす方がいい。それは「良い青春を過ごすこと」によってもたらされる。なのに、その機会を奪うようなことは、あってはならないのだ。
( → 子宮頸がんワクチンの方針転換: Open ブログ )
同様のことは、別の人も言っている。( ※ ただし不正確。コメント欄参照。)
「子宮頸がんというのは、ほとんどおばあさんがなる病気。しかし、今、ワクチンは孫の世代が打っている。このワクチンでがんが減ったというのはおかしな話だ」とリー氏は批判する。「万が一、子宮頸がんになっても、女性は(閉経後の)50歳を過ぎたら(子どもを産む可能性がなくなるので)子宮は必要ない」と語った。
( → 子宮頸がんワクチンの重篤な副反応に警鐘を鳴らす医学者・研究者グループが国際シンポジウムを開催〜製薬会社のロビーイングを告発 | IWJ Independent Web Journal )
子宮頸がんになるのは、主として中高年以降である。そのときになってからなら、子宮頸がんになったとしても、子宮を摘出してもいいのだ。
その時期の危険性を避けるために、青春を失うリスクにさらされるというのは、割に合わないことだ。
5.効果
子宮頸がんワクチンにどれほどの副反応の危険性があるとしても、それでも命が救われるならいい……と思う人も多いだろう。
しかし、それはどうやら過剰な期待であるようだ。子宮頸がんワクチンには、あまり効果はないのだ。なぜか? インフルエンザにはさまざまな型があって、型が違うとワクチンは効かなくなる。それと同様に、子宮頸がんワクチンでも、型が違うと、ワクチンは効かなくなるからだ。
サーバリックスはこのうち16型と18型を、ガーダシルは16型、18型に加えて低リスクの6型と11型を予防する。この2種類のウィルスが全世界の70%の原因になっているということで開発されたワクチンだが、日本の研究者の調査によると日本での子宮頸がん発生に占める割合は50%。
( → 自己免疫と子宮頸がんワクチン(機序): Open ブログ )
そもそも、感染することがただちに危険というわけでもない。
異形成を起こした細胞がすべてがんになるわけではない。軽度の場合、ほとんどが自然治癒する。
( → 自己免疫と子宮頸がんワクチン(機序): Open ブログ )
子宮頸がんにまでなるのは、発がん性HPVに感染した女性のうち約0.15%といわれています
( → 子宮頸がんワクチンについて )
6.検診
ろくに効果がないという話を聞いて、「じゃあどうすればいいんだ?」という質問が出るだろう。それには、こう答える。
「検診こそが重要だ。どっちみち半分ぐらいはワクチンが無効で問題となるのだから、検診によって罹患者を検出して、そのあとで治療すればいい」
となる。そして、どっちみち検診で救われるのであれば、いちいち危険なワクチンを接種する必要はないのだ。
一方、日本では、「検診の受診率が国際的に見て著しく低い」という問題がある。だから、患者の命を救いたいのであれば、「ワクチンを接種しよう」というふうに述べるだけでなく、「検診を受けよう」と述べるべきなのだ。
→ 検診の普及には (子宮頸がん): Open ブログ
なのに、検診を無視してワクチンのことばかりを唱えるのでは、「命を救おう」というのはただの名分であって、実際は「ワクチン会社の売上げを増やそう」と狙っているだけだ、と疑われても仕方あるまい。
7.真相解明をめざせ
結論ふうにまとめると、こうなる。
子宮頸がんワクチンの真相は、まだ解明されていない。特に、機序は解明されていない。アジュバントが悪さをしているらしい、というところまではこぎ着けたが、医学的に完全に証明されたわけではない。
比喩的に水俣病で言えば、今のところは「有機水銀が脳を狂わせる原因だろう」と推定されている段階であって、それを医学的に証明したという段階にはなっていない。
また、次の二点を説明する必要がある。
・ ほぼ全員で発症するのではなく、一部の人でのみ発症すること
・ それでもワクチン接種者では罹患率が数倍にも上昇すること
このことからすると、アジュバントとしてのアルミニウムがただちに脳内にもぐりこむというよりは、アジュバントとしてのアルミニウムが脳内にもぐりこむような特殊な体質の人に限って症状が発現する、と考えた方がいいだろう。
そのような体質の人は、通常は何ら問題なく生きていけるのだが、ひとたびアジュバントという異物が体内に入り込むと、それが暴走するのを止められないせいで、ひどい症状を発症してしまうのだ。
ここでは、内的要因と外的要因が複合的に作用していることになる。
この問題を解明するには、たぶん、免疫型を知るような方法では無理であって、遺伝子を調べるしかないだろう。だが、遺伝子を調べるには、かなり多くのコストがかかるので、現実的には非常に困難だ。……このことが、現時点では解明が進まないことの理由だろう。
解明するには、重篤な患者の遺伝子型を調べるべきであって、そのためにはかなり巨額の予算を投入する必要がありそうだ。大学の研究室レベルではできそうにない。政府が特別なプロジェクトを組まないと、真相は解明できないだろう。
なお、そういう「金不足のせいで未解明」という現状に対して、「未解明だからその問題は存在しない」と決めつけているのが、現代の医学界の主流派だ。
これは、「私の視界に入らないものは存在しないのだ」という立場であり、「無知の知」とは正反対の立場だろう。非科学的立場とも言えるが。
8.ワクチンを打つべきか?
ワクチンを打つかどうかは、個人レベルでは、本人任せだ。一人一人が勝手に決めればいいだろう。(その前に正確な情報を与えるべきだ。リスクとメリットを正しく伝えるべきだ。現状では、国はリスクを隠蔽しがちだ。)
一方、国レベルではどうか? 「義務化すべきだ」というような声もある。それはそれで、一理ある。なぜなら、ワクチンというものは全体で打たなくては効果が減るからだ。是隠忍がそろって打つから、対象となるウイルスなどを激減させることができる。ひるがえって、半数ぐらいが放置するのであれば、ウイルスなどはいつまでも残ったままで、効果が著しく減じる。
その意味で、「義務化すべき」という主張は、それはそれで一理ある。(デメリットを無視してメリットのみに着目するのであれば。)
ただし、である。義務化するのならば、男にも打たなくてはなるまい。このウイルスは、男にも感染するからだ。発症するのは、子宮のある女性だけだが、子宮のない男性にも、ウィルスは感染する。だから、義務化するのならば、男性にも義務化するべきだ。
世の中には、「子宮頸がんワクチンには危険性はない」と主張している男性も多い。こういう男性たちには、率先してワクチン接種を受けるように推奨するといい。彼らは利口ぶって、「子宮頸がんワクチンには危険性はない」と主張しているのだから、身をもってワクチンを受ければいいのだ。
ただし、実際にそうしたら、男性たちにも同様の被害が続出するだろう。失明したり、知能が大幅に低下したり、体の痙攣が収まらなくなったり。……こういうひどい症状が自分の身にも降りかかるかもしれない、と理解した上で、せっせとワクチンを受けるといいだろう。
そして、自分たちがそういう被害にさらされるかもしれない……という危険をまさしく知ったとき、彼らはそれまでの利口ぶった立場を変えるかもしれない。なぜなら、被害はもはや 他人事では収まらなくなるからだ。
なお、女性が接種を受けるなら、若年のうちに接種を受けるべきだが、男性が接種を受けるなら、(老人を除いて)ほぼ全員が接種を受けるべきだ。「自分は中年だから必要ない」なんていう逃げ道はない。中年だろうと、他人に感染させる可能性はあるのだから、接種を受けるべきだ。(そして失明して知能低下するリスクを受け入れるべきだ。)
[ 付記 ]
どうせワクチンを打つのならば、性交年齢以前(15歳以前)にした方がいい。なぜなら、いったんウイルスに感染したあとでは、ワクチンはもはや無効だからだ。
一方で、処女である限りは、ワクチン接種の必要はない。この感染症は性病だから、性行為をしないのであれば、性病にかかることもないからだ。
また、性行為をするにしても、相手が童貞であるなら、感染の可能性もない。逆に、相手がヤリチンであれば、危険性は著しく高まる。
一般的には、「やたらとエッチをしない」という方針を取れば、感染の危険度は大幅に減る。そっちの方針を示すことも大事なんだが、どうも、ないがしろにされているようだ。
【 関連項目 】
→ サイト内 検索
【 追記1 】
調べたら、アジュバント主犯説については、異論もあるようだ。
アルミニウム化合物をアジェバンドとして使用したワクチンについては、マクロファージ性筋膜炎(MMF)という問題があるのではないかという意見もあるが[5]、大規模臨床試験の結果ではその仮説を支持する結果は得られておらず根拠がない仮説にとどまっている。
( → アジュバント - Wikipedia )
ただし、逆方向に、アジュバントが安全だと認められたわけでもない。そもそも、アジュバントの作用機序がはっきりしていない。
作用機構は様々で不明なものも多いが、
・ 抗原を不溶化することで組織に長くとどめ、抗原を徐々に長期間遊離させること。
・ 投与局所に炎症を起こし、マクロファージが集まり抗原が貪食(食作用)されやすくなり、抗原提示が効果的に行われる。
・ 投与局所や所属するリンパ節の、T細胞やB細胞の活性化を強める。
と考えられている。
( → アジュバント - Wikipedia )
このようなことが原理だとすると、アジュバントの効果によって、子宮頸がんワクチンそのものが人体に悪さをするようになったのかもしれない。この場合は、「アジュバント主犯説」ではなく、「ワクチンが主犯で、アジュバントが共犯」という説になる。
この場合には、「子宮頸がんワクチンに限って問題が多く発生する」ということになっても、おかしくない。
《 加筆 》
「主犯説だの共犯説だのがあるが、どれが正しいんだ?」
という質問には、こう答える。
どれもこれも仮説である。真相はまだ解明されていない。本項の目的は、真相を解明することではない。では何か? 「子宮頸がんワクチンの被害(副反応)などは存在しない」という説が主流派の説なので、その説を否定することだ。つまり、「子宮頸がんワクチンの被害(副反応)は存在する」と示すことだ。その存在性を明らかにしたあとで、その作用機序を明かすのが課題となる。「作用機序がまだ解明されていないから、存在性そのものを否定する」というような暴論を否定するわけだ。
存在性を明らかにするには、次項で述べた事柄がエビデンスとなる。このようにして存在性を主張することが、本項や次項の目的だ。作用機序は、そのついでに述べているだけだ。「真実を明かす」というよりは、「まったく説明不可能というわけではない」という形で。
【 追記2 】
今後、どうするべきか? 私としては妥協案として、次のことを提案する。
「子宮頸がんワクチンについては、希望者への無料接種を認める。ただし、薬害の危険性を十分に告知する。また、無料で接種を受けた場合、薬害があっても補償を受ける権利を放棄する旨、誓約させる」
ここでは、「補償を受ける権利を放棄する」ということが大切だ。「ワクチンには危険性はない」というのが、推進者の主張なのだから、「補償を受ける権利を放棄する」ということにしても、実害はないはずだ。だから、理屈としては、問題ないはずだ。
とはいえ、実際には、「それじゃ困る」という人も出てくるだろう。そこで、次の対策を講じる。
「補償を受けるための保険加入を認める」
たとえば、ワクチン接種のときに3万円を支払い、保険に加入する。これによって、将来の保険金受け取りが可能となる。
・ 薬害による健康被害への治療費
・ 慰謝料
・ 将来所得の減少に対する補償
ざっと見て、一人あたり3億円ぐらいの補償となる。この補償を受け取るための保険に、3万円で加入する。
もちろん、保険に加入しなくてもいいが、その場合は、万一の場合、何も補償金をもらえない。たとえ薬害があっても、だ。なぜなら、事前に「補償金を放棄する」旨、誓約書を出しているからだ。
以上の妥協案なら、ワクチン推進派も反対派も、納得できるだろう。
※ ちょっと誤解があったので、話を書き改めた。
希望者へのワクチン無償接種は、すでに実現している。
積極的な推進(個別通知)をしていないだけだ。
→ 子宮頸がんワクチン予防接種|品川区
──
ついでだが、ワクチン接種を受ける男性については、自分のメリットが皆無なので、無料で実施してもいい。ワクチン賛成派の男性たちには、「無料だよ」と言って、どんどん接種するといいだろう。
女性と違って男性の場合には、20歳以上でも接種の意義がある。本人にとってはあまり意義がないかもしれないが、社会的には意義がある。未感染者が感染する比率を下げることができるからだ。( ※ 前述のとおり。)
【 追記3 】
(政府レベルでなく)個人レベルでは、どうするべきか?
ワクチンを接種するかどうかは、各人が自分の判断で決めていい。ただし、どちらにするにせよ、検診を受けることは必要だ。検診の費用は 1000円程度で済むので、数年おきに検診を受けるといい。5年おきならば、無料クーポンももらえる。
ワクチンを接種した場合も、検診は必要だ。なぜならワクチンの効果があるのは、子宮頸がんウイルスのうち、半分ぐらいだけだからだ。残りの半分(ワクチンの効果がないタイプのウイルス)については、ワクチンはもともと無効なので、ワクチンを受けても受けなくても、検診の必要はある。
そして、どうせ検診をきちんと受けるのであれば、ワクチンを受ける必要性も大幅に低下するのだ。どっちみち検診で早期治療を受けるのであれば、危険なワクチンをあえて接種する必要性は減じると言えよう。
メリットとデメリットを勘案すれば、
「ワクチンを接種せずに、検診をきちんと受ける」
というのが、最も賢明な方針だと言えそうだ。
( ※ また、生活態度としては、「やたらと多人数とエッチをしない」「プレイボーイとはエッチしない」ということも、危険度を大幅に減じる。)
アジュバントについて
アジュバントはワクチンに添加されることは珍しくありません。
子宮頸がんワクチンに添加されている酸化アルミニウムはB型肝炎ウイルスワクチンにも添加されています。ちなみに添加されている量については子宮頸がんワクチンは500μg、B型肝炎ウイルスワクチンは250μg以下です。
ちなみにB型肝炎ウイルスワクチンについては日本の小児定期接種に2016年から含まれています。それ以前でも小児科では任意接種を推奨していますので接種を受けた子供はたくさんいるでしょう。
https://www.niid.go.jp/niid/images/vaccine/schedule/2016/JP20161001.png
http://www.jshp.or.jp/cont/13/0617-2-2.pdf
http://vaccinet.jp/product/pdf/attach/pi_bmg_05_201501_ver1.pdf
子宮頸がんが発病する年齢について
発病する年齢についてですが、「子宮頸がんを発症するのはほとんどおばあさん」というのは「子宮体がん」の誤りでしょう。子宮頸がんが発病しやすいのは20代後半〜40代後半、それ以降はほぼ横ばい、とされています。一方で、子宮体がんが発病しやすいのは40代から閉経前後とされています。
こうした年齢の特性から妊娠を契機に検査を受けた結果、子宮頸がんが発覚、ということも珍しくありません。このあたりは昨年後半に放映された「コウノトリ」でもエピソードとして取り上げられていました。
https://ganjoho.jp/public/cancer/cervix_uteri/index.html
https://ganjoho.jp/public/cancer/corpus_uteri/index.html
情報ありがとうございました。ご指摘のリンクのほか、下記も見ました。(250μgという値を得る。)
https://www.pmda.go.jp/files/000148366.pdf
ご指摘のリンクの1番目からして、0歳児への接種となっています。こうなると、仮に副反応などの問題が発生しても、患者が自分で訴えることはできないので、副反応は見逃されてしまうでしょう。ワクチンとは別の理由で問題が発生したと見なされるか、死亡するかでしょう。
精査すると、問題が発覚するかもしれません。
少なくとも、「問題が報告されていないから、B型肝炎ウイルスワクチンは安全だ」とは言えない状況です。
私としては、「精査すると新たに問題が発覚」という可能性の方が高いと思う。仮に賭けるなら、そっちに賭けたい。
※ ただし、「0歳児は虚弱であると同時に可変性が高いので、アジュバントにうまく対応して乗りきってしまう」という可能性もある。0歳児は大人とは多くの点で異なるので、何らかの違いが発生して、結果が異なるという可能性もある。
> おばあさん
これは私もわかっていたので、本文中では次のように書いています。
「子宮頸がんになるのは、主として中高年以降である。」
グラフは下記にあります。
http://j.mp/2CPLwiI
20代後半から増えますが、主として中高年がかかります。また、死亡者数は、中高年や高年が多い。30歳以下で死ぬ人は稀です。
> 検査を受けた結果、子宮頸がんが発覚
若年の場合、感染者はけっこう出るのですが、検査してから治療することで、死を免れるのが普通です。
私としては、検査・検診の普及を最優先するべきだ、という立場です。
あと、厚労省も重篤な副反応は認識してるのはしてるはずです。どっかのパネルディスカッションで聞いたとおもったのでぐぐったらリンク先がありました。
評価した結果関係なしと評価してるのでしょう。医師でないので私には判断できかねますが。
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/0000048228.html
これも、先の図表によると、1歳児なので、事情は同様でしょう。仮に重度の副反応があっても、自分では訴えられないので、埋没してしまいます。
別の可能性として、「子宮頸がんワクチンの場合に限って、アジュバントとの副反応が大きく出る」ということも考えられるが。
一方、他のワクチンはどうかについて調べてみると、アジュバントの影響については否定的な報告があるそうだ。
→ http://j.mp/2AAj2mU
原因がアジュバントであるかどうかについては、はっきりしないようだ。
> 厚労省も重篤な副反応は認識してるのはしてるはずです。
情報ありがとうございました。
重篤な副反応について、一部の部会ではきちんと認識しているが、最終的な報告書では無視された、ということのようですね。何だか、悪質っぽい。
タイムスタンプは 下記 ↓
未解明の問題を抱えながら何らかの結論を出すには時間が必要なのはやむを得ません。なんだか、山一証券代理人弁護士夫人殺人事件を想起させる話です。
すでに、そういう方向になっていますね。
女子医学部生(8割方は医者の娘)はほぼ全員接種しています。
少なくとも子宮頸がんワクチンについては「患者には勧めるよ。自分の子供には打たないけどな(藁」とは医者は思っていないようです。
B型肝炎ウイルスワクチンについても医療関係の学生の多くは接種します。(今の学生が赤ちゃんだったときは定期接種ではなかったので)抗体価が基準を満たしていないと病院実習をすることができず、卒業することができませんので。
医療関係者も定期的に抗体価をはかり、足りなければ追加接種します。
医者の場合は、安全バイアス(安全だという偏見)がかかっていますからね。(次項参照)
むしろ患者側の方が情報をいっぱい集めている感じ。
医者なんて、ボルタレンの危険性も知らないで、インフルエンザ脳症を引き起こすこともあるくらいだし、紺屋の白袴状態だ。医者の不養生とも。
あと、実際に重篤な被害が発生した人は、(失明や知能低下のせいで)入学試験にパスできなかったはずなので、入学できなかったことになります。ここでは「生存バイアス」がありますね。
そうですよねぇ。
梅毒が増えてるとか、HIVが相変わらずとか。
でも、世間一般も、学校での性教育も
「いっぱいヤッて、いい相手を見つけよう」的なアプローチですもんね。
デキ婚アッタリマエになった感もありますし。
困ったもんです。
あと、海外に行く際に破傷風の抗体作るため混合ワクチン打つのもそれなりにあります。
それで問題がでてないので、アルミは問題ないと考えられてるのでしょう。ここは推測ですが。
それは、先の図(リンク先)に書いてあるので、見ればすぐにわかります。
だけど、それは考慮する必要はない。なぜなら、問題があるなら、1回目で問題が生じているせいで、2回目はないから。
たとえば、失明していたり、脳機能が低下していたりすれば、危険性を疑うので、2回目の接種はしないでしょう。あるいは、すでに死亡している。1歳児の虚弱性を考えると、死亡の可能性が高い。
つまり、生存バイアスで説明可能。
> 海外に行く際に
これは件数が少なすぎる。
> アルミは問題ないと考えられてる
これについては、【 追記1 】 を参照。つまり、主犯説でなく、共犯説。(無罪説ではない。)
タイムスタンプは 下記 ↓