2018年01月01日

◆ 昆虫食より昆虫飼料

 食糧不足対策に昆虫を食べるといいと言われるが、どうせなら昆虫を魚の飼料にする方がいい。(人でなく魚が昆虫を食べるわけ。)

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 食糧不足対策に昆虫を食べるといい、と言われる。
 《 20年以内に、人々の主要なタンパク源は昆虫になる──食糧危機の解決策 》
 「20年以内、あるいは15年以内に、人々の主要なタンパク源は昆虫になる」。そう語ったのは、米ハイテク大手シスコシステムズの会長、ジョン・チェンバース氏だ。
 国連食糧農業機関(FAO)は2013年、「食用昆虫:食料と飼料の安全保障に向けた将来展望─」と題したレポートを発表した。レポートによると、世界の人口は2050年に90億人に達し、食肉の消費量は世界全体で約30%増加すると予想されるという。だが、世界に排出されるアンモニアの60〜70%が家畜に由来し、家畜の排泄物や腸内発酵から温室効果ガスも大量に排出されるなど、畜産業は環境汚染や地球温暖化への悪影響が指摘されている。そのため、食用や飼料としての昆虫の利用が、安定的にタンパク源を供給しながら環境の改善にも役立つとして期待されている。
( → ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト

 ガの蛹や幼虫では、乾燥重量の50%以上がタンパク質であり、ミネラル類にも富む。
 昆虫が食べた植物のエネルギーを体質量(ボディマス)に変換する二次生産の効率は平均40%で、魚類の10%や恒温動物の1 - 3%に比べ非常に優れている。
( → 昆虫食 - Wikipedia

 このように、物質レベルでは昆虫食にメリットはあるのだが、問題は、味や見た目だ。どうにも食べにくい。

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 そこで代案となるのが、「昆虫を魚の飼料にする」ということだ。そのメリットは? 「昆虫の栄養を魚に変換してから食べる」というのでは、効率が悪すぎる。かわりに、こうする。
 「魚の餌にしている魚(小魚や鯖)を、人間が食べる」
 ブリ、マダイ、サケ、マグロなど日本の養殖魚のほとんどは「魚食魚」。つまり魚を食べて育つ魚です。養殖魚の餌は、雑魚の切り身、または、多獲性魚を粉末状にしてから練り固めた「魚粉飼料」です。コスト面や効率面から、どちらにも天然魚が使用されています。魚食魚は燃費が悪く、養殖のブリは天然魚を4キロ食べて1キロ成長。養殖のマグロにいたっては、天然魚を14キロ食べてやっと1キロ成長するんです。マグロの出荷サイズはだいたい50キロですから、養殖マグロ一匹のために、約700キロの魚が海から消えます。
 大きな魚が小さな魚を食べて育つのは、自然界ではごく当たり前の食物連鎖ですが、人間の都合で増やしている海の外の魚(養殖魚)のために、海の中の魚(天然魚)を大量消費する従来のやり方は、生態系を壊し、持続可能な水産業とは到底言えません。
( → 養殖魚が天然魚を喰いつくす!? 「ベジタリアンマグロ」が天然魚を守る

 この人の場合は、「魚の飼料を(小魚から)植物性飼料にする」というものだ。しかし、植物性の飼料では、できた魚の品質面で劣りそうだ。その点、昆虫の飼料ならば、動物性飼料なので、できた魚の品質面でも十分だ。いや、むしろ、現状よりも良くなるらしい。
 魚粉の代替飼料としてイエバエのサナギを原料とする「昆虫飼料『フライミール』」を生み出しました。
 驚くべきことに、フライミールによって育った養殖魚は、魚粉100%で育った養殖魚よりも免疫力が高く、色も鮮やかになるという研究結果がでています。
( → 昆虫が魚の餌になる!漁業の未来を変えるベンチャーの挑戦 | JIMOTOZINE

 驚くべきことに、フライミールには成長率を高めるだけでなく、免疫力を向上させる効果があることもわかってきた。
 通常飼料の場合と比較して高い生存率を示した。調べてみるとイエバエのフライミールを食餌することで、白血球の貪食活性が高まることが明らかになった。
( → 昆虫飼料が養殖漁業の将来を切り拓く | 研究応援プロジェクト by リバネス

 問題は、昆虫の養育法だ。イエバエだと、空中を飛ぶので、養育が大変だ。その点、コオロギならば容易だ、という提案もある。
 コオロギは栄養と品質の面から新たな水産養殖飼料として新たな可能性を持ってる。
 コオロギは人工繁殖が容易であり、……
( → 昆虫飼料活用による 世界の食料問題の解決への挑戦

 ──

 要するに、現状に対して、対案がいくつかある。
  ・ 人間が昆虫食をする
  ・ 魚の養殖に植物飼料を使う
  ・ 魚の養殖に昆虫飼料を使う


 これに対して、私の案はこうだ。
  ・ 魚の養殖に昆虫飼料を使う
  ・ 魚の養殖用飼料だった魚を人間が食べる




 [ 付記1 ]
 どうしてこうするかというと、魚の需要が増えすぎて、魚不足になったからだ。それというのも、中国人がやたらと魚を食べるようになったからだ。
 今までは世界の魚のかなり多くを日本人だけで食べてきたが、これからはそういう半独占はできなくなる。世界の魚の多くの部分を中国人に渡す必要が生じる。というか、すでにそうなっている。
 → グラフ
 → グラフ

 [ 付記2 ]
 人間が新たに食べるべき魚は、小魚や鯖などだ。小魚は、イカナゴみたいにして食べてもいいし、白魚のまま食べてもいいし、新たに何らかの料理を考えてもいい。


Ikanago_1.jpg
イカナゴ



 ちなみに私は毎朝、白魚(しらす)を、納豆に少しずつ混ぜて食べている。
 「納豆 + しらす + お新香とネギ(小間切れ)」
 である。以前は白米のご飯を食べていたが、最近ではご飯なしだ。(糖質制限ダイエット)
 以前は、しらすを大根おろしで食べていたのだが、大根おろしをするのが面倒臭くなったので、納豆といっしょに食べることにした。おいしいからというよりは、手間の簡便さが優先だ。
 しらすを食べる理由は、もちろん、カルシウムの補給だ。

 ただ、しらすは栄養的にはいいのだが、値段がけっこう高いんですよね。飼料にするような魚なのに、どうしてこんなに値段が高いんだ? 不思議。

( ※ ただし、毎食1口ぐらいしか食べないので、価格的にはあまり問題にならない。カルシウム補給のサプリメントだと考えれば、たいした額ではない。)



 【 関連動画 】


posted by 管理人 at 10:42| Comment(3) | エネルギー・環境2 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
昆虫の間接利用は蜂蜜ですね。信州の虫食はまた別の話だとしましょう。
淡水魚の殆どは水面に落ちた虫を食べますので、飼料昆虫で鯉やら鱒を大きくする事はなんら不思議ではありません。海水魚も蛹を粉にして与えたらいいでしょう。実際、養蚕が盛んな頃は蛹の粉が海水、淡水問わず手軽でいい集魚剤でした
飼料昆虫が雑食のコオロギからゴキになるのは避けられないでしょうが、むしろ完全変態する蝶や蛾がいいのではないかと思います。
ただ、これらを餌にしてもイワシの稚魚「シラス」や、小アジの養殖は割りが合わなさそうです。

なおチリメンジャコが高いのは、ゴミやらチリメンモンスターとの選別作業の手間賃でしょう。
Posted by 京都の人 at 2018年01月01日 19:56
> なおチリメンジャコが高いのは、ゴミやらチリメンモンスターとの選別作業の手間賃でしょう。

 調べてみました。

  https://togetter.com/li/1031286
 こういうものがあるそうだ。

 異物が混ざっていても構わないような気もするが、フグが問題らしい。毒性があるので。
 しかし、それを画像認識技術で解決する手法を、日立造船が開発したそうだ。
  http://gomasabatoika.hatenablog.com/entry/2014/12/02/231809

 すでに販売中。
  https://www.hitachizosen.co.jp/products/products052.html
  https://blogs.yahoo.co.jp/ygmjpjp/64480251.html

 その割には、あんまり安くなっていない。ただ、夏ごろには安かった。今は季節的に不漁なので高いのかな?
 
Posted by 管理人 at 2018年01月01日 21:43
 さらに調べたら、しらす は、別に「異物だらけ」ということもないようだ。ほとんど しらす だけ、ということも多いようだ。

  http://www.maruisyoten.net/wp-content/uploads/2014/08/IMG_1316.jpg
  https://www.youtube.com/watch?v=uwOc5BX-pJ8
  http://www.ohara-auto.com/wp/wp-content/uploads/2013/02/20090322063654.jpg
Posted by 管理人 at 2018年01月01日 23:17
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