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北朝鮮のミサイルに対して、政府は避難訓練を推進している。
まず、閣議決定して、避難訓練を推進する。
→ 政府、北ミサイルに備えた住民避難の指針を閣議決定
それ以前にも、避難訓練をしてきた。秋田や福岡などで。
→ ミサイル避難訓練、学校は 「やらざるを得ぬ情勢」「子の不安あおる恐れ」
しかし、北朝鮮が狙う優先目標は、米軍基地だ。このことは北朝鮮自身が表明している。「米軍基地をミサイル攻撃するぞ」と威嚇する形で。
ま、それは当然だ。虎の子であるミサイルは、有効に使わなくてはならない。その意味で、重要性の高い米軍基地や原発などを攻撃したがるはずだ。
→ 北朝鮮ミサイル発射!!狙われるのはどこなのか
→ 米朝衝突「その時」日本はここが狙われる(週刊現代)
それに次いで、東京の都心部も目標となるかもしれない。
一方、秋田や福岡のような地方は、目標とはならないはずだ。そんな田舎を攻撃しても、攻撃で破壊することの損失額よりも、ミサイル費用の方が高額になってしまうかもしれない。それでは無駄だ。そんな馬鹿げたことをするはずがない。
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では、都心部で避難訓練をするべきか? 「するべきだ」と政府は感じているらしい。
実際、最近では、都心でもやっている。
→ ミサイル発射想定の避難訓練 都心で初の実施へ
しかし、記事を見ればわかるように、
「東京・文京区にある東京メトロの後楽園駅周辺や、東京ドームシティの遊園地周辺で住民避難訓練」
とのことだ。こんなところでは、都心部とは言えない。高層ビルだってほとんど建っていない。
→ Google マップ 画像
どうせなら、新宿副都心や、丸の内や、霞ヶ関のあたりで避難訓練をすればよさそうだ。それらの地点ならば、現実に目標となる可能性はあるからだ。しかし、そうしない。なぜか?
政府は北朝鮮が弾道ミサイルの発射を繰り返していることを踏まえ、ことし3月から全国の25の市と町で、自治体と共同でミサイルの発射を想定した住民の避難訓練を行っていますが、人口密集地では交通規制をはじめ、多くの調整が必要なことからほとんど実施されていません。
( → ミサイル発射想定の避難訓練 都心で初の実施へ )
語るに落ちた、ということか。
人口密集地では、いろいろと大変な面倒が生じるから、避難訓練はしない、ということだ。
実は、こういう面倒が生じるということは、それだけ被害の程度が大きいことと等価だ。
だから、政府の方針は、
「最も被害が生じそうな場所ではやらない。かわりに、最も避難訓練がやりやすいところでやる」
というものだ。
つまり、
「訓練をするのは、訓練の効果がある仕方でやるのではなく、訓練のやりやすい仕方でやる。たとえそれで訓練が無効になっても」
というわけだ。これじゃ、本末転倒だ。笑い話に似ている。
しかし、政府が本気で訓練をするつもりならば、都心で大々的に訓練をするべきだ。あちこちで電車を止めて、経済活動をストップさせて、大混乱を引き起こすべきだ。
そして、その大混乱の損失は、実際にミサイルが落ちたことの損失を、上回るかもしれない。ミサイルによる破壊効果は1億円だが、(訓練の)混乱による損害は 10億円になる……というふうな。
まったく、馬鹿げている。ミサイル以上の損害を、日本政府が勝手にもたらすわけだ。(自爆)
ま、もちろん、そういう馬鹿げたことはしないだろう。だから、一番必要性の高い都心部では、訓練をしないだろう。
しかし、それならそれで、ミサイル落下の可能性がもっと低い地方では、訓練の必要性はいっそう少ないのだ。都心でやらないのなら、地方ではさらにやらない方がいいのだ。
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では、ミサイルへの避難は、全然しない方がいいのか?
それには「イエス」と答える。この件は、先に詳しく述べたので、そちらを読んでほしい。
→ 北ミサイルには避難するな: Open ブログ
→ 北朝鮮ミサイルと原発: Open ブログ
→ 北朝鮮ミサイルの避難訓練: Open ブログ
→ 北朝鮮のミサイルを止めるには?: Open ブログ
北朝鮮のミサイルは、実験段階では、爆弾が積んでないので、危険性はほとんどない。むしろ、避難することの危険性の方が、ずっと高い。(交通事故などの可能性。)
また、仮に戦争になって、実弾が飛んでくるとしても、それによる被害は、米軍基地や自衛隊基地や原発に限られる。地方や住宅地にミサイルが落ちる可能性は、ほとんど皆無だ。
だいたい、今になってこんな大騒ぎをするくらいなら、ミサイル防衛網に1兆円以上もかけなければよかった。あれだけの大金を投じて、今さらミサイルの危険性を言うのでは、ほとんど詐欺だ。
「ミサイルを撃墜して、安全にするので、1兆円をください」
と言って、一兆円をせしめたあとで、
「やっぱ、ミサイルを撃墜できません。1兆円をかけても、ザルです」
と言うわけだ。
1兆円以上の詐欺師。
【 追記 】
政府があえて避難訓練をしようとすることには、実は、隠された狙いがある。
本当は、政府だって、避難訓練なんかすることの馬鹿馬鹿しさはわかっているのだろう。だから本当は、もっと有効な対策をしたいのだろう。では、それは何か?
それは、「原発攻撃への対策」だ。たとえば、下記のような。
→ 北朝鮮ミサイルと原発: Open ブログ
このように、原発において「ミサイル対策」をするのならば、それはとても有意義だ。
しかし、そんなことをすると、「原発は危険だ」ということがバレてしまう。それは政府にとって都合が悪い。だから、本当のことは隠しておきたい。
だから、その真実から目を逸らすために、政府はあえて「地方で避難訓練をする」という馬鹿げたことをするわけだ。
つまり、政府がわざわざ馬鹿げたことをするのは、そのこと自体が目的なのではなく、原発の危険性から国民の目を逸らすためなのだ。(国民をだますことが目的だ。)
そこで本サイトが「王様は裸だ」というふうに声を上げて、真相をバラしてしまうわけだ。「政府そうすることの、真の目的は、国民の目を逸らすことなのだ」と。
非難はしたほうがいいと思います
それに、国交正常化(平和条約締結の暁には)に際しての、多額の戦時賠償を陰にアナウンスし続けることのほうが、余程国民の安全性に繋がると思います。
また、あからさまな敵視政策から得るものは、何もありません。
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