2017年12月22日

◆ 城西大と加計学園

 城西大と加計学園を比較すると、物事の本質がわかる。それは「公金横領」だ。

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 城西(じょうさい)大学の紛争が話題になっている。前理事長による不明朗支出をめぐって、理事長解任や訴訟などの紛争が発生した。
 箱根駅伝の常連校を傘下に持つ学校法人・城西大学(本部・東京)の運営を巡り、対立が深まっている。元文部科学事務次官らの理事が、創立者の娘の前理事長について「でたらめな経営をしている」として辞任に追いやり、「不適切な会計支出があった」と追及。対する前理事長は「文科省OBによる乗っ取り」と反発して民事訴訟を起こしているほか、執行部の1人を名誉毀損(きそん)の疑いで刑事告訴する事態になっている。
( → 城西大で内紛 「でたらめ経営」「文科OBの乗っ取り」:朝日新聞 2017-12-22

 事の発端は、前理事長が自分の母親である名誉理事長(故人)に、4億円もの金を払ったこと。当人はすでに死亡しているので、相続人である自分が4億円をもらったことになる。しかも、この支出は、理事会の議決を得ないで、自己の専決で決めた。
 これはまあ、大学の財産の私物化と言える。

 ──

 さて。このことの是非を論じるのが本項の目的ではない。そもそもこのことは、不適切ではあるが、違法ではない。堂々たる合法的なことだ。本件について、ことの是非を論じても仕方ない。
 それよりは、こういうシステム的な問題がある、ということを前に指摘した。下記項目だ。
  → 加計学園の不正の本質: Open ブログ

 一部抜粋しよう。
  ここまで考えると、問題の根源もわかる。こうだ。
 「理事長が学園を私物化していて、莫大な報酬を学園から得る形で、利益を懐に入れること」

 ここで、「私物化」というのは、裏付けがある。
    ……(中略)……
 2代にわたって、理事長職を独占している。世襲ふうに。これこそまさしく、私物化の典型だろう。本来ならば、学校法人というものは、公的な立場で運営されるべきなのだが、理事長が私物化する形で、権力も利益も独り占めするようになっている。
    ……(中略)……
 今回の事件では、安倍首相が便宜を図ったとか、何とか、ただの手続き論の問題だと見なす解釈もある。しかし、そのくらいのことは表面にすぎないのだ。物事の本質は、別のところにある。
 では、本質は何か? 公的財産である莫大な土地や補助金を、合法的に手に入れることで、私腹を増やすということだ。
 そして、そのことが可能なのは、「学校を私物化する」ということが、現行制度では可能となっているからだ。
 つまり、制度の欠陥を突いて、公的財産である莫大な土地や補助金を、合法的に手に入れる。
( → 加計学園の不正の本質: Open ブログ

 加計学園の不正の本質を、上記項目では指摘した。そして、その具体的な例が、城西大の事件に見られる。

 加計学園の問題を見たとき、「獣医は不足しているんだから、獣医を増やすことはいいことだ」などと能天気に述べている人もいる。しかし、ことの本質は、「大学の財産を私物化する」ということなのだ。そして、その原資は、国民の金(国や自治体からの補助金)である。……つまり、ここには「公金横領」という本質がある。(形式的には補助金なので合法だが、実質的には公金横領だ。それというのも「大学財産の私物化」という不正があるからだ。)

 実は、この問題は、どの大学においても起こるわけではない。早稲田大学や慶應大学では、理事会がまともに機能しているらしいので、こういう問題は起こらないだろう。
 「大学財産の私物化」という不正が起こるのは、ワンマン経営者(独裁的な理事長)のいる大学・学校に限られる。そして、城西大や加計学園は、まさしくその条件に合致する。(ともにワンマン経営者がいる。ついでだが、森友学園もそうだ。)

 城西大の例を見れば、加計学園の問題の核心がどこにあるか、はっきりとするだろう。物事の本質を見抜くとは、そういうことだ。



 [ 余談 ]
 ワンマンな独裁者がいる大学・学校……というふうに述べたが、そう言えば、どこかの「美しい国」にも、独裁者っぽいのがいますね。誰とは言わないが。

posted by 管理人 at 19:01| Comment(0) | 一般(雑学)4 | 更新情報をチェックする
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