2017年12月09日

◆ 保育所新設を自治体が拒否

 保育所を新設しようとしたら、自治体が拒否したそうだ。「保育所新設は禁止!」とのこと。嘘みたいだが、本当の話。

 ──

 これは、朝日新聞に掲載された話。朝日新聞を退職した元記者が、自力で保育園を開設したのだが、その途上で、四苦八苦した。さまざまなエピソードがあるが、「保育所新設を拒否された」という体験もあったそうだ。
《 認可園、物件が見つからない! 》
 そんな物件がついに出た! 喜び勇んで区の担当課に出向くと「その地区は待機児童がいないので、開園は認められません」と却下された。
 「マンション計画が多く、人口は増えるから」と食い下がるが、「他の事業者の話も断っているので」とにべもない。
 その物件は、隣の区との境界にあった。道1本隔てた隣の区は待機児童が多く、保育園開園の提案を募集していた。
( → (保育園はじめました)認可園、物件が見つからない!:朝日新聞 2017-12-09

 つまり、「その地区は待機児童がいないので」という理由で、開園を拒否される。道1本隔てた隣の区は待機児童が多いのに。自治体による縦割りの弊害。

 なお、この自治体はどこかと思ったのだが、記事にあるように、「都心の区」ということしかわからない。(筆者名を頼りに)ネットで調べても、わからなかった。

 そこで、「待機児童数が少ない自治体」という情報で検索すると、千代田区のみが該当した。
  → 拡大画像 002l | 東京都で待機児童数が多い自治体は? - 2017年4月1日時点
 まさしく都心だ。ゆえに、本件は「千代田区の場合」と認定して良さそうだ。

 とはいえ、千代田区のホームページで保育所の空きを調べてみたら、0〜2歳児では、「空きはゼロ」であった。
  → 千代田区ホームページ - 認可保育所・こども園の定員と空き状況
 つまり、入所不可能。保育所不足。それが現状だ。

 結局、実際には保育所が不足しているのに、自治体が「保育所は余っているので、新設禁止」と言う。
 メチャクチャだ。これじゃ、問題が解決するはずもない。



 [ 付記1 ]
 その一方で、政府は「幼児教育の無償化」という方針を取る。
 無償化は、一見、好ましいことのように思える。だが、これだと、保育園に入りたがる人がいっそう増える。(特に必要のない人まで入りたがるようになる。)だから、いっそう入所困難となり、状況は悪化する。前に述べたとおり。
  → 幼児教育無償化という地獄: Open ブログ

 そもそも、近年では、働く女性が増えており、保育所に入りたがる人の割合はどんどん増えている。
   → 無償化、歓迎と異論 子育て助かる/多様化に対応を:朝日新聞 2017-12-09

 こういうふうに、保育所の需要はどんどん増えているのに、無償化なんていう見当違い(むしろ逆効果)の政策を実行するのだから、政府の政策はひどすぎる。

 ──

 自治体にせよ、政府にせよ、保育所不足を解決するどころか、状況を悪化させようとする。ひどいものだ。狂気の沙汰とも言える。
 ま、自民党政府だから、当然かも。「企業を優遇するために、国民を虐待する」という方針だしね。それで国民の支持を得る。

 豚は、自分をトンカツにしてくれる人を支持する。
 

truffle_pig.png


 [ 付記2 ]
 政府は、幼児教育無償化(など)のために、2兆円パッケージを決めた。
  → 少子高齢化対策の2兆円パッケージ、閣議決定:朝日新聞 2017-12-09
  → 政府が政策パッケージを閣議決定 2兆円規模「人づくり革命「と「生産性革命」を後押し - 産経

 2兆円もの金を掛けて、肝心の待機児童解消が、全然できないどころか、かえって悪化させる。もう、馬鹿というか、何というか。気違いに刃物、ならぬ、気違いに2兆円。

posted by 管理人 at 09:12| Comment(5) | 一般(雑学)4 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
子育て経験のない安倍の考えそうな政策ですね。真の子育て政策ニーズを把握していないという。。。
Posted by 反財務省 at 2017年12月09日 17:59
無償化は保育園だけではなく幼稚園も対象のはずです。

これまで経済的な理由で保育園だけが選択肢だった人達に、幼稚園へ通わせるという選択肢を増やすことが可能になると思います。

幼稚園は子供が園にいる時間が短い(基本は4時間)、そのため子供が幼稚園に行っている間に仕事をするというのは難しい。
できたとしても数時間のパートやアルバイトだけになるので、現状は幼稚園に子供を通わせられる世帯というのはある程度経済的に余裕がある世帯に限られています。
無償化されれば経済的余裕が無い世帯でも、幼稚園へ通わせるという選択肢を取ることが可能になります。

女性みんなが働きたくて働いているわけじゃない。働かざるを得ないから止むを得ず働いている人も少なからず居る訳で、
そういう人達に選択肢を広げられる(今までは保育園一択だったのが、保育園と幼稚園の二択になる)政策だと思いますが、いかがでしょう。

多様化といいつつ、働きたい女性だけを応援していた風潮にイライラしていましたが、
専業主婦になりたい女性を応援するような風向きに変わることを期待したいです。
Posted by うっず at 2017年12月11日 19:06
幼稚園保育料と保育所保育料の比較をされたことはありますか?

おそらくですが、大半の世帯では、後者の方が圧倒的に高額になります。

それでも働くことを選ぶ女性が増えている理由・背景を認識する必要があると思います。

※だからといって、専業主婦を卑下する論調には1ミリも賛同しませんが。
Posted by 反財務省 at 2017年12月11日 19:45
> そういう人達に選択肢を広げられる(今までは保育園一択だったのが、保育園と幼稚園の二択になる)政策だと思いますが、いかがでしょう。

 論理が変ですよ。
 貧しくて専業主婦の人ならば、たしかにそうです。
 しかしあなたの主張だと、貧しい人はフルタイムで働いている人になるので、それだったら保育園を使うしかない。フルタイムで働いて幼稚園を使うという選択肢はない。(祖母に預けるのならば別だが。)

 なお、幼児教育の無償化自体は、悪いことではありません。できればそうするべき。
 ただし現状では、「保育園の充実」の方が喫緊の課題になっている。こちらを先にせよ、というのが世論です。
 比喩で言うと、出血多量で死にそうな人には、さっさとケガの手当てをするべきであって、入院料を安くすることを優先するべきではない、ということ。まずはやるべきことをやらなくては。お金の損得は、そのあとだ。

 といっても、何ごとも金銭第一の安倍首相には、理解できないんだろうな。
Posted by 管理人 at 2017年12月11日 21:53
そこで、「軍票ならぬ国票でもバラまきましょうか」というのは冗談ですが
安倍首相も習近平と同じでお坊ちゃま育ちですからねぇ

うちの兄弟は、持家購入よりも子供の健やかな成長を優先して、貧乏さんでもいいから15歳までは母親は家にいてもらってます
Posted by skier at 2017年12月11日 22:34
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