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前に、同趣旨で記した。先の選挙前の 10月15日 の予想。
希望の党は、衆院選のあとで、消滅するだろう。当選者が(ほぼ)民進党の出身者しかいないからだ。
( → 希望の党は消滅するだろう: Open ブログ )
その後、選挙では惨敗した。続報として、下記項目の最後に、支持率を記した。3%という支持率。
→ 希望の党は分裂回避へ
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その後、しばらく大きな報道がなかったが、新たに次の報道があった。
→ 希望の党・共同代表に玉木氏 小池氏の路線踏襲:朝日新聞 2017-11-10
党内の保守派の支持を得て、玉木が共同代表になった。これで希望の党は保守路線を取って存続する……と思えたが、それでは済まなくなった。
同日の報道では、リベラル派が分裂しかねない、という予想が示されている。
さらに、次の報道があった。葛飾区議選の結果。
《 「小池旋風」地元も失速 葛飾区議選、公認で当選は1人 》
地域政党「都民ファーストの会」が、13日に開票された東京都葛飾区議選(定数 40)で5人を公認しながら、1人の当選にとどまった。自民党などを相手に圧勝した都議選から4カ月余り。衆院選での希望の党の敗北を境に、小池氏への支持は低迷が続いている。
同会の5人のうち、元民主党の前職は 59人中 31番目の得票数で当選したが、4人の新顔は 45〜 50番目で全員落選した。
( → 朝日新聞 2017-11-14 )
まあ、惨敗ですね。支持率3%ならば当然だ、とも言えるが。
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さらに、最新の世論調査結果が出た。朝日の調査。
《 世論調査―質問と回答》
(問) 今、どの政党を支持していますか。政党名でお答えください。
自民37(39)▽立憲12(17)▽希望3(3)▽公明3(4)▽共産3(3)▽維新2(2)▽社民1(1)▽民進1(0)▽自由0(0)▽日本のこころ0(0)▽その他の政党1(0)▽支持する政党はない30(21)▽答えない・分からない7(10)
※ 丸カッコ内の数字は、10月23、24日の調査結果
( → 朝日新聞 2017-11-14 )
希望の党の支持率は前回と同じで、3%。これでもう、泡沫政党となることは確定した、と言えるだろう。
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さらに追い打ちをかける形で、小池知事が逃走した。
《 小池知事 希望の党代表辞任の意向を表明 》
東京都の小池知事は、希望の党の両院議員総会で、「代表の座を降りて、しかるべき形で皆さんをサポートしたい」と述べ、新しい執行部が発足し、党の態勢の構築に一定のめどが立ったことから、今後、都政運営に専念したいとして、代表を辞任する意向を表明しました。
( → NHKニュース )
希望の党は、議員数の上では残るが、もはや小池新党ではなくなった。本来の希望の党は、実質消滅したと言える。
残っているのは、民進党出身議員が大部分だから、その受け皿として存在しているだけだ。
では、この脱殻のような政党(名前は希望の党のまま)は、どうなるのか?
保守系の議員は「保守政党として存続する」と主張している。
希望の党の細野元環境大臣は国会内で記者団に対し……「改革保守政党という路線は守っていかなければならない」と述べました。
( → 小池知事 希望の党代表辞任の意向を表明 | NHKニュース )
しかし党内リベラル派は、それに同意していない。(上の記事。)となると、分裂含みだ。
では、分裂したら、どうなるか?
・ 保守派の議員 …… 3%の支持率なので、次の選挙ではほぼ全員が落選。
・ リベラル系の議員 …… 立憲民主に入り、全員が当選
となるだろう。
かくて、希望の党はほぼ一掃されて、残る議員は(個人力の強い)数名だけだろう。細野・前原など。
一方、リベラル系の議員を吸収して、立憲民主は野党の盟主としての座を確立するだろう。
このことがわかっているから、希望の党の中間派の人々は、希望の党には残らず、立憲民主に移行するだろう。
※ 以上の話は、前に書いた話と、よく似ている。
→ 希望の党は分裂すべきだ
[ 付記 ]
細野は「改革保守政党」なんて言っているが、それはすでに維新の党などの、保守系の泡沫政党が、何度も取った路線だ。それは、地域では個人の力で当選することもできるが、全国規模では数%の得票しかできない、と判明している。
細野は勘違いしているようだが、都議会で小池新党が圧倒的な得票を得たのは、「改革保守路線」だからではない。小池百合子自体の個人力だ。それは「古臭い自民党と対決する」という姿勢が支持されたからだ。かつて小泉が支持されたのと同様だ。ここでは無党派層の多くから支持を得た。
一方、「改革保守政党」なんて路線を取っても、無駄だ。保守系の有権者は、自民党に投票するからだ。なぜか? 彼らは保守系であるがゆえに、投票もまた保守的なのだ。「保守系であるが改革を望む」という人は、「改革保守政党」なんてものには投票せず、「加計学園などで薄汚くても、とにかく大きな自民党」に投票するのだ。「改革があるかどうか」ではなく、「とにかく大きい保守」で決める。「寄らば大樹の陰」である。
そんなこともわからずに、「改革保守」路線の小さな泡沫政党なんかを作っても、保守系の有権者が投票することはない。そんなことは、歴史的に何度も証明されてきたことだ。
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( ´∀`)< オマエ モナー男
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民進党落ち武者の延命成功といったところでしょうか
しかしまあ、全員が艦を捨てるというのも呆れますが
政党助成金の問題もあるから頭数を増やすために、行くなら12月中だろうね
連合も絶対に支持しないでしょうから、コアな少数者だけが支持するという意味で第二共産党ですね。立憲民主党に移ったところで泥船から泥船に移るようなものでしょう。
連合としては自前の政治勢力が欲しいのはヤマヤマですが、手駒として使えるのがポンコツ揃いで困っていることでしょう。
いまは雌伏のときでしょうね。
リーマンなみの恐慌が訪れたときに、小泉進次郎を調略して党首にした新党をつくれば自民が二つに割れるかもしれませんよ。「史上最年少の総理」というキャッチフレーズも国民に響くと思います。
野党共闘が広範に成立した新潟県では、与党の候補者は多くが落選した。
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik17/2017-10-23/2017102311_02_1.html
政党支持率は自民が最多なのだが、過半数にはならないので、野党共闘が実現すると、野党が勝つことが多い。
希望と維新は、野党共闘に大反対だが、他の野党は野党共闘をしたがる。
政党支持率の合計がそのまま勝敗になるわけではない。バラバラのものが合わさると、強くなる。三本の矢みたいに。
中選挙区制のころなら小政党が生きていくことができたから本腰に入れられなかったことも理解できますが、小政党が生き残ることが難しいことが知られている小選挙区がはじまって20年以上たつのにいまだに実現できていません。
それというのも共闘が実を結んだ際にどこが主導権をもつのかという問題(民主党政権時代の社民党の無様さ以上はありませんでした)、支持基盤の問題(まちがっても連合は(国レベルの規模では)共産党を支持できない)があるからです。社民党とて本音の意味では共産党とは不俱戴天の仇の関係にあるわけで。
極論ですけど、「天皇陛下万歳!!」と叫べない共産党がいる限り、野党共闘は成功しえないと思いますよ。
「野党共闘」を実らせるためには、「野党共闘」をもっとも声高に叫ぶ共産党を絶滅させることが一番の近道だと思います。ただ、共産党には根強いファンが一定数いますから、絶滅はほぼ不可能です。ゆえに日本で「野党共闘」は永久に実らない、というのが私の見立てです。
立憲民主党躍進の原動力となったのは元SEALDS、しばき隊なわけですが、彼らは心情的には共産党的です。それもかなりかなりの行動主義者で共産党も扱いかねているような。それに対して枝野幸男さんたちは本心では集団的自衛権行使賛成だし、法人税ダウン消費税アップ論者です。なにせ松下政経塾で鍛えられたバリバリの新自由主義者ですから。今は蜜月ですが、そのうち必ずや内部抗争が起きますよ。内部抗争大好きな人たちですから。
ゆえに立憲民主党も次回衆議院議員総選挙のときにはそんな政党もあったっけねえ、くらいになっているでしょう。
新潟ではできている、と書いてあるでしょ。少し前のコメントに。
あと、新潟以外でも、各地で成立していますよ。
参院選の結果では、こうなる。
→ http://www.asahi.com/senkyo/senkyo2016/1ninku/
西日本では弱いが、東日本では強いですね。けっこう当選している。
地方なので、仮に野党共闘が成立していなかったら、全敗になっていたはず。
未来への予想は好きにやっていいけれど、過去についての認識は正しく認識しましょう。
つまり「野党共闘」で政権交代となるようなインパクトを与えることは不可能だと申し上げているのです。その理由はさきに述べたとおりです。
10くらいの特定の選挙区では利害関係が一致して野党共闘が実ることはあると思います。
でも、これは首長選挙で自民、旧民進相乗り推薦なんていう奇妙なことが起きるのと同じこと。その地方土着の論理が政党の論理よりも優位にあるということにすぎません。
2008年の政権交代は決して野党共闘ではなく、民主党単独の圧勝でした。参議院の関係から連立を組んだわけです。
1994年の政権交代のときも決して野党共闘だったわけではありません。むしろ自民が割れたからこそ、政権交代が起きたのです。
わたしが小泉進次郎を調略することを提案しているのは1994年の政権交代を念頭においてのことなのです。
ここで日本共産党へのエールを送ります。
日本共産党は愛国党である。日本と日本人のために多大な貢献をしている。
中国だろうが北朝鮮、アメリカ、ロシアだろうが言うべきことは言い完全に独立している。アメリカからの真の独立を目論んでいるのは日本共産党だけ。
・吉井英勝が、原発のリスクを具体的に主張し、その予言通りのリスクが発現
(原発の事故は想定外、で賠償放棄を目論んだ国と東電の野望を打破)
・原発のやらせ問題をスクープ、再稼働をストップ
・ブラック企業の問題点を指摘、労働条件改善、働き方改革のムーブを作った
・クロネコヤマトの未払い残業代支払われたのも共産党がきっかけ
・スーダンで戦闘がありそのリスクと問題点を指摘、自衛隊の撤退とつながり戦闘に巻き込まれる可能性を除去
・仙台のソニー派遣者の解雇問題を指摘。山下よしきの国会質問もあって、雇用継続に繋がる
日本共産党 その別の名を知らない人が増えすぎた LDP その派閥のひとつ
ブルジョア社会変革に興味は ない