2017年10月30日

◆ JPEG の次は HEIF・HEVC

 画像圧縮の形式は、現在は JPEG が主流だが、次世代の HEIF・HEVC が普及し始めた。

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 画像圧縮の形式は、現在は JPEG が主流だ。小さなアイコンなどでは GIF や PNG も使われるが、大部分の画像は JPEG による写真だ。
 しかし JPEG には「性能が低い」という難点があった。古い技術による規格なので、圧縮が不十分だ。圧縮を強めると、画像にモアレが発生して、見映えが悪い。
 そこで、これに代わる技術規格がいくつも開発された。いいずれも JPEG よりも、はるかに高性能だ。大幅に圧縮しても、モアレが発生しない。特に、HEVC-MSP は優秀だ。
  → 最も劣化が少なくファイルサイズを小さくできる画像形式が判明 - GIGAZINE

 しかし、長年使われた JPEG の牙城は強くて、なかなか崩せない。「 JPEG なんて早くなくなれ」と私は思ってきたのだが、他の規格はなかなか普及しなかった。(私は腹立たしかった。)
 ここまでは、過去の歴史。

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 このたび、アップルが新規格の採用を決めた。圧縮方式は、上記の HEVC だが、それを内部に収めた、コンテナみたいな規格である HEIF という規格だ。
 これを iOS 11 で採用することにした。
 《 画質は落とさずデータ量は半分に! iOS 11の画像データ形式「HEIF」とは? 》
 Appleは今年の世界開発者会議(WWDC2017)において、次期iPhone・iPad向けOS「iOS 11」を発表。そのなかで、写真とビデオの形式をそれぞれ「HEIF」、「HEVC」に変更するとアナウンスした。HEIFは、High Efficiency Image File Formatの略。ヒーフとかエイチ・イー・アイ・エフと読む。HEVCは、High Efficiency Video Codecの略。こちらはそのままエイチ・イー・ヴイ・シーと読む。いずれも2013年頃に標準化された比較的新しいフォーマットだ。
 iOS 11から対応がはじまるHEIF形式だが、まだまだ世の中には未対応の端末が多い。iOSから送信されるHEIFファイルは未対応のPC・スマホに送信する際、自動的にJPEGに変換する仕組みになっている。もちろんJPEGだから容量は増えてしまうし、複数のファイル情報も消失してしまうため、HEIFの恩恵は受けられない。
 また、クラウドのストレージサービスでは、現段階ではGoogleがiOSリリースまでに対応するという声明を発表しているだけだが、じきに多くのサービスがHEIF・HEVCのサポートをするようになるだろう。
( → KDDIがお届けするIT×カルチャーマガジン TIME&SPACE(タイムアンドスペース)

 今はまだヨチヨチ歩きだが、長い時間をかけて、この規格が主流になるだろう。JPEG という規格はあまりにも低性能だからだ。さっさと廃止されてほしい、というのが、私の望みだ。

 なお、PC 用の画像ソフトがこれを採用するのは、もうちょっと先だろう。フォトショップのような高額ソフトは別として、低額ソフトやフリーソフトでは、採用にはまだ何年間もかかりそうだ。
 Windows が標準でサポートするのも、1〜3年ぐらい先のことになりそうだ。



 【 関連サイト 】

 → 「HEIF」「HEVC」っておいしいの? iOS 11で変わった画像・動画形式を知る (1/4) - ITmedia Mobile
 → High Efficiency Image File Format - Wikipedia
 → Appleが新OSで初めてサポートするHEIF、FLAC、Opusなど | スラド アップル
posted by 管理人 at 07:26| Comment(1) | コンピュータ_04 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
Appleが初代iMacでフロッピーディスクドライブを廃止したことを思い出しました。
Posted by 北海道の人 at 2017年10月31日 11:58
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