2017年10月26日

◆ 希望の党は分裂回避へ

 希望の党は、小池百合子が独裁の方針を改めたので、分裂を回避することになりそうだ。

 ──

 私は前に、希望の党は分裂するだろう、と述べた。理由は、二つ。
  ・ 小池百合子の独裁的な方針。
  ・ 選挙の当選者は、民進党の出身者がほとんど。
   → 希望の党は消滅するだろう: Open ブログ

 ところが、意外なことに、小池百合子が独裁の方針を改めた。
 衆院選で敗れた希望の党が25日、結党後初めてとなる両院議員懇談会を国会内で開いた。
 会合は小池氏の謝罪から始まった。「私の言動で苦労をかけた」。さらにこう続けた。「執行部人事については、(国会議員)バッジをつけられた皆様方でお決めいただきたい」
 短いあいさつだったが、大きな方針転換を意味していた。「小池私党」とまで呼ばれた党への関与を弱めると、小池氏が自ら告げたに等しいからだ。
 衆院選の公示前夜の9日。小池氏は集まった数人の結党メンバーに同意を求めた。「選挙後の人事は私がするので了承してほしい」。……小池氏に権限を集め、民進出身者に主導権を握らせない狙いがあった。
( → 朝日新聞 2017-10-26

 小池百合子が独裁の方針を撤回したので、希望の党は実質的に民進党出身者に乗っ取られることになった。
 こうなると、もう、民進党出身者が(小池百合子に反発して)分離する理由はなくなった。となると、分裂は避けられた、と言えるだろう。

 それにしても、小池百合子がこれほどにも殊勝な態度を示すとは、意外だったね。といっても、そもそも所属議員の大部分が民進党出身者なのだから、小池百合子としては、他にどうすることもできない。
 仮に、独裁体質を維持していたなら、大部分の議員が離党して、新党を結成していたはずだ。この場合も、希望の党を乗っ取られてしまうのと、同様だ。(残った希望の党は、もぬけの殻。)
 違いは一つ。譲歩した場合は、小池百合子は「希望の党の代表に留まれる」ということだ。これなら少なくとも、恥をかかずに済む。



 [ 付記 ]
 先にコメント欄でも示したが、希望の党の支持率は激減している。
  http://www.asahi.com/articles/ASKBS3PWJKBSUZPS007.html

 朝日新聞の世論調査。政党支持率。(%)
  自民 39
  立憲 17
  希望 3
  民進 0

 希望の党はすでに実質的に消滅に近いほど、支持率が低い。
 民進は 0 になってしまった。まだ参院には47 人もいるし、無所属で立候補した民進の衆院議員も 17人 いるのだが。
( → 希望の党がやったこと: Open ブログ[コメント欄]



 【 追記 】
 希望の党は、これで完全消滅したと言える。民進党出身者に乗っ取られてしまったからだ。
 なるほど、形の上では、希望の党は今も存続している。しかしその実態は、当初の希望の党とはまったく別のものである。形だけは、希望の党だが、その実態は、民進党出身者の集団であるにすぎない。小池系の新人はひとりもいない(※)。また、政策も、小池の政策を取るのではなく、民進党出身者による執行部が決める。(それが今回の報道だ。)
 つまり、これはもはや「小池新党」ではない。小池新党の面影は、代表者が小池であるということだけだ。それ以外は、何もかも、民進党出身者(とその政策)に染まってしまった。
 かくて、小池新党としての希望の党は、完全に消滅した。(残っているのは、希望の党という名前だけだ。笑うチェシャ猫が消えたあとに、笑いだけが残るように。)

 ※ 訂正
   「小池系の新人はひとりもいない」と記したが、誤り。
   実は1名いた。比例区・近畿の 井上一徳 だ。( 経歴



 【 関連動画 】

posted by 管理人 at 23:40| Comment(16) | 一般(雑学)4 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
 最後のあたりに 【 追記 】 を加筆しました。
 タイムスタンプは 下記 ↓
Posted by 管理人 at 2017年10月27日 07:06
もはや希望の党は新民進党若しくは民進党の一会派ですから、小池氏が党首である意義はありません。
小池氏も希望の党党員も有権者を裏切るわけにはいきませんから、しばらくは何もできないでしょう。
「日本を左翼を排除した真のリベラルと保守の二大政党政治にする」という小池氏の挑戦は失敗に終わりましたが、マスコミは「俺たちにはまだ影響力があった」と安心したのではないでしょうか。
Posted by skier at 2017年10月27日 21:35
> 真のリベラルと保守の二大政党政治にする」という小池氏の挑戦

 小池さんは、自民党よりも右なので、上の説だと、自民党が「真のリベラル」となってしまって、変ですよ。

 希望の党がめざしたのは、保守2大政党です。
  → http://seiron-sankei.com/10609

 つまり、今の自民党よりももっと右の政党を作ることで、「真の保守」をめざしていたわけ。
Posted by 管理人 at 2017年10月27日 21:46
>「真の保守」をめざしていたわけ。

将来構想としてそうであったかもしれませんが、非リベラル系といえども民進議員の受け入れを認めたわけですからどうもよくわかりません。
ふらふらブレるご都合保守というのが実の処では?

専制を目指していたのは間違いありませんが。
Posted by 作業員 at 2017年10月27日 23:10
 本当を言えば、小池さんと安倍さんは、思想的によく似ているので、わざわざ第二自民なんかを作る必要はなかった。
 だけど、東京都の二つの選挙で圧勝したので、「これなら自民党に勝てるかも」と自惚れて、「自民党を越える政党を作って、女性初の首相になろう」と思ったんですね。
 つまり、最初から権力欲だけがあって、政治的方向性は二の次。政治的方向性だけだったら、安倍首相もほぼ同じなんだから、わざわざ別政党を作る必要はなかった。

 まあ、腹をふくらませすぎて破裂したカエルみたいなものか。
Posted by 管理人 at 2017年10月27日 23:28
政治家になる前の若い頃から小池氏を見ていますが、リーダーシップは発揮しても、左翼が崇める習近平や金正恩のような権力欲はないでしょうね。
日本の左翼の方は、「憲法改正」と言えばみんな右にしてしまいますが、自国を統治する原理原則を自身で決められない国が民主主義国家と言えるのでしょうか。
リベラルは伝統の破壊者というわけではありませんからね。
わたしは社会的公正と多様性を重視するのがリベラルと考えておりますから、小池氏はリベラルだと捉えております。
Posted by skier at 2017年10月28日 04:01
簡単に排除する、とか言っちゃう人間が多様性を重視してるとか冗談にしか聞こえないですが。これまでの経歴見てもあんまり多様性重視とは思えないですしねぇ。

憲法を変えない、というひとが過半であえて変えない、というのを選択してるなら十分民主的でしょうに。
Posted by さむ at 2017年10月28日 09:15
単語を取り上げて揚げ足を取るのは、「自己顕示」第一、「報道」第二の日本のマスコミの属性ですが、わたしは彼らの属性にお付き合いする義理はありません。
百尺下の水の心を、水の深さを知るのみです。
この国を統治するのは彼らのみではなく、わたくしたち国民ですからね。
北朝鮮の政治宣伝の歌を中学3年間にわたって歌わせられた世代のわたくしたちからすれば、子どもたちをも食いものにする左翼は排除するに値します。
Posted by skier at 2017年10月28日 22:27
> 北朝鮮の政治宣伝の歌を中学3年間にわたって歌わせられた世代

 そんなことがあるとは思えないけど、もしそういうことがあったとしたら、自民党政権の時代ですよね? 排除すべきは、自民党では? 
 そもそも、日本では左翼政権が成立したことはいっぺんもないはずだけど。(社会党の首相がいたことはあるけれど、あれは自社連立で、自民党が主役だったし。)
Posted by 管理人 at 2017年10月28日 22:57
ほんとうに何にも知らないんですね。
日教組の歴史を勉強してください。
歌を翻訳したのは日本共産党だったかと記憶しております。
自衛官の子弟は相当いじめられていますよ。
そりゃあ、憲法に自衛隊の明記なんて認めないはずです。

日本の左翼はリベラルを自称しておりますが、わたくしは彼らをリベラルだとは考えておりません。
マルキスト若しくはマルキスト崩れといった方が適当でしょうね。
Posted by skier at 2017年10月28日 23:27
 共産党というのは、日本でも5%ぐらいの支持しかない、特殊な集団なんだから、これをもちだすのは変でしょ? 右翼で言えば、赤尾敏の大日本愛国党に相当する。
 極端な小集団を持ち出して、左翼や右翼の代表と見なすのは、論理の飛躍。

> マルキスト若しくはマルキスト崩れ

 昔はいたけれど、今では絶滅危惧種です。人口の1%もいないと思う。そんなのを話題にする人はほとんどいません。無視すればいいだけ。

Posted by 管理人 at 2017年10月28日 23:53
日教組は日本共産党のみならず、旧社会党、旧民主党、民進党の支持団体であることも知らないんですか?
多くの人にとっては、学校の教師=社会党という認識でした。
彼らが活動している限り学校は無法地帯であり続きるでしょう。
ほんとうに何も知らないのですね。
Posted by skier at 2017年10月29日 07:36
 日教組が政党を支持しているからといって、それで対象を批判するの? だったら、「日教組は日本や子供を支持しているから、日本や子供を非難しろ」ということになる。

> 多くの人にとっては、学校の教師=社会党という認識でした。

 そんな大昔のことを言われても、70歳以上の高齢者しか覚えていないですよ。たいていの人は知りません。
 そもそも日教組の政治活動なんて、もう存在していません。(学校内では)
 あなたの頭は 40年前のレベルで固定されており、ここ 40年間の記憶が欠落しています。

Posted by 管理人 at 2017年10月29日 08:00
社会党の歴史も勉強する必要がありますね。
民進党には旧社会党勢力が存在することをお忘れなく。
旧ソ連を祖国と言ってはばからなかった連中ですからね。

未だに国歌斉唱を拒否する教師は存在します。
国旗国歌を尊重するという常識を教えるべき教育の場でです。
現在は、普通の教師は、「入っておけば得することもあるかも」程度の認識で、組合に入ってるようです。
浅学ゆえに疑心が生じるのですよ。
Posted by skier at 2017年10月29日 08:31
管理人さんの文章は主語と述語が明確で、文の並びがスムーズなので全体としての展開がわかりやすい。したがって自分の考えと距離があっても、次第に近づいていくことができる。

これに対して、自分の考えに囚われ、その正当性を示すためだけにメッセージを書いている人は、文章としての欠損を意識せずに(あるいは意識して意図的に欠落させ?)文をつないでいく。となると、読む側は文脈を強く意識し、想像によって文意を補完するする努力をしなければならない。これは、誘導されやすいタイプの人に対しては効果的かもしれないが、自分との距離を測りながら読み解こうとする私からすると苦痛だ。

日本語文化圏では、なぜこういう書き方をする人が多いのだろうか。多くの場合、読む側の補完力に過度に期待しながら文章を書く人は、その考えが固まっており、他人の考えや視点を受け入れようとは考えていない(=発見を良しとしない)のではないか。そうしたことが文章の書き方に現れているのではないか。そう考えて、「まぁ見ておこうか」程度に眺めることになってしまうわけですね、私の場合は。
Posted by nomadding at 2017年10月29日 09:38
 組織  もしかしたら と 疑った

全世界獲得 は 灰色の壁のうちで完了しました


 もしかしたら俺たちにはかって誰も見たことのない高貴な風景が見えてるんだろうか 

 マルクス 

 自分だけの革命 


 管理人さん くだらない似非政治ごっこなんかに貴重な時間割く 意味ありか 

Posted by  k at 2017年10月29日 23:46
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