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電気自動車(EV)に自宅で充電するとき、夜間電力料金を契約するといい。電気代が安くなるからだ。
ただし、注意点がある。
(1) 地域差
地域による料金の差が非常に大きいそうだ。
電気自動車やPHVの充電にも使える全国の夜間電力料金プランを調べてみたら、以下の通り。いずれもガソリン1リッターをイメージしていただければOKな1kWhあたりの料金です。参考までに書いておくと、リーフやプリウスPHVだと1kWhで6.5kmくらい。
北海道=14.22円
東北=11.71円
北陸= 7.64円
東京=20.78円
中部=16円
関西=13.1円
中国=10.08円
四国=14.22円
九州=12.96円
沖縄=11.82円
( → 夜間電力料金 | 自動車評論家 国沢光宏 )
東京電力の数値は、下記で確認できる。
→ 夜トクプラン(ご家庭向け)│東京電力エナジーパートナー
(2) 別プラン
夜間料金プランとは別に、もっといいプランもある。
→ 東京電力会社の「スマートライフプラン」がオススメ!
→ スマートライフプラン(ご家庭向け)│東京電力
昼間単価 25円33銭
夜間単価 17円46銭
これだと、昼間も少し安くて、夜間は安い。
( ※ ただし基本料金が高めなので、電力消費が少ない家庭だと、かえって割高となる。この点には注意。とはいえ通常は、そういうことはあり得ない。電気自動車を使うからだ。)
なお、注意点がある。時間帯が異なるのだ。
・ 夜トク8 プラン ……… 午後11時〜翌日午前7時まで
・ 夜トク12 プラン ……… 午後 9時〜翌日午前9時まで
・ スマートライフプラン … 午前 1時〜午前6時まで
時間帯が狭いほど、割引率が高くなる。最後のプランが一番割引率は高くなるが、時間帯は最も狭い。深夜の電力消費が多い家庭向けだ。(それ以外には不利だ。)
(3) 他の電力会社との契約
東電の料金が高いのなら、他の電力会社と契約できないか? 実際、東電管内でも、他の電力会社と契約できる。
そこで、調べてみる。
→ 東京電力エリア 電力自由化で選べる電力会社、電気料金プラン
このページでリンク先をあちこち調べればわかるが、うまく行かない。他の電力会社の契約プランは、あるにはあるが、たいていは(標準的な)1種類しかない。夜間電力プランは提供されていないのだ。
したがって、夜間電力の最安値は、東電の (2) となる。……東電管内では、だが。
[ 付記 ]
「 EV の夜間電力の料金なんか、どうでもいいだろ。なんでそんな金の話をするんだ?」
と疑問に思っただろう。
実は、本項の話は、それ単独ではどうでもいいことだ。肝心の話は、次項にある。
次項では、「EV に太陽光発電を蓄電する?」という話をした。
ここで、「(2) 夜間電力料金との比較」という話があった。
この話をするためには、夜間電力料金の情報が必要となる。そのために、あらかじめ本項で、その情報を記したわけだ。
本項のあと、次項を読むことで、話は完結する。
→ EV に太陽光発電を蓄電する? (次項)