2017年09月14日

◆ F35 の費用が大幅増

 F35 の費用が予定に比べて大幅増となった。100億円以下で調達すると決めたのに、実際には157億円に上昇。

 ──

 本項では、記事の紹介をしよう。
 《 戦闘機F35Aの費用16%増 国内企業の参加も要因 》
 防衛省が導入する最新鋭戦闘機「F35A」の調達について会計検査院が調べたところ、廃棄までにかかる経費の総額「ライフサイクルコスト(LCC)」の見積額が当初より約16%増えて2兆2千億円超となっていた。2019年度までに計42機を契約して30年運用する場合のLCCの見積額が、12年度の1兆9195億円から、16年度には2兆2287億円に増えていた。
 このうち、1機当たりの購入価格は 97億円から157億円に上昇。主な要因は円安によるものだったが、部品製造や組み立てに国内企業を参加させる新たな取り組みにもコストがかさんでいた。
( → 朝日新聞 2017-09-14

 「主な要因は円安によるものだった」というので、調べてみると、円レートは3〜4割ぐらい上がっているとわかった。(110/80=1.375)


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 また、「部品製造や組み立てに国内企業を参加させる新たな取り組みにもコストがかさんでいた」ということだが、これは事実に反することが、別の報道でわかった。
 《 F35に日本企業の部品使われず 会計検査院 》
 アメリカなどが開発した最新鋭の戦闘機「F35」の自衛隊への導入をめぐり、機体の一部に使われる契約になっていた日本企業の部品が実際には使われていなかったことが、会計検査院の調べでわかりました。契約は国内の防衛産業を育成するために防衛省がアメリカ政府と結んでいたもので、会計検査院は、防衛省に対し契約が履行されるよう改めて協議するよう求めています。
 この計画では、国内の防衛産業を育成するため、2年目から日本企業が下請けとして加わり、エンジンやレーダーといった部品の一部を製造することになっていましたが、会計検査院が契約が適正に履行されているかどうか調べたところ、この年に発注された2つの機体に、実際には日本企業の部品が使われていなかったことがわかりました。
 日本企業の部品には一部にアメリカの素材が使われていて、この素材が届くのが遅れたことなどが原因だということです。
 さらに、よくとしに発注され、現在、製造中の4つの機体についても、日本企業の部品が使われないおそれがあるということです。
( → NHKニュース 2017-09-13

 ──

 参考情報も記す。半年ほど前の記事だが、次の報道もあった。
 《 米戦闘機:F35、820億円値下げ 日本向け4機も対象 》
 米国防総省は3日、最新鋭ステルス戦闘機F35の90機分の調達費用に関し、製造するロッキード・マーチンが計7億2800万ドル(約820億円)を値下げすることで合意したと発表した。90機には日本の航空自衛隊向け4機も含まれる。
 国防総省によると、米空軍や航空自衛隊向けF35は、エンジンも含め1機当たり約9460万ドルとなり、これまでの調達では最安値になった。
( → 毎日新聞 2017年2月4日


( ※ 記事はいずれも一部抜粋。リンクをたどれば、より多くの情報を得られる。有料の制限などはない。)



 【 関連項目 】
 価格が値上げになることは、前にも論じたことがある。再掲しよう。
 防衛省は F-35A の価格を不当に安く見積もった。当時、「1機 100億円で契約」と説明していたが、これがインチキ価格であることは、当時から指摘されていた。「米国は最初の契約機だけは 100億円で契約するが、実際に大量配備するときには 200億円近い価格に値上げするはずだ」というふうに。
 この件は、下記でも論じていた。
  → F35 を導入延期せよ
 この項目の時点で、すでに 154億円になっている。その後、さらに大幅に値上げしてから、技術革新で少し値下げして、現時点では 150億円(1億4800万ドル)程度だ。
  → http://bylines.news.yahoo.co.jp/kimuramasato/20140807-00038085/

 というわけで、「1機 100億円で契約」という防衛省の主張は、国民をだましていたことになる。正確に言えば、米国企業(ロッキード)の嘘を、「嘘だ」とわかっていながら信じて、それを国民に押しつけたわけだ。ロッキードと防衛省がグルになって、国民をだました形だ。「100億円ですよ」と国民に言っておいて、実際には 150〜200億円を請求するのだから。
( → F-35 の決定過程の不正: Open ブログ



 【 関連動画 】



posted by 管理人 at 21:00| Comment(1) |  戦争・軍備 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
円安が原因というなら円安の恩恵を大きく受けた自動車産業に払わせたらどうで昇。トランプ大統領にもいい顔ができそう
Posted by アラ還オヤジ at 2017年09月15日 08:36
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