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そうすれば、獣害対策にもなるし、もともと訓練不足の陸上自衛隊の銃撃訓練にもなる。一石二鳥だ……というわけ。
それが結論だ。
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この結論が出る前には、次の発想があった。
「陸上自衛隊というのは、災害救助以外にはほとんど役立たずだ。離島の奪回訓練でも、オスプレイが役立たずのまま使われることになっていたが、実は、陸上自衛隊そのものもが役立たずだ。というのは、陸上自衛隊の出番となるのは、本来は本土防衛の局面だが、それは、日本が敗勢となったときだからだ。
第二次大戦でもそうだった。当時はラバウルなどに陸軍が進出していたが、今ではそういう場所はなくて、本土だけがある。そして、本土防衛をするというのは、敵軍が制空権(航空優勢)を得て、圧倒的に強くなっているときだ。つまり、米軍がすでに撃破された状態だ。こういう状態で、本土決戦などをするのは、単に一億総玉砕をもたらすだけだから、何も戦わないで、さっさと降伏する方がマシだ。つまり、陸上自衛隊の出番は、まったくない」
となると、陸上自衛隊は、戦争のための軍としては何の意味もない。かわりに、別の用途が考えられる。
一つは、災害救助で、それは大切だ。
もう一つは、国内のテロ制圧だ。ISみたいな武装組織が侵入したり、北朝鮮の工作部隊が上陸したりすることは、考えられる。こういう場合への対策は、大切だ。
ところが、である。肝心の自衛隊員は、熟度が不足している。特に、銃の訓練は、ほとんどなされていない。銃撃よりは、銃剣での格闘の方が優先されているようだ。まして、実弾の発射の訓練なんて、せいぜいマトを狙うのがちょっとあるだけで、現場訓練みたいなのはほとんどない。
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そこで私が提案するのが、こうだ。
「獣害対策で、鹿やキョンなどを狙撃する。このことで、実射の訓練と、獣害対策との、一石二鳥をする」
ま、実際にやると、(下手をすると)同士討ちの危険もあるので、GPS を使った危険回避策も必要だろう。
ともあれ、そういう対策をした上で、「獣を実射で狙撃する」という訓練は有益だと思う。テロ対策にもなる。
少なくとも、次のような巨額の無駄よりはマシだ。
・ オスプレイに 3500億円
・ 地上型イージスに 800億円 × 設置数
このどちらも、「絵に描いた餅」みたいで、効果はほとんどない。オスプレイはあっさり撃墜されるし、地上型イージスは(飽和攻撃の)ミサイルを撃墜できないからだ。どちらも、巨額の金が無駄に消えてしまう。
そんな馬鹿げたことをするくらいなら、銃撃の実射訓練でもした方が、はるかにコスパが高い。何しろ、現状は、「銃弾不足で、実射訓練もろくにできていない。そのせいで練度不足」というありさまだからだ。
今の陸上自衛隊は、「張り子の虎」みたいなものだ。銃弾はないし、兵士は練度不足。実戦でテロリストと戦ったら、すべての兵士はあっというまに殺されてしまいそうだ。
「撃つぞ。えいっ。……あ。安全装置をはずすのを忘れた!」
【 関連項目 】
→ 食害の鹿を駆除するには?
→ 獣害対策の方法
→ 獣害対策とジビエ
【 関連動画 】
下記では、現状の獣害対策がいくらか紹介されている。
これで有効のように見えるかもしれないが、焼け石に水だ。現状では、鹿もキョンも、やたらと増えすぎている。
なんでも現状の自衛隊法ではシカを撃つのはできないんだそうです。自衛隊法の改正も、とにかく発砲はさせたくない警察官僚の強硬な反対があるので難しいでしょう。駆除するハンターがいなくなってるのもとにかく銃は持たせないという警察の方針によるものですしね
→ http://j.mp/2xcmaXY
だったら、若者ばかりの自衛隊員に任せる方が、ずっと効率的なんだが。
現状では獣害による環境破壊がひどいので、環境省が何とか補助金の増額などの努力をしているが、肝心の人手がない。
警察と環境省が対立しているときに、どちらを優先するかは、首相の判断なんだが。
安倍首相だと、やっぱり、環境問題は ないがしろにされるのか。
一石二鳥なんですがね‥
失礼しました。