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北朝鮮のミサイルが発射されて、(対象地域で)Jアラートの警報が鳴った。これを受けて、避難所に避難しようとする人が多いようだが、避難しない方がいい。
なぜか? このミサイルは危険ではないからだ。というのは、爆弾が搭載されていないからだ。
ここを根本的に勘違いしている人が多すぎる。「ミサイルが着弾したら、大被害が発生する」と。
しかしこれは勘違いだ。今回の発射は、実験なのだから、ミサイルに爆弾が搭載されているはずがない。とすれば、着弾しても、被害はたかが知れている。
どちらかと言えば、戸外に出て、交通事故に遭う確率の方が、ずっと高い。つまり、
・ 屋内に留まっていれば → 着弾被害の確率
・ 屋外に出て動けば → 交通事故の確率 + 着弾の確率
なので、後者の確率の方が圧倒的に高い。つまり、屋外の避難所に避難するという行動は、被害の危険度を大幅に高めてしまうのだ。
何らかの退避行動を取るとしたら、こうだ。
「屋外には出ないで、同じ建物のなかで、地下または東側の部屋に移動する」
このような退避行動ならば、悪くはない。危険度は少し下がるだろう。(といっても、退避開始から着弾までには3分間しかないので、その間に地下に移動しようとして、エレベーターなどに乗れば、かえって危険度は増す。)
一方、屋外に出れば、危険度は大幅に増す。特に、「避難所まで徒歩で避難する」というのは、ものすごく危険だ。歩いている最中に着弾する可能性が高いからだ。
今回、Jアラートが鳴ってから、北海道上空通過までは、たったの3〜4分間しかなかった。
最初の「発射情報」が発表されたのは6時2分。発射時刻は5時57分と見られていることから、発射後5分ほどで情報を発表したことにはなる。ただし、多くの国民にその情報が行き渡るかどうかというと、話は別だ。スマホで“速報”が実際に受信できたのは1〜2分遅れだった。
北海道上空を通過したと見られるのが6時6分。発表からわずか4分。いや、実際に国民が情報を入手してからは、最大でも2〜3分しかないかもしれない。
( → 使える時間は4分のみ 現実に見えた「Jアラートの実力zakzak )
ざっと見て3分間しか時間はない。こんな短時間のうちにできる行動は、ほとんどない。だったら、何もしない方がいい。
特に、屋内から屋外に出て、避難所に向かう、という行動は、著しく危険度を高める。こんな行動はしない方がいいのだ。
[ 付記 ]
「爆弾が搭載されていない」
という点について疑問を持つ人もいるかもしれないが、これは軍事的に常識だ。
・ 実験なのに、爆弾を搭載するメリットがない。
・ 爆弾よりも、測定器をいっぱい搭載している。
・ 仮に爆弾を搭載していたら、軍事行為だから、戦争開始。
(つまり、日本や米国から攻撃を受けても仕方ない。)
最後の点からして、爆弾を搭載することは、「宣戦布告」も同然であり、国家として自殺行為だ。国家の自殺を狙っているのでない限り、そんな馬鹿げたことをするはずがない。
ついでだが、仮に「発射されたミサイルには爆弾が搭載されていた」と判明した場合、(たとえ日本に命中しなくても)日本は報復として対地ミサイルで北朝鮮の各地を爆撃するべきだろう。それを公言した方がいいかもしれない。
( ※ そうしておいてこそ、ミサイルへの爆弾の搭載を確実に阻止できる。)
こういう「報復」こそが最も有効なのだ。一方、「避難訓練」とか「迎撃ミサイル」とかは、ほとんど無効である。
【 関連項目 】
ミサイルが来たときのために避難訓練をする……という事例が秋田県であった。これについては、前に批判した。「頭隠して尻隠さず」というふうに。
→ 北朝鮮ミサイルの避難訓練
【 関連サイト 】
「避難所へ避難する」というのは、上記リンクからもわかるように、政府の方針だった。
しかし最近では、少し方針が変わってきたようだ。政府広報の最新版では、「避難所へ避難せよ」という誘導はなくなっている。「頑丈な建物または地下室へ」というふうになっている。これは、いくらか妥当だ。(推奨はしない。)
日本に着弾するわけでもないミサイルのために、いちいち避難行動を取っていたら、その避難行動による経済的損失の方が、着弾の被害よりも高額になる。たとえば、電車をいちいち停めていたら、それによる損失はすごく高額になる。
むしろ、何もしないでほったらかしておくのが最善である。(前にも述べたとおり。)
【 追記 】
早朝の警報に、「こんなので起こすな」とホリエモンが文句を言っていた。
→ http://j.mp/2wmUsFB
こういう態度が正しい。
そこで、こういう馬鹿げた警報を避ける方法がある。格安スマホを使うことだ。格安スマホなら、Jアラートを鳴らさずに済む。(就寝中に起こされない。)
→ Jアラート 格安スマホで受信できず | NHKニュース
陸に落としたら首領様に死刑にされるだろう
液体燃料は劇薬だから落ちたら触るなくらいは放送しておけ
戦争の本質は騙し合いなのも事実だと思います
常識とか倫理とか伝統とか理屈とかは、国と国のあいだでは通用しないと考えるのがむしろ防衛的には常識だと思います
もちろん、情報収集によって爆弾が搭載されていないことが確実に分かっているなら別ですが、
それでも100%でないなら、備えておいても悪くはないと思います
可能な限り、主導権は敵ではなく、己が握るべきだと思います
ホリエモンに関しては、Jアラートがうるさいのは同意ですが、そんなに神経質なら事前に把握しておけよと思いました
宿泊だって一種の契約なんだから、気に入らなければ別のホテルにしたり、家を購入したりすればいいだけです
スマホに関してはオフにすればいいだけだし
いつも他人を情報弱者と馬鹿にするわりに、自分は事が起きてから騒ぐ
というのはいかがなものか、と思いました
希望的観測じゃなくて、100%に近い強い推定です。
> 戦争の本質は騙し合い
戦争ならそうですけど、まだ戦争にはなっていない。
本文中にも書いてあるが、爆弾を搭載したら、その時点で戦争開始ですから、日米は北朝鮮を攻撃するべき。
逆に言えば、北朝鮮は今のところ戦争を始めていません。つまり、爆弾を搭載していません。
真実は論理でわかることだ、という話。
戦争が始まってもいないのに、「戦争が始まった」(爆弾が搭載された)と勘違いすることはやめましょう、という話。
あなたは視野が広いのでしょう、物事をマクロで捉え、爆弾が打ち込まれたら初めて対処しましょうと考える
私はミクロで考え、その最初の一撃で死なないためにはどうすればいいだろうと考える
自分が死ぬ側にいるか、生き残る側にいるかの違い
まぁ軌道を見れば北朝鮮は十分気を遣ってるし、逃げる必要など全くありませんよね。
単なる政治パフォーマンス。(バカげてますが)
Jアラートは安倍政権のパフォーマンス。
パフォーマンスに踊らされないようにしなくちゃですね。
合理的に判断すれば、爆弾付きミサイルなど、仮に本番ではなく実験だとしても打ち込まないでしょう
しかし人間は、特に集団は、常に合理的に判断するか、という問題があります
端的に言えば、北朝鮮のリーダーを、その側近たちを、合理的な人間だと信用していいのか、という問題です
そういえば経済学でも似たような話を聞いたことがあります、
従来の経済学は、個々人を、自分の利益のための最善の行動を取る人物である、と仮定して理論を作ってきたが、
現実世界ではそうとは限らない、という話です
逃げる暇がない。
逃げる場所がない。
どこに着弾するのかわからないんだから。
どうしても心配な人は、
シェルターを用意しておくしかありませんね。