2017年08月26日

◆ 反則者の誤認を防ぐには?

 サッカーで反則者を誤認する(人違いをする)例があった。これを防ぐにはどうすればいいか?

 ──

 新聞記事を引用しよう。
 Jリーグ25年目のシーズンで2例目となる不幸な出来事が起きた。16日のJ2町田―名古屋の後半44分、反則に関わっていない選手にレッドカードが示されたのだ。
 人違いの退場で誰もが傷ついた。家本主審は「世紀の大誤審」とバッシングされ、実際に反則をした町田のゲームキャプテン深津は、自分の代わりにピッチを出ていくチームメートを売ったと非難の的となった。
 名古屋の選手がこぼれ球を拾ってGKと1対1になる場面で、深津は接触して相手を倒した。反則の見極めも、得点機会の阻止で一発退場というルールの適用も、主審の対応は適切だった。
 (主審は)カードを示した時点で「誰が反則したか」が頭から飛んでいた。選手に「誰なの?」と尋ねたが、「審判が決めることだ」と協力を得られなかったという。
 映像で確認すると、反則の笛から退場者を誤って特定するまでの約3分半の間に、主審とゲームキャプテンは何度も言葉を交わしている。
( → (Side Change)朝日新聞 2017-08-26

 着色部で示されているように、選手の側が主審の質問に答えなかったことが主な理由だ。どうして答えなかったかというと、「名前を告げると、仲間を売ることになる」と思ったからだろう。その誰かを守りたいと思う。だが、そのせいで、別に人が犠牲になる。
 こういう惨事を防ぐには、どうすればいいか? 

 ──

 ここで困ったときの Openブログ。回答を示そう……と思ったが、これは「頭の体操」になるので、まずは自分で考えてみてほしい。

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  自分でじっくり考えたら……





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 審判 「反則したのは誰?」
 選手 「それは審判が決めることです」
 審判 「わかった。じゃ、おまえだ」



( ※ このあと選手は反省して、答える。そのとき、正直に答えてもいいし、嘘を答えてもいい。審判はそれをそのまま信じればいい。その後の責任は、証言した側にある。)
( ※ 審判は念のため、複数の選手に確認するとよい。)








 [ 付記1 ]
 実は、この問題は、本質的にはどうでもいいことだ。どの選手が退場になろうと、それは該当チームの内部の問題であるにすぎないからだ。相手チームにとっては、特に有利にも不利にもならない。チームを間違えたり、得点を間違えたりしたら、相手チームが困るが、そういうことではない。
 これで困るのは、同じチーム内の別選手であるから、あくまでチーム内の配分の問題であるにすぎない。チームの総和は変わらない。
 人違いで、損した人と得した人がいる。ここで、得した人は、損した人に、負い目が生じる。「申し訳なかった」と思う。そういうことがあるのだから、本来ならば、正直に申告した方がいいのだ。
 反則を他人になすりつけた人も、審判の質問に正直に答えなかった選手も、あとで後悔しているはずだ。したがってチームとしては、「正直に語れ」という方針を出すのが妥当だろう。
 今回は、正直に語らなかったチームがある。そのチームでは、選手間でギクシャクした雰囲気が形成された。そのチームだけが内部的事情で損をした。
 嘘つきは損をする、という教訓となる。

 [ 付記2 ]
 出場停止の処分はのちに取り消されたが、公式記録はそのまま残った。
posted by 管理人 at 09:32| Comment(5) | 一般(雑学)4 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
チームの問題でもあるが選手個人の問題でもあるでしょう。会社員と違って雇用の保証はない以上、個人のパフォーマンスを発揮する機会を奪われることは選手個人にとって重大な問題です。

大相撲なら勝負審判や溜まりにいる力士が行司の判定に意見を述べる権利がありますが、サッカーでそういう規定がありますか?

ぱっと公認競技規則を見たかぎりではそういう規定はないようですよ。

ならば、選手に聞いて判定するというのは規則違反でしょう。もし違反選手を選手は同定できないのなら笛を吹くべきではないです。

もちろんカメラによる判定などハイテク技術を導入していくことはよいことだと思います。そうした方向に進むべきで、選手に責任を負わせるは筋違いもいいところです。
Posted by とおりがかり at 2017年08月26日 14:17
>もし違反選手を選手は同定できないのなら笛を吹くべきではないです。

もし違反選手を審判は同定できないのなら笛を吹くべきではないです。

の誤りです。
Posted by とおりがかり at 2017年08月26日 14:18
> 個人のパフォーマンスを発揮する機会を奪われることは選手個人にとって重大な問題です。

 それは審判のせいではなく、偽証した( or 自白しなかった)犯人のせい。恨むなら、罪を免れた犯人を恨めばいい。「あいつのせいだ!」と。


> もし違反選手を審判は同定できないのなら笛を吹くべきではないです。

 そうすると、勝敗がひっくり返って、1個人ではなくチーム全体の大問題となってしまいますよ。問題が大幅に拡大してしまう。

 例。 誤審で勝敗がひっくり返った例。
   https://www.nikkansports.com/soccer/japan/news/1874289.html
Posted by 管理人 at 2017年08月26日 17:28
イタリアやドイツでも今期からビデオ判定が始まりましたが、日本でも導入すれば解決ですね

退場者を聞かれたとき、複数の選手が、ばらばらの選手を答えたらどうしましょう?
Posted by paddington at 2017年08月28日 23:25
 笛を吹いて試合を中断した後、違反者がわかってから、カードを提示すればよかったと思います。
 審判は、違反があったことをはっきり見ていても、だれが違反したのかを確認できなかったわけです。
 選手全員に聞いたり、両チームのコーチやベンチの選手に聞いたりし、それでもわからなかったら、観客に聞いたり、とにかく聞きまくって、何分でも何十分でも調べてから、カードを出すべきだと思います。

 試合の迅速な進行は大事ですが、それよりも違反者を特定してカードを出すほうがより大事だと思います。

 ルールでは、何分で再開しないといけないとかはないと思います。観客が騒いだとしても、両チームの選手やコーチが騒いでも、毅然とした態度で、違反者が名乗り出るか、あいつがやったと指摘があるまで、聞き続け、待ち続けるわけです。
 迅速な試合進行が妨げられたので、その点に関しては審判が批判されるのは仕方ないですが。

 今後は、迅速な試合進行のためにも、カメラによる録画映像の確認などの制度が望まれると思います。
Posted by ishi at 2017年08月30日 10:21
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