2017年08月22日

◆ 東芝の再建は?

 混迷状態の東芝を再建するには、どうしたらいいだろうか?

 ──

 東芝メモリの売却が進まないまま、東芝の状況が混迷している。下記の報道の通り。
  → 東芝の半導体事業売却交渉が失速
  → 東芝は濃霧がかかったまま
  → 東芝、迫る上場廃止 半導体子会社売却は八方ふさがり 危機回避の“ウルトラC”浮上!?

 ざっと見て、問題点は、次の三点がある。
  ・ 原発事業の債務の問題。(ウエスチングハウス)
  ・ 東芝メモリの売却益の問題。
  ・ 不正経理などの経営の問題。

 では、東芝を再建するには、どうしたらいいか? 
 私の考えを述べよう。

 ──

 (1) 事業の分離

 各部門の事業を分離するべきだ。分離したあとで、それらの事業会社を、持株会社の下にぶらさげる。(持株会社が株式を所有する子会社とする。)

 (2) 債務・債権の統合

 このあと、債務・債権は、この持株会社に統合すればいい。

 (3) 事業会社の売却

 事業会社については、「東芝メモリを売却する」ことにすれば、現状と大差ない。
 しかし私の推奨は、「東芝メモリを売却しないで、かわりに他の事業会社を売却すること」だ。前にも述べたとおり。
  → 東芝は本体を売却せよ: Open ブログ
 この方式ならば、東芝メモリは売却されないので、WD との裁判紛争を避けられる。
 余裕資金がないからといって、東芝メモリを売却するのは、お薦めできない。かわりに他の部門を売却すればいい。
( ※ それで金が不足して、上場廃止になるとしても、やむをえない。どちらかと言えば、産業再生機構に金を出してもらう方がいいかも。東芝の原発部門が倒産すると、国家の大問題となるからだ。)

 (4) 原発事業の売却・統合

 原発事業は、売却するべきだ。具体的には、三菱・日立・東芝の三者が合体するべきだ。前にも述べたとおり。
  → 東芝は本体を売却せよ: Open ブログ

 なお、原発部門には、隠れた赤字があとから出てくる恐れがある。その分、引き受ける会社が躊躇する。そこで、その恐れをなくすために、「将来発生する新規損失については、持株会社が債務保証する」というふうにすればいい。これは当然だろう。そうしないと、話が進まない。また、そうしないと、法律違反になりそうだ。
( ※ 同様のことが容易に認められると、債務放棄の詐欺が続出するから、容易に認められるはずがない。債権者保護のための法律があるはずだ。たぶん。)



 【 関連サイト 】

 (1) 記事
 → 東芝社長「聖域なき事業売却検討」 米WH破産法申請 :日本経済新聞

 (2) 動画



posted by 管理人 at 23:30| Comment(5) | コンピュータ_04 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
おっしゃる通りで、残すべきは儲かる事業であり儲からない事業を分離すべきですよね。
ここであえて今の東芝の選択が合理的であるとすると、今は良くてもメモリ事業は結局サムスンなどの外国会社に負けると考えていて、だったら高く売れる今のうちに売るということが考えられます。
更に穿った見方をすると、なぜ原発事業を残すかというと国からの陰に陽にの援助が受けられることが陰で約束されているとか…
Posted by daimong at 2017年08月24日 21:43
メモリー事業は装置産業なので四日市工場のNAND-Flashもそのうち終焉を迎えます。なので今が売り時でしょう。
ReRAMやFeRAMに置き換わるまでが勝負です。というのは半導体関係者ならみなさんわかってらっしゃると思います。
Posted by 京都の人 at 2017年08月24日 22:58
> 今が売り時でしょう。
 
なるほど、と思ったが、……
それはよその会社に売る場合の話でしょう。たとえば、鴻海やサムスンに売る場合。

一方、今回はファンドに売るから、東芝メモリそれ自体は他社には売られない。単に株式を売るだけだ。株式市場で売るのと大差ない。

したがって今後の経営はほとんど変わらないでしょう。投資資金をうまく融資してもらえる、というぐらいのメリットしかないみたい。

> ReRAMやFeRAMに置き換わる

FeRAM の研究は東芝が頑張っているので、この点は特に影響を持たなさそう。不確定要因が大きくなるという程度。

これまでの例からすると、目標がわかっている技術開発競争は、たいてい、ドングリの背比べだ。明白な優劣は付かない。

明白な優劣が付くのは、根本方針が違っている場合。目標が異なっている場合。
 例: 半導体露光装置で、キヤノン・ニコンが敗北。
Posted by 管理人 at 2017年08月25日 18:34
> FeRAM の研究は東芝が頑張っている
メモリー事業を売り払ったら(四日市工場FeRAMの研究者や技術開発陣はどこで量産試作をするのか?と思ったら東芝デバイス&ストレージがあるんですね。なるほど。ならば四日市はとっととどこかに買い取ってもらった方がいいかもしれません。
Posted by 京都の人 at 2017年08月26日 01:46
 参考記事
 「東芝の半導体事業トップ、「2020年までは3次元NAND、その後は3次元ReRAM」」
  http://techon.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20140930/379541/
Posted by 管理人 at 2017年08月26日 07:29
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

  ※ コメントが掲載されるまで、時間がかかることがあります。

過去ログ