2017年07月31日

◆ 顔認証を突破するには?

 顔認証が進んでいるが、これを突破するような脆弱性を考える。

 ──

 顔認証が進んでいる。犯罪調査では前から使われていたようだが、イベント会場の入場の入口でも使われたりするようだ。NEC が世界でトップの技術水準らしい。
  → 顔認証「ブラックリストの人、瞬時に」 NEC開発強化:朝日新聞

 このほか、パソコンのログインでも使われるようになった。ログイン画面にいつのまにか「顔認証」のアイコンが出現するので、気づいた人もいるだろう。

 ──

 そこで疑問となるのは、こうだ。
 「顔写真で顔認証を突破できるのでは?」

 これについてざっと調べたところ、「対策済み」とわかった。
  ・ 赤外線カメラを使うので、写真ではパスしない。
  ・ 3D認識をするので、写真ではパスしない。


 ──

 さらに論じよう。

 (1) 赤外線

 赤外線カメラを使うのは、一理ある。温度差のない紙の写真では、突破しにくいからだ。
 とはいえ、これは確実ではない。というのは、赤外線カメラで撮影した写真を使う、という手もあるからだ。
 さらに言えば、紙の写真ではなく、液晶ディスプレイを使うと、突破されてしまうだろう。液晶ディスプレイは自ら熱を出して発光するので、そこに現れた画像は、赤外線カメラの写真とほとんど同様になる。

 (2) 3D認識

 3D認識を使うのは、一理ある。平面状の紙の写真では、突破しにくいからだ。とはいえ、3D認識をする方法が問題だ。

 (i)カメラが一つしかない場合(単眼カメラの場合)には、顔の像をゆらゆらと動かして、少しズレた画像をたくさん得ることで、時間的に3D認識することになる。( ※ 平面状の紙の写真では、1種類の画像しかないので、ここを突破できないが。)
 とはいえ、この方式は、液晶ディスプレイを使うと、突破されてしまうだろう。液晶ディスプレイは、顔の動画を表示できるからだ。ゆらゆらと動く顔の動画を液晶に表示すれば、ここを突破できてしまう。

 (ii)カメラが二つある場合(ステレオカメラの場合)には、一瞬にして立体認識ができる。だから、突破されないためには、ステレオカメラ方式が必須だろう。
 とはいえ、そのためには、カメラが二つ必要だ。コストが高くなる。自動車みたいに高額の商品ならば、カメラ代などはたいして意味がないが、スマホやノートパソコンだと、カメラ代はかなり大きな比率をもつ。高性能カメラを二つ用意するというのは、コスト的に大変だ。
 ただし、対処の策もなくはない。
  ・ 二つのうち一つは、安価なカメラで済ませる。
   (ステレオカメラは同一のものを二つ使うのが原則だが。
    この原則を破ると、あとが大変だ。)
  ・ 高価なカメラを二つ用意するが、高機能を売りにする。
   「3D写真を撮影できる」「VR動画を自作できる」 
   というふうに。

 《 加筆 》

 コメント欄で指摘されたが、スマホではカメラは前面と背面にあり、すでに二つある。前面(自分を映すため)は、解像度が低くて、安価なカメラなので、二つ付けることも可能だろう。

 ──

 ともあれ、顔認証には、技術的に興味深い点がいくつかある。そういう話を、ここで示した。(私の考えたことを含む。)

 本項では、特に「ああしろ、こうしろ」という提案はないが、あちこちに問題点があることは、読者にも理解していただけたと思う。
 朝日の記事では、「顔認証の技術で素晴らしい社会」というふうな話があるが、現場では、いろいろと苦労が絶えないだろう。
 


 【 関連サイト 】

 次の話題もある。
  → 次期iPhoneはTouch IDの代わりに3D顔認証機能を搭載かと報じられる

  → レンジスキャナ - Google 検索
   ※ 3D認識のためのスキャナー。
     レーザー式のレーザースキャナのことかな。
 


 動画 (顔認証・顔認識)









posted by 管理人 at 23:20| Comment(2) | コンピュータ_04 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
>スマホやノートパソコンだと、カメラ代はかなり大きな比率をもつ。

一万円強のタブレットでも2個のカメラを内臓している今日、カメラ部分より画像データの高速処理に関わるプロセッサ部がボトルネックになるような気がします。まぁ、それとて時間の問題かと思いますが。
Posted by 作業員 at 2017年07月31日 23:55
> 2個のカメラを内臓している

 そうでしたね。撮影用と、自分用とは、別のカメラだ。
 ならば自分用だけ、安物を2台使うという手もある。

 ちょっと考えが足りなかったな。私はスマホのことはよくわかっていないね。
Posted by 管理人 at 2017年08月01日 00:06
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