2017年07月02日

◆ 太陽フレアと火星移住

 太陽表面の大爆発である太陽フレアと、火星移住について、関連させた話。

 ──

 まずは、太陽フレア(太陽表面の大爆発)の話。



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 太陽フレアのうちでも特に巨大な「スーパーフレア」が、長期的には起こる可能性がある……という記事があった。
 《 スーパーフレアの襲来 電2017-07-02子機器を破壊、世界的大停電も 》
 そのエネルギーは水爆の10万個〜1億個分。規模と頻度は反比例し、小さいフレアは日に3回ほど起きるが、大きなものはめったにない。
 スーパーフレアが起きた恒星の比率から発生頻度を割り出すと、知られている最大級のフレアと比べて、100倍の規模は800年に1回、1千倍が5千年に1回起きる計算になった。
( → 朝日新聞 

 まれに大きな危険が発生するが、普段は大丈夫だ。というのは、次のことがあるからだ。(同じ記事)
 地球は「地磁気」という磁場に覆われ、太陽や遠い宇宙からの放射線から守られている。この範囲を「磁気圏」と呼ぶ。

 では、地球以外では、どうか? 調べると、こうだった。
 木星は(金属水素のせいで)地球よりもずっと大きな磁気があるそうだ。
 火星は(核が早く冷えてたので核の流動が 起こらないせいで)磁気がないそうだ。
  →  天体(月、火星、他の恒星など)の地磁気の値はどうなっているのですか?

 朝日の記事によれば、磁気があるので、地球は守られている。では、磁気のない惑星ではどうなるのか? 

 ──

 ここで思うのが、火星移住計画だ。磁気がなければ、宇宙線にさらされるので、移住はとうてい不可能なはずだ。
 なのに、「移住すべき」という見解が話題になったりする。
  → 天才物理学者ホーキング博士が「人類は月に行き別の惑星を目指すべき」と語る
 一部抜粋すると、次の通り。
 ホーキング博士が宇宙への進出を進言する理由が、まさにその「気候変動」や、地球資源の枯渇によって危機的状況を迎えている点にあるとのこと。「人類は地球上のスペースを使い果たそうとしており、ここから先は違う世界へと進むしかありません。太陽系とは別の恒星系を目指すべき時です。宇宙へと拡がっていくことこそが、人類が自分自身から助かる唯一の道です。私は、人類は地球から出ていくべきだと確信しています」と、地球以外の住み家を見つけることの重要性を語っています。

 これは論理的におかしい。
 (1) 気候変動が理由なら、45億年の地球の歴史のなかでは、まったく無視できる程度だ。時間的にも、規模的にも。
 また、この程度の気候変動に比べて、その1億倍も変動している他惑星に移住するなんて、論理的に狂気の沙汰だ。「10円を失う危険があるから、それを避けるためのプランに1兆円を費やします」というのも同然だ。
 (2) 人類が原因となる変動であれば、人類の人口を抑制すればいいだけのことだ。現在の半分ぐらいの人口なら、何も問題がないはずだ。

 というわけで、ホーキング博士の「妄想」は、取るに足りないものだ。
 それでも、そういう原理とは別の視点で、火星移住計画を考えてみよう。
 すると、冒頭の「宇宙線」という問題があるとわかる。
 この問題は、次のページでも指摘されている。
  → 火星への旅が危険にあふれていることを示す7つの理由とは?

 一方で、この問題を解決する方法も記されている。宇宙空間に人工的な磁場を形成することで、太陽フレアを阻止するのだ。十分に実用的だという。
  → 人工磁場で太陽風防ぎ、火星を居住可能に:NASAが新計画を提案
  → 宇宙船を使って火星のまわりに「磁場シールド」を作り出して火星を地球のように住みやすい環境に変える方法

 後者の記事には、次の動画が掲載されている。興味深い。





 とはいえ、技術的には可能な範囲にあるとしても、猛烈にコストがかかるし、実際に開発済みというわけでもない。
 それにもかかわらず、火星移住計画は進行中だという。
  → 火星移住計画がわりとリアルに進んでいる件について
  → マーズワンの火星移住計画は2025年に4人?プロジェクトの評判が?

 ──

 以上をおおざっぱにまとめれば、こうなる。
 「火星移住計画は、宇宙線などの問題から、実現は危険かつ困難だが、現実には計画がどんどん進んでいる」

 これはつまり、「詐欺だ」ということだろう。「できもしないことを、できると称して、莫大な金を集める」ということだからだ。
 そこで、「詐欺だ」という指摘はすでにある。本サイトでも前に詳細に論じた。
  → 火星移住は不可能: Open ブログ (2015年03月18日)

 このように、問題を指摘しているサイトは、けっこうある。たとえば、これ。
  → 火星移住プロジェクトが現実的に困難な8つの不都合な理由
 にもかかわらず、このインチキ計画は、私が指摘してから2年以上たっても、継続されている。この計画が、本当の詐欺計画ならば、単に金を失うだけで済むのだが、もしかしたら、本当にロケットで飛び出す人が出るかもしれない。
 その場合、火星に移住することはできても、数年後には、大量の宇宙線のせいで、DNA を損傷する。そうなると、体のあちこちに癌が発生して、死んでしまいそうだ。それは、福島の放射線の被爆死よりも、もっとひどいありさまかもしれない。
 また、スーパーフレアが起これば、即死してしまう可能性もある。
 
 現状では、けっこう滅茶苦茶な計画が進んでいるとわかる。
 その一方で、ホーキング博士が、それを推奨するのも同然みたいな見解を発表したりする。
 
 人類は、地球環境の悪化で滅びることはなくとも、宇宙に飛び出して、自ら自殺することはありそうだ。「地球環境の悪化が怖い、怖い」と恐れたあげく、見えぬ影におびえて、自分で自殺するハメになるわけだ。
 
  ( ※ 最後部分は、冗談・皮肉です。真に受けないように。)




 【 関連サイト 】
 スーパーフレアの発生頻度については、朝日のサイト(無料版)では見えないが、原典に当たる京都大学の公開情報で、詳しい情報を得られる。
  → スーパーフレアはやはり太陽で起こる可能性がある - 京大などが発表
  → 京都大の公式ページ
  → 京都大の詳細 PDF
  
posted by 管理人 at 10:39| Comment(1) | 物理・天文 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
かつて地球に降り立った火星人の子孫達が、故郷に帰りたい一念から計画を推進しているのでは?くらいの冗談に思ってしまいます。
Posted by backheat at 2017年07月03日 12:13
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