2017年06月30日

◆ 工事用トイレの災害転用

 工事現場の作業員用のトイレが普及している。これを災害用に転用するといい。

 ──

 もともとのテーマは「地震などの災害時にはトイレが重要だ」ということだ。前に話題にした。
 《 地震で必要なのは食料よりも トイレ 》
 地震のときにはトイレが問題となりそうだ。食料と水ばかりが重視されているが、入るものだけでなく出るものも大切だ。このことを忘れると、大変なことになる。  (^^);

 人々はトイレというものを甘く見過ぎている。というか、考えまいとしている。しかしそれは、文明人の発想ではない。文明人というものは、トイレの衛生について十分に考慮する必要があるのだ。
( → Open ブログ


kasetsu_toilet3.gif


 さて。
 これと関連するが、新たに次の報道が出た。
 《 工事現場の仮設トイレが快適に 》
 あまり清潔なイメージがない建設現場の仮設トイレ。いま、打って変わってキレイになり始めているという。なぜなのか。
 「なんといっても、男女別なんです」
 仮設女子トイレのドアを開けると、芳香剤のバラの香りが漂う。身だしなみをチェックできるように大きな姿見も据え付けられている。奥に並ぶ個室をのぞくと、すべて温水洗浄便座の洋式。
 「トイレがきれいでないと今や女性はおろか若い男性も来てくれない。トイレ環境の改善は業界にとって待ったなしの課題だ」
 
 工事現場のトイレ環境が良くなると、一般市民にもメリットがあるという。災害時の仮設トイレも使いやすくなるからだ。
 「建設現場に洋式が広がれば、在庫も洋式が増え、災害時に供給するトイレも洋式が増える」と話す。建設業界の意識の高まりもあり、昨年の熊本地震では、500基すべてを洋式にできた。この半年ほどで洋式の出荷量は5倍ほどに増え……
( → 朝日新聞 2017-06-29

 和式が主流だった工事用トイレが、洋式が主流になり、台数も増える。だから災害時にも役立つ……というわけだ。
 なるほど。

 ──

 ただし、それとは別に、私は次のことを提案したい。
 「工事現場用のトイレを、もともと多めに用意しておく。そして、いざ災害が起こったら、各地にある工事現場用トイレを、災害地に転用する」


 これは、うまい案だと思ったが、ちょっと難点があるかもしれない。次のことだ。
 「使用中のトイレだと、汚物が溜まっているので、そのままだと移設できない」

 しかし、これは技術によって解決可能だろう。こうだ。
 「汚物用のタンクを、分離できるようにする。使用中のタンクはいったん外して(その場に残しておいて)、新たな未使用タンク(または洗浄済みのタンク)を、追加する」

 こうすれば、汚物は取り残されるので、移転が可能となるはずだ。

 これをもって提案とする。



 [ 付記1 ]
 手順の詳細としては、次の2点を考慮する必要がある。

 (1) 代替用タンク

 未使用(または洗浄済み)の「代替用タンク」を、あらかじめ大量に用意しておく必要がある。使用中のタンクをいちいち洗ってから送付するのでは、間に合わないからだ。また、送られた方も、いやがる。
 この点、予算を確保しておく必要がある。

 (2) システム

 トイレを被災地に移転するのには、各地の工事現場が自発的にやるのでは、大混乱となる。
 そこで、全国的にコントロールするシステムが必要だ。専用の公的組織を、あらかじめ設置しておくべきだ。(そのときになってから、あわてて組織を作るのでは、間に合わない。)
 いざとなったら、それを稼働させるだけだ。各地の災害用トイレについて、「そのうち1台を、予備タンクに切り替えて、被災地に送る」と通知する。また、送るためのトラックは、各地にあるものを集配するシステムを用意する。

 [ 付記2 ]
 被災地でトイレが必要となるのは、被災地では水が出なくなることが大きな要因だ。とすると、他の対策方法もある。こうだ。
 「被災地では、水が止まったときに、トイレ用の水を用意する」
 これは、川や池やプールの水と、消防用のポンプで、まかなえるかもしれない。
 ただし、普通の水道に、川の水を入れるわけには行かないから、ちょっと問題があるかも。別経路をホースなどで用意する必要があるかも。……どっちみち、水道が復旧するまでだが。
 
posted by 管理人 at 19:42| Comment(3) |  地震・自然災害 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
各地の工事現場で使っている建設機械もトイレもプレハブ事務所も、たいていは「建機レンタル」の会社からの借り物です。
そして、各地の建機レンタル会社や業界団体は、各自治体や自衛隊などと災害時の供給に関する協定を締結しています。

災害時は、トイレに限らず、テントや風呂や復旧のための重機など様々なモノが必要になります。それらを業界で調整して手配・供給できるようになってきています。

その点では、管理人様のご指摘の内容は実現しつつあります。
あとは、既に別記事でご提案されたように、国として専門の常設組織を設置したら良いですね。
Posted by けろ at 2017年07月01日 01:36
> 各地の建機レンタル会社や業界団体は、各自治体や自衛隊などと災害時の供給に関する協定を締結しています。

 それは、未使用の在庫の分ですよね? その分なら、当然でしょう。
 私は、使用中の分の話をしています。これは、トイレの所有者(レンタル業者)の許可を得るだけではダメで、トイレの使用者の許可を得る必要があります。
 また、交換用のタンクを常備する必要があります。

 未使用の在庫の分だけでは、量的に足りなくなると思えるので、使用中の分も繰り出すようにしよう……という話です。
 換言すれば、そうなることを目的として、使用中になる総量を増やすように補助金を出そう、という話です。(万一の場合における転用を前提として補助金を出す。)
Posted by 管理人 at 2017年07月01日 06:07
東日本の時は和式でした。この仮設トイレの問題は、汚物を取り換えるタイミングが悪すぎて、使えるトイレがいつも3割程度。食事の配送もままならないときに仮設トイレの汚物の搬送に、人も、金も回らないということでしょうか。水は、北上川上流から0.5トンタンクが使用されていました。仙台近辺の市の災害ボランティアセンターでの3月末状態です。
 下水復旧は最後です。
Posted by 30年前は現役 at 2017年07月02日 16:26
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