2017年06月29日

◆ クラウンパトカーとバニラエア

 クラウンのパトカーが多いが、高級車すぎるのでは? これと(格安の)バニラエアの問題を からめて論じる。

 ──

 クラウンのパトカーが多い。


crownpato.jpg


 しかしクラウンでは、高級車すぎて、もったいないという気がする。……そう思っていたところ、意外な情報を得た。雑誌ベストカーの最新号だ。



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 記事によると、クラウンパトカーには、2.5L の中級車と、3.5L の高級車(高性能車)の双方がある。後者は 340万円ぐらいだという。市販車価格は 541万円 であるのに比べて、圧倒的に安い。では、どうしてか? 
 記事によれば、装備をすごい廉価版に落としているそうだ。たとえば、ホイールを格安品にするほか、シートはビニールシートだという。(絶句!)
 普通はこんな特注品は受注しないのだが、全国規模で何百台もまとめて発注するので、特注品を購入できたそうだ。
 
 ともあれ、これで「クラウンが多い」ことの謎は解明された。あれは、高級ふうに見えても、決してぜいたくではないのだ。ビニールシートだしね。

 ──

 さて。これで思い浮かべるのは、バニラエアの搭乗拒否問題前項)だ。ここで、次のような意見があった。
 「格安航空会社は、徹底的にコストダウンして格安を実現するのだから、身障者対策のコストを削るのもやむを得ない。そういうのに不満な身障者は、格安航空会社を利用せず、他の航空会社の(高価な)チケットを購入するべきだ」

 これは妥当だろうか? 

 ──

 ここで、クラウンパトカーの方針を見よう。
 「ぜいたくな装備品は徹底的に削るが、自動車としての基本性能は削っていない。エンジンもサスペンションも標準のままだ」


 つまり、削ってもいいものは削るが、必要不可欠なものは削らない、ということだ。

 これを格安航空会社に当てはめれば、こうなる。
 「機内食や、シート装備や、ラウンジの装備など、削ってもいいものは削るが、運航や安全性については削らない」


 では、身障者対策はどうか? これは、社会の一員として、きちんと対策をするのが必要である。「 JAL や ANA はきちんと対応するが、格安航空会社は対応しないでいい」ということにはならない。この部分は、「ぜいたくだから削ってもいい」という部分ではないからだ。
 つまり、「機内食の高級さ」というのは、客が自分の好みで削ってもいいのだが、「身障者に対する社会的責任」というのは、客が自分の好みで削ってもいいのではない
 格安航空会社の客といえども、社会の構成員の一因としての義務は免れないのだ。それは、「格安航空会社の利用者ならば、納税を免れる」ということにはならないのと、同様である。

 こんなことは当たり前のことなのだが、世の中には「ケチ」というものがいる。単にコストを削って節約するだけでなく、義務としての納税などを免れようとする。……こういう連中はもはや、反社会的とすら言える。

 バニラエアの問題を見ていると、今の社会には(常識の欠落した)ケチが多すぎる、とわかる。「貧すれば鈍する」ということかもね。



 【 関連サイト 】

 (1) 2.5L 車

  → 最新 210系クラウンパトカーの値段
 これによると、2.5L 車の価格は、2,759,000円だという。(674台をまとめて購入)
 装備についての画像もいろいろある。

 (2) 3.5L アスリート



posted by 管理人 at 19:39| Comment(6) | 自動車・交通 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
パトカーの話ですが、装備を廉価にしてでもクラウンにする理由が判りません。カローラならさらに予算低減が可能では?
Posted by 作業員 at 2017年06月29日 21:55
 パトカーでバリケードをつくることがあるので、軽いと、吹っ飛んでしまうのでしょう。
 あと、カローラだと、高速道でスピードが出ない。3.5L は 315馬力も出るので、高速道路の高速車として働きます。
 一般道路は、279万円の 2.5L の方です。

 私が思うに、警官はガタイの大きい人が多いので、カローラだと後ろには二人しか乗れない。4人乗りのカローラより5人乗りのクラウンの方がいい、ということかも。

 なお、調べてみたら、カローラのパトカーも少しはあるようだ。
  http://policecar.nomaki.jp/corolla.html
 
 一方で、クラウンパトカーは激安だ、という情報もあった。
  https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1470815504

 ただ、FF ならともかく、FR だと、今ではクラウンぐらいしか残っていない。日産のはパトカーには不向きなものばかりだし。
 カローラではカーチェイスができないので、カーチェイスができる高性能車となると、クラウンぐらいしかないのかも。
 あんまり安物だと、馬鹿にされるし、追跡を逃れようとして暴走する自動車が増えそうだから、今ぐらいの値段なら、許容範囲だと思えます。

 実は、「クラウンなんかに 500〜600万円も出すくらいなら、中古の GTR にする方がいいのに」と思ったこともあった。
 しかし、300万円前後で廉価版が買えるのならば、事情は一変する。330万円で 315馬力なら、悪くない選択です。
 将来、日産スカイラインの新型が 400馬力になりそうなので、そっちも期待がもてそうだが、これはサイズがデカすぎるだろうし、値段も高くなりそうなので、まず無理か。

 ※ 中古の GTR は、実は、人気がありすぎて、すごく高い。中古でも、なかなか手が届きそうにない。さらに、維持費が猛烈にかかるらしい。タイヤは加速のせいですぐにすり減る。
Posted by 管理人 at 2017年06月29日 22:18
リンク先を見たのですがクラウン、パトカー仕様が1台・・・約150万円程度って...

事実ならそれはそれで問題があるような。
Posted by 作業員 at 2017年06月29日 22:34
大阪じゃより安いレガシィのパトカーが跋扈してます。
http://www.fbijobs.net/police/H25/legacy_patcar
Posted by 京都の人 at 2017年06月29日 23:05
車の製造原価なんぞクラウンでも数十万円でしょう。営業が必要なく一定数量で同一仕様の契約ができるなら150万円でも十分うまみがある商売。
Posted by ななし at 2017年06月29日 23:06
管理人さんも指摘したとおり、被疑者を護送する際を考慮して後席3人乗りが条件となります。

あえてFRに拘る必要があるのか、ミニバンでもいいんじゃないか?といった疑問は残りますが。
ヴェルファイアとかちょっと驚きの走行性能だし、カーチェイスにも対応できそうです。

ハッタリを効かせるという点と自動車会社のゴマスリという要素が強そうです。
本来。、型式証明とかは国土交通省所管ですが、人材交流で警察キャリアがかなり出向してきていることもあり、何かと警察庁がちょっかいを出してきます。
Posted by 通りがかり at 2017年06月30日 11:41
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