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この事故では、乗用車が空を飛んだ。(車種はマツダのデミオ。)
NHKニュースの転載
では、どうして乗用車は空を飛んだのか? これが謎だ。
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謎が出たら解き明かすのが Openブログ。さっそく推理してみよう。
まず、動画から得た現場写真はこれ。
縞模様が見えることから、Google マップはこれ。
つまり、高速道路のインターチェンジの箇所である。ここでは、飛んだ乗用車は、左側の脇から来て高速道路に進入しようとしていた乗用車に気づいたはずだ。
ここで、乗用車は何らかの理由で、右側の対向車線に飛び出した。動画の状況から見て、ものすごい高速(時速 150 km 以上)だったと思える。
飛び出した事情は、次のいずれかだろう。
・ 左から進入しようとした別の車と衝突した。
・ 自分でハンドルを右に切りすぎて、中央分離帯を越えた。
前者ならば、乗用車を飛ばすほどの大規模な衝突があったことになる。別の自動車も大破しているはずだ。しかし、そのような報道はない。ゆえに、この想定はありえそうにない。
後者は、有力である。乗用車が横転する感じで空を飛んだのが、ちょっと謎だが、次の想定で行けそうだ。
・ ハンドルを右に切りすぎた。
・ 車体の右隅がガードレールに接触した。
・ そこが摩擦でブレーキとなり、車体が右回転した。
・ そのまま横向きになって、ガードレールにぶつかった。
・ ガードレールを倒して、斜めになったガードレールでジャンプした。
この想定でだいたい良さそうだ。
ただし、疑問に思える点もある。次のことだ。
「車体が右回転したとしたら、動画でも右回転している状態で映っているはずなのに、実際には左回転している」
この矛盾を回避するには、次のことを想定するべきだ。
「実際には車体は左回転している。つまり、ハンドルを左に切っている」
その理由としては、次のことが想定される。
「左から来た乗用車を避けようとして、ハンドルをとっさに右に切った。だが、そうするとガードレールにぶつかりそうになった。そこで急激に左に切り直した。あまりにも急激に左に曲がり、かつ、ブレーキをかけたので、車体は急激に左回転しながら、スリップした。その状態で、ガードレールにぶつかって、ガードレールを倒しながら、ジャンプした」
これですべては説明されそうだ。
( ※ 車体全体が回転していることについては、動画をコマ送り再生することで確認できる。)
( ※ なお、車体全体が、水平方向の回転(左回転)しているだけでなく、車体全体がネジのようにスクリュー回転している点にも注目しよう。)
[ 付記 ]
バスの運転手がとっさにハンドルを切ったので、衝突の惨事を回避した、という報道がある。
《 飛んできた車、運転手「とっさの判断」 》
バスのドライブレコーダーには、衝突直前に左に急ハンドルを切って回避するバス運転手の映像が残っていた。
( → 朝日新聞 )
しかし、「回避する」というのは、誤報だろう。というのは、現実には、ちっとも回避できていないからだ。

NHKニュース
画像からわかるように、(左右の)ほぼ真ん中で衝突している。とすれば、ハンドル操作は回避になっていない。(そもそもコンマ1秒以下の時間なのだから、その短い時間にバスが左に動ける量は 10cm もないはずだ。時間的に言って、回避はあり得ない。)
ブレーキをかけたことは、回避になっているようだ。ブレーキをかけなければ、もう少し低い位置に乗用車がぶつかっただろうから、大きな被害が出た可能性がある。
[ 付記 ]
あとで気づいたが、次の情報もある。
ドライブレコーダーの記録などを見た専門家らも、前代未聞の映像に驚くとともに、乗用車がスピードを出し過ぎたことが事故の原因ではないかとの見解を示した。
「通常は運転を誤っても(制限速度の場合である)80キロ程度であれば中央分離帯にぶつかれば、走っていた車線で止まるはず。ただし、よほどスピードが出ていれば、その勢いで乗り越えることもあり得る」
県警などによると、事故現場付近の中央分離帯は盛り土のようになっており、スピードを上げた乗用車が乗り上げて、中央分離帯を飛び越えた可能性もあるという。
( → 【東名バス事故】なぜ中央分離帯を乗り越えられた?- 産経WEST )
県警によると、下り線の中央分離帯付近に高さ約70センチののり面があり、辺りには車が横滑りしたような痕があったという。県警は、何らかの原因で制御不能になった乗用車が、のり面でジャンプする形で分離帯を飛び越えたとみて調べている。
( → 読売新聞 2017-06-11 )
ガードレールではなくて、盛り土の のり面でジャンプしたらしい。あるいは、それとガードレールとの複合要因かも。
乗用車が左回転している点についての言及は、本サイト以外では見当たらないようだ。
【 追記 】
事故の状況を想像する動画が、新たに公開された。
【 追記2 】
すぐ上の動画を見た上での、私の推定は、下記の通り。
・ 現場はゆるやかな右カーブである。
・ 運転者は居眠り運転をしていた。
・ 右カーブに気づかないまま、直進していた。
・ 右カーブの地点に来て、左側のガードレールに接触。
・ 接触による減速と、衝突による反発が生じる。
・ つまり、左回転(スピンふう)と、右方向への反発。
・ 急ブレーキをかける。耐えきれずにスリップが生じる。
・ スリップのせいで、左回転のスピンが制御不能状態となる。
・ 車体は、左回転のスピンをしながら、右方向へ急速に移動。
・ 右方向にスリップしながら、タイヤ痕を残す。
・ さらに、中央分離帯を越えて、ジャンプする。
結局、空を飛んだことの主因は、スリップによる制御不能状態。
その原因は、右カーブの地点における、左側ガードレールとの接触。
そのまた原因は、居眠り運転。
これらにあわせて、次の2要因が加わった。
・ 盛り土のせいで、ジャンプする効果。
・ 右カーブのせいで、直進するだけでも右に逸脱しやすい。
《 加筆 》
書いたあとで気づいたが、警察も同様の推定をしているそうだ。
「乗用車が左側のガードレールに接触した はずみで、制御を失い、反対車線に飛び出した」
という推定。下記の NHK 動画の最後のあたりにテロップで示されている。
→ バス運転手が証言「大惨事になるおそれ ハンドル切った」 NHKニュース

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これはこの業界に勤める立場としては書きにくいのですが、本質的には自動車の速度制限が設定できていなかった自動車の速度制限が設定できていなかったことになると思います。それを辿ると国土交通省の不手際と言うのが真の原因かなと思います。正しい、一義的には、自動車会社の怠慢かと思います。現象としては、何をどう考えても、運転手のスピードを出し過ぎが原因としか考えられませんが。これは、将来の事についてのコメントになりますが、衝突した乗用車のほうに故障等があった場合に、車の制御を記録する機能があるのですが、今回もそれが機能していれば原因究明は大幅に進むものと思います。それに期待したいと思います。
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